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スノ担いちご
979
ダイヤと明香が抱き合って泣いている
コイツは本当に1人だったんだな
「ダイちゃん?」
「ねえ、ダイちゃん 目を開けて!!」
お嬢を抱いていたダイヤの手がダランと落ちる
ヤバいな
俺より小柄な体にしては血を流しすぎてる
早く治療しなければ
でもこのままお嬢を一緒に連れ回す訳にはいかない
「お嬢、コイツを助けたいならひとまず家に帰ってやってくんないか」
「でもダイちゃんが!!」
「わかってる、ただ賢いお嬢ならわかるだろ?
こんな銃で撃たれた怪我なんて普通の医者じゃ診てくれない」
「それは…」
「お嬢は帰ってコイツが帰る場所で待っててやんな、家族だろ」
「うん、絶対ダイちゃんを助けてね、出来れば熊ちゃんも」
「あぁ、わかってる」
しばらくすると熊の部下らしき男の車にお嬢を乗せた
今まで黙っていたショウが口を開く
「こんなにいっぺんに撃たれた厄介モンを診てくれるトコなんてあんのかよ」
すると運転していた熊の部下が
「アニキの世話になってる医者はいるが全員はリスクが高いし無理だ」
「チッどうしたらいいんだよ」
「なら俺はいつも世話になってる婆さんとこに厄介になる、ダイヤも連れてく。コイツ軽いから俺1人で運べるが熊は二人いるだろ」
「じゃあ頼んだぞ」
とりあえずダイヤの体温が下がらないように床に無造作に置いてあった毛布で体を包むとスマホを取出し電話をかける
3コールで相手が出た
「何だよ小僧、今から飲みに行こうと思ってたのにいつもタイミング悪い奴だね」
「京子さんが飲みに行くのは毎日なんだから知らねーよ」
「で、久しぶりに連絡してきたって事は面倒な事なんだね」
「話が早くて助かる、俺ともう一人撃たれちまって、ソイツがちょっとヤバい」
「チっ仕方ないね、今どの辺にいるんだ」
「今位置情報送る」
「すぐ行ってやるから待ってな」
俺とダイヤは丁度公園の人目につかない場所に降ろされた
ホントコイツ軽いな
でも蹴りは結構重かった
よく見ると女みてえな顔してんな
「うっ や…やめて…く…」
うなされてる?
そういや熊にコイツの事言われたな
「ダイヤは闇を抱えている、多分俺達にはわからない大きなものを」
「お嬢に連れて行かれたダンスクラブで襲撃があったのは言ったよな、あれはダイヤを狙っていた。以前いた組織の連中だったがかなり危ねえ組織みたいでな、だからアイツは仲間を否定してきたみたいだな」
その組織がどんなやべー所か知らねぇが
「ソイツ人を殺した後しばらく頭を押さえてブツブツ言ってたんだよ「大丈夫、俺はやられてない」って、何を意味してるか分かんねぇがただな
俺が肩に手を置こうとしたら一瞬だが異常な怯え方したんだよ」
「おそらく組織で人を殺した後、何かトラウマ?みたいなのがあるんじゃねえかと思うんだが、
特に俺みたいなオッサン?がな。
だからもし本条を殺って、俺に何かあった時は
ダイヤを見といてやってくれ」
あん時は熊の言う事なんて聞く気にもならなかったんだよな
でもこのうなされ方を見ると
「オッサンの観察力はバカにできねぇな」
ぼーっと空を見上げていると
目の前に真っ赤な高級車が止まった
「サッサと乗んな!」
「サンキュ、京子さん」
ダイヤを抱えて乗り込んだ
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