テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
スノ担いちご
979
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ずいぶん可愛い顔した子じゃないか、お前さんが誰かと組むなんて珍しいね」
「たまたま報酬の為に組んだだけだ、まだ仕事が終わって無いから仕方なくだ」
「う…」
まだうなされてやがる
「その子はかなりやられてるのかい」
「いや、2か所撃たれただけだが。聞いた話では
以前ヤバい組織にいたらしく、人を殺すとこうなるみたいだな」
京子さんの眉がピクリと動いた
「小僧、このシートでソイツの体を包みな」
そう言ってシルバーのシートを渡される
「なんでそんな面倒くせぇ事するだよ」
「いいから早くやんな!!」
滅多に声を荒げる事が無い京子さん
渋々狭い後部座席でダイヤをくるむ
「チっ、いつものとこじゃなくてちょっと離れてるから飛ばすよ、しっかりその子押さえときな」
京子さんはハンドルを切り、アクセルを踏み込んだ
「いきなり何だよっ危ねーな」
「黙ってその坊やが飛ばされないようにしときな」
こんな京子さんは初めて見たな
経験上なんかヤバい事はわかる
ダイヤを両手でしっかりと抱きしめ足を踏ん張って転げ落ちないようにした
しばらく走ると来た事のない建物に着いた
変な建物だな
窓がほとんど無い、かろうじて光を最低限取り込むくらいの小窓があるくらいだ
老齢の女では開けられるのか?と思う程の重厚な扉を開けると
「さっさと入んな」
中に入るとただ広いだけの部屋
奥に手術台のようなベッドと医療器具
なんかよくわからねぇ機械が並んでいる
「早くその子を寝かせな」
俺に指示を出すと京子さんは治療する為の服に着替えを始める
「撃たれた場所が分かるように服を脱がしときな」
命令口調にちょっとムカついたが仕方なくダイヤの服を脱がせる
撃たれた場所が分かるようにって、もうパンイチにするしかねぇんだけどな
上着を脱がせシャツに手をかけると
「やめろっ」
まだ意識が無いはずなのに体を丸め抵抗する
「やっぱり、厄介な組織に居たんだね」
京子さんが溜め息をつきながらやってきた
手には注射器を持って
「ちょっと押さえときな」
言われるがままダイヤを抑え込むとダイヤの首元に注射器を刺す
グッタリと力が抜けて大人しくなった
「じゃあ始めるかね」
普通の医者ならあまり経験しない銃弾の取出し
だがこの婆さんはいとも簡単に処置をしてゆく
ダイヤの腰の弾を取り出した時一瞬眉間にシワが寄った
弾とは違う何かピンセットのような物でつまんでいる
「はいよ、コッチは終わりだからそこのソファにでも寝かしといておくれ」
俺も怪我してんのに人使いの荒い婆さんだ
言われた通りダイヤを移動させると
「次はアンタだね、もう疲れたから手早くやるよ」
「ちょっと待て、俺は麻酔無しかよ」
「男なんだからちょっと我慢しな」
このババアいつか殺す…
「傷口のテープは塞がったら取ればいい、風呂も入れる最新式だよ」
「それよりこれを見な」
そう言って見せられたのは変形したチップのような物
「長い事裏の医者やってるとね、いろんな情報が勝手に入ってくるんだよ。
これは以前聞いたかなりヤバいって噂の組織が
裏切りを許さない為に入りたての頃体に入れられるんだ」
何だよそれは
だからコイツは一人で生きてたのかよ
「まぁでも運の強い子だね、偶然とはいえそこに弾が当たるなんてさ。おかげでコイツが役立たずになったんだからね」
そう言ってチップをペンチで折った
「そんなヤバい組織だったのかよ…じゃあコイツはだいぶ酷え目に遭ってたっていうのかよ」
「胸糞悪い話だけど屈強な男には薬を、若い女や見た目のいい男は体に言い聞かせる、そう聞いたよ」
「だから熊に怯えたって事かよ」
「まぁ、組織離れて時間が経ってるなら少しは洗脳状態から解かれてるだろうよ」
「そんなん解けんのかよ」
「時間が解決するものもありゃ上書きして解決するものもある。薬なら後遺症が残るが多分この子は体の方だと思うからね、恐らくその熊って野郎もお前なら大丈夫だと思ってその子を託したんだろ」
意味わかんねえし
面倒な事は嫌いなんだよ
「とにかくアタシはもう帰るよ。2.3日の食料ならあるから勝手食っときな、隣の部屋に寝室はあるけど、その汚いなりで使うんじゃないよ!
テープは大丈夫だと思うが一応予備を渡しといてやる」
「サンキュ、京子さん」
じゃ、と手を振り帰っていった
確かに俺等汚えな…
チラリとダイヤを見る
「はぁ、コイツも入れなきゃダメなのかよ」
私の中で京子さんは夏木マリさんのイメージで書いてます
ダイヤ、ずっと意識不明なんですよ
次回から動きますんで