昔の俺は自分に自信がなくて、話すことはおろか、人と目を合わすことさえ出来ない奴だった。
転校を繰り返し、初めは興味本位で話しかけてくれる同級生たちが、次第に自分の周りからいなくなるのは気づいていた。
そのことが悲しくて寂しいという感情も次第になくなって、中学になる頃には俺の中にあるのは「無」それだけだった。
そんな時だった。君に出会ったのは。
何も答えないのは分かっているはずなのに、「おはよう」と話しかけてくれる君の名前を一度でも声に出して呼べたらと、何度も何度も強く思ったのをよく覚えている。
「先輩、次どの店入りますか?お腹は膨れましたけど、ちょっとまだ飲み足りないですよね」
「田中はホント酒強いね。やっぱり若い子は違う」
「なにおっさんみたいなこと言ってるんですか。俺ら3つしか変わらないですよ」
「その3つが大きな差なんだよ」
「まぁ、それはちょっと分かります。先輩は*********************
**************
******************
************
**************************
********
*****************************
*****************
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!