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とても気分がいい。
気心知れた友人と美味しいご飯を食べて、辛い出来事を洗い流すようにお酒を飲み、フワフワと飛んでいるみたいに軽くなった身体でベッドと倒れこむ。
ああ、もうずっとこうして寝ていたい。
それがダメだというのなら、せめて
目が覚めたらあっけなく終わってしまった恋の痛みなんて忘れていますように。そう、強く願うのに。
私の寝室にはヒロシが吸うたばこの香りが染みついていて、目が覚めると同時に嫌でも思い出してしまう。
寝室では吸わないでともっと強く言っておけばよかった。でも、どうしようもなく好きだった。
オレンジ色の先が光る煙草を咥える口元とか、ゆっくりと吐いた煙を追うように上を向く仕草とか。
(はぁ、もう引っ越そうかな……。って、アレ?)
次第にクリアになっていく意識が違和感を拾う。
何度か瞬きを繰り返し、部屋の天井を確認した後、大きく空気を吸い込んだ。
煙草の香********************
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