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ちゅぴちゃぱ @推し活
あの日から400年が経った。
永遠と孤独だった彼は、残骸を拾い集めて命を作り、それに話しかけて生きてきたのであった。
ある日、誰もいない小屋にて、彼はいつものように鼻歌交じりに赤いスープを作る。誰もいなくなり、一人で作っている様子は、少し寂しげでもあった。具材を大きな鍋に入れ、煮込み始める。他に食べる人は、もういないのに。 彼はお玉を取り出して、鍋から器へと赤いスープを移していく。そして、
「少し多く作りすぎたな。」
と独りでに、優しく呟く。大きなテーブルにスープの入った器をことりと置いて、沢山ある中の椅子を一つ選んで、ぽつんと座る。少しぼーっとしてから彼はスープを飲み始める。またこの前と同じ味。何回目だろうか。何万回、何十万回と作りつづけているのに、未だに作りすぎてしまう。それは、彼がつくった命の分なのか。それとも。
赤いスープを飲み終わり、器を片付ける。シンクへと運び、器を綺麗に洗う。水が冷たい。追い討ちをかけるように。
そのときだった。小屋の外で物音が聞こえたような気がして。もしかしたら水流の音かもしれないけれど。シンクの水を止めて、窓の外を覗く。すると、まだ白い顔の四人のカントリーヒューマンたちがいた。まだなにもかかれていない。純白で、汚れていない。幼いカントリーヒューマンたちが。彼は急いで外に向かい、子供たちの元に駆け寄る。そして、
「お前ら、外は寒いだろ?中に入るか?」
と、少し震え泣きそうな声で問う。すると、四人のうちの一人が返す。
「いいあるか?ここはとっても寒くて、風邪ひいちゃいそうあるよ。ありがとうある」
彼が少し照れた様子で話すと、もう一人が、
「おい、寒いから早くいれろよ。」
と生意気な様子で言う。
「ああ。わかったよ。すまなかった。」
そういって彼は四人の子供たちを玄関へと通す。すると、まだ鍋に残っている赤いスープが目に入った。彼が四人に手を洗うように促すと、四人全員が手を洗いに洗面所へと向かった。
「おい、腹減ってるか?減ってるならボルシチがあるぞ。」
と彼は言う。すると、
「ぼるしち?なにそれ!食べたい!」
と一人が元気に返す。そして他の三人も、
「おれもたべたい!」
「私も!」
「我も食べるある」
と続いて返す。
「ああ。わかった。少し座って待っててくれ。」
と彼は言い、コンロに火をつけてボルシチを温め直す。
やがて温め終わり、四人分の器にボルシチを盛りつけて、大きなテーブルへと運ぶ。さっきまで独りだったテーブルには、五人が仲良く座っていた。
「どうぞ。召し上がれ。」
と彼が言うと、四人は各々、
「頂きます」
と感謝を述べて食べ始める。彼は、四人の子供たちを、優しく、暖かい目で見た。その空気は まだ静かで、あまり変わっていないように見えた。でも、確かに、食器の音数が増えた。しばらくすると、四人のうちの一人が口を開いた。
「そーいえば、おまえ、なまえなんてゆうんだ?」
単純な問いだった。名前が知りたい。けれど、彼はしばらくの間答えられなかった。永年と、ずっと孤独でいたせいで、自分の名前を述べる機会が今までなかったのだ。
彼は数十秒黙ってから答えた。
「俺の名前は…
コメント
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第1話、読み終えました。400年もの孤独と、作りすぎてしまうボルシチの習慣——その切なさにまず心を掴まれました。真っ白なカントリーヒューマンたちが現れて、食器の音が増えた瞬間、静かに世界が変わったのが伝わってきてじんときましたね。最後に名前を問われて答えられない描写、長すぎた孤独が彼から何を奪ったのか、これからどう塗り替えられていくのか、すごく気になります。続きが待ち遠しいです!