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mon「……あれ。これ、けっこう強いかも。……あー、ちょっと酔っちゃったかも」
ソファに座っていた問が、グラスを置きながら少しとろんとした目で河村を見つめた。 河村は自分のグラスを傾けながら、ふっと薄い笑みを浮かべた。
kwmr「ふふ、問。その程度で酔ったとか、大声を出すものじゃないよ。……まだべつに、酔ってないでしょ」
そう冷ややかにあしらいつつも、河村は隣に座る問の様子を鋭い視線で観察している。
……けれど、数分後。
問の動きがぴたりと止まったかと思うと、瞳から急速に力が抜け、身体の芯が溶けていくようにソファの端へずり落ちそうになった。 河村は即座にそれを支え、自分の肩に問の腕を回させる。
kwmr「……はぁ。限界ならそう言えばいいのに」
先ほどの冷ややかな態度はどこへやら、河村の表情からは毒気が抜け、その支える手つきは驚くほど優しい。 ぐったりと肩に体重を預けてくる問の重みを受け止めながら、河村は小さな溜息をついた。
mon「うへへ……河村さん……優しい…」
kwmr「うるさいな。まったく、君は……。立てる? 寝室行くよ?」
ベッドに問を横たえ、河村が布団をかけようとしたその時だった。
mon「……んぅ、河村さん……」
微睡みの中で、問が河村のシャツの裾をぎゅっと掴んだ。そのままぐいっと引っ張られ、河村はバランスを崩して問の上に覆いかぶさるような体勢になってしまう。
kwmr「……おっと。何?、問」
部屋の明かりを落とした薄暗がりの中、問いかける河村の声は、先ほどまでの毒気はどこへやら、ひどく穏やかだった。 掴まれたままのシャツを引っ張って脱出しようともせず、河村は問の髪を優しく撫でる。
kwmr「……ダメでしょ。まだ布団に入ってな……っ」
mon「……離さないもん」
目を閉じたまま、問が河村の胸元に顔を埋めてすり寄ってくる。 普段は冷静な問が見せる、家飲みならではの圧倒的な無防備さ。河村はその熱に絆され、小さくため息をつくと、諦めたように問を抱きしめ返した。
kwmr「……仕方ないなぁ。今日は特別だよ」
河村はそう呟くと、そのまま問を抱き寄せ、静かに眠りに落ちていく問の吐息を聞いていた。
(おわり)