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「一緒に入る?」
ソファでひとしきり身体を重ねた後、ようやくシャワーに辿り着いた。
「結構です」
賢一はしなやかな筋肉を震わせて笑いながら、横抱きに私を抱くとバスルームまで連れてきてくれた。
「私、重いよね」
「全然、平気です。タオルと俺のですがシャツは置いておきます。あと、買い置きの歯ブラシも置いておきます」
賢一がバスルームから出るとハンドルを操作して温度調整すると頭からシャワーを浴びた。
シャンプーやボディソープから賢一の香りがして、先ほどまで触れられていた場所がさらに熱を持っていく。
恥ずかしい
でも、気持ちがいい
てか、歯!
歯を磨きたい!!
散々キスをしておいて今更な感じではあるが焼肉を思い出し、この後の事も考えてしっかり磨きたくなり浴室から出るとバスタオルとフェイスタオル、そしてあきらに賢一のものだと思われるシャツの上にパッケージに入ったままの歯ブラシが置いてあった。
バスタオルを身に纏って、歯磨き粉を探しているとリビングの方から話し声が聞こえてきた。
電話?
何となく耳を澄ましていると、断片的な会話が聞こえてきた。