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やっと家に着いた。とりあえず、寝ている仁人を起こし、風呂に無理やり入れさせた。
「仁人さん着きましたよ?早くお風呂入っちゃいな〜」
「めんどくさい〜…」
「しょうがない、優しい俺が入れてあげよう」
「え、むりむり。自分で入ります。」
何回もこいつのこと介抱してれば流石にこいつの扱いにも慣れてきたもんで。あいつが風呂に入っている間に、俺はあいつの着替えを準備し洗面所に置いといた。
「おさき〜」
「はいよ〜俺も風呂入ってくるから、髪乾かしとけよ?」
「ん…」
そう言って、俺も風呂に入った。まあ俺の予想ではあいつは髪も乾かさずソファーで寝てることだろう。そう思いながら風呂から出ると、
「はい、ドンピシャ。仁人、髪乾かせって言ったろ」
「ん〜…」
仕方なく俺は自分の髪を乾かすついでに仁人の髪を乾かし、あいつをベッドに運んだ。笑顔満点の仁人も可愛いけど、睡魔に勝てず赤ちゃんのようになる仁人はさらに可愛い。そんな仁人を起こさないようにそっとベッドに置いた。俺も隣で横になると、仁人が少し目を覚ました。舌っ足らずではあるが何か話しているっぽい。
「俺勇斗のこと大好きだよ、、めんどくさいとか言っときながら結局俺の面倒見てくれるのも。俺にとってはステージの上じゃなくてもいつも勇斗はキラキラしてみえる。ほんと大好き…」
(あ〜もう…だからこいつに酒を飲ませたくなかったのに)
俺が仁人に酒を飲ませたくない理由のもうひとつはこれだ。気が抜けてる時に言ってくるから流石の俺も戸惑いが隠せない。普段なら言わないような事を酒が入ると口に出す。(ほんとお酒様々だな)
それからというもの、仁人は俺にくっつきながら寝てる。あちぃとか思いつつも顔の緩みが治まらない。
「ほんと幸せそうな顔して寝やがって。俺も仁人がいつも可愛くてしゃーないの、今日は疲れただろうし、ゆっくりおやすみ。」
そう言いながら最後に俺は"愛してる"の意味も込め、仁人の額にキスを落として眠りについた。
end.