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😋side
——ああ、やっぱりそう思うよね。
楽屋であの話が出た瞬間俺は内心笑ってた。
みんなの予想は見事に同じ方向。
「ふみやが受け」「ゆうまくんが主導」
分かりやすくて可愛い。
隣でペットボトルを開けてるゆうまくんは表情こそ変えないけど耳がほんのり赤い。
ああいうとこ、隠せてるつもりなんだろうな。
fmy(俺の前ではそんな顔しないくせに)
「聞いてる?」って小声で言えばちょっとだけ睨んでくる。
その反応ひとつで全部わかる。
——俺のだ。
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みんなが出ていって楽屋の空気が一気に静かになる。
この瞬間がいちばん好きだ。
外向けの顔を全部脱がせられるから。
fmy「今の話聞いてた? 笑」
わざと軽く言ってみるとゆうまくんは案の定警戒した目を向けてくる。
でも逃げない。
ほらね。
fmy「みんな見る目ないよね」
そう言いながら立ち上がるとゆうまくんの視線がちゃんと俺を追ってくる。
顎に指をかけても抵抗はしない。
されるがままなのに口だけは強気。
可愛い。
fmy「ゆうまくんが俺の下で鳴くかわいいかわいい猫ちゃんに決まってるのに」
そう囁いたときの反応。
背中が一瞬で強張るのを俺は見逃さない。
fmy(……ほら、これ)
みんなの前じゃ絶対に見せない顔。
声を抑えようとして余計に呼吸が乱れるところ。
全部知ってる。
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腰に手を回して引き寄せても拒まない。
文句は言うくせに離れようとしない。
それが答え。
ym「ここ、楽屋だよ」
fmy「知ってる」
だからこそだ。
完全に奪うより“我慢させる”方がずっと効く。
fmy「みんなさ」
ym「……」
fmy「俺が余裕ぶってるから受けだと思うんだろうね」
耳元で低く言うとゆうまくんの肩が小さく揺れる。
fmy「でも余裕があるのは」
一瞬間を置く。
fmy「全部、ゆうまくんの反応を把握してるからだよ」
どこを触ればどんな声を我慢するか。
どんな言葉に弱いか。
全部。
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ノックが鳴る前に少しだけ距離を取る。
ちゃんと“戻れる”のも大人の余裕だ。
ym「続きは?」
fmy「……帰ってから」
そう言うとゆうまくんの目が一瞬だけ潤む。
——その顔。
今日一日、ずっと頭から離れないやつ。
fmy「大丈夫」
ym「……なにが」
fmy「みんなの予想」
くすっと笑って最後に囁く。
fmy「一生当たらないから」
扉が開いてまた表の世界。
でも俺は知ってる。
本当の答えは
今夜、俺の腕の中でしか鳴かないってこと。