「………」今、俺は猛烈に暇だ。
「WHO、この軍服洗っちゃわないとですよね」
「そうだね、こんな泥と血で塗れた服着せられないし」
「というか新しい服って言ってもサイズが合うかどうかだけどねぇ。」
スイスもWHOも国連も…
みんな忙しそうでご苦労様。
「何もやることがなさすぎて鬱」
「でしたら明後日の会議の資料、早く提出してください?
後アメリカとイタリアとスペインとポルトガルとギリシャだけですよ」
国連はアメリカの後ろに立ち人王立ちをして笑顔で仕事を出してくる。
「多すぎだろ。というかそれほぼアメリカだけじゃん」
「マジかよ…。1ページもできてねぇ〜」
「それやばくないですか?あ。国連、洗濯機ってあるよね?」
「あぁ…ドイツで買った“世界で1番高い洗濯機”ならあるよ」
「付け足し要らんわ。ありがとー」
WHOは4人分の軍服を持って部屋を出た。
「………あぁ…ひまだなぁ〜」
アメリカはグッと伸びをした。
その時。
「………ん…っ…?」
「あ…起きた(3人揃って)」
ベッドの一番端にいるドイツ帝国が起きたのだ。ドイツ帝国はものすごく混乱しているのが目でもわかる。
「は……。え…?え?え?え?は?なに?え?」
「まあ…そうなるよね」
コツコツ…
国連はそっとドイツ帝国に歩み寄った。
「っ……。(銃っ…!)」
一歩目のところでドイツ帝国は警戒心か焦り始めた。
するとアメリカは壁にかけてあるドイツ製であろう銃を手に取とる。
「………お探し物は……これカナッ!!?☆(デエエエエエン!」
「…っ……」
シーン…
「すいませんでした。」
「そういうことするから嫌われるんだよ」
「うっ…(グサッ」
「ちゃんとしてください?」
「……はい。」
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…
国連はクソデカため息をアメリカに叩き聞かせるとスンと静かにドイツ帝国に向かって言った。
「………」
「気を取り直して、貴方はドイツ帝国であっていますね?」
するとドイツ帝国は目を見開きツーっと冷や汗が頬をつたう。
「っは…?何故それを…
……此処はどこだ?誰だお前は…。何が起こった?」
ドイツ帝国は鋭い目つきで睨んでくる。国連は落ち着きながら答える。
「此処は西暦20××年の七月。つまり、未来の地球です。」
「……はぁw?」
ドイツ帝国は「お前アホなのか?」という堂々とした煽り散らかす顔で国連を見る。
するとそこにスイスが国連に近づき耳元で囁く。
「これ全員に話すの面倒じゃないですか?一旦全員叩き起こしましょう」
「……そうだね。大変かも」
国連はそう返事をするとスースーと寝ているあと三人に申し訳なさとちょっと楽しさで起こす。
「おーい。起きろー。朝だぞーはやくーおきろー
早く起きないとー……肋骨折るぞー」
「oh…国連w」
「やばいこと言ってるこの人…」
「……っ?」
それを見ていたアメリカはそうだ!と言い棚をあさり何か光る小さいものを取り出す。
「アメリカ、それってホイッスルじゃ…」
「あぁ。こうすれば起きるだろ」
「よく見つけたね。というかそんなものなんで此処に…」
「じゃあいきまーす」
アメリカはホイッスルを咥える。それと同時にドイツ帝国と目が合った。
何もできなかったのでとりあえずウィンクをかます。
するとアメリカは勢いよく息を吸ってホイッスルを吹く。
「スゥゥゥゥゥゥゥ…」
ビクッ!
その瞬間に3人は勢いよく体を起こす。
「思った以上にうるさい。」
「僕もそう思う」
スイスと国連はまだ耳を塞いでいてアメリカを睨む。アメリカは満足そうに座る。
「フー☆楽しかった」
ドイツ帝国は起きた三人と何か話している。
「…とりあえず全員起きたね?」
国連はそう4人に言うと話していた口が止まり静かになる。
「君たちはまず此処がどこか知りたそうだし。説明するね。
まず此処は西暦20××年7月のニューヨークの国連本部。
つまり貴方たち4人はタイムスリップして未来の地球に来ました☆」
「うん。そうなるよなww」
スイスはポカンとしている4人を見て笑ってしまう。
ギロっと4人の邪悪な視線。
「っ……💦」
スイスはアメリカの背に隠れる。
「……(−_−;)」
「なんだよ情けねーな」
「まぁまぁ。」
するとそっとドイツ帝国が口を開く。
「未来……か……。そんな幻みたいなおかしなことを誰が信じる?」
「……。」
国連は言葉が詰まる。
どうしたら信じてくれるだろう。
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