それから1時間ぐらいだろうか?警戒心MAXのメテヲに状況を説明したのは
「だから〜…なんで俺たちがこんな『バケモノ』と一緒にいないといけないんだよ」
そう、メテヲがメメを睨みつけながら言う。それを聞いたメメは申し訳なさそうにしながら言う
「本当にすみません…私…あなた達と少しでいいので一緒にいさせてもらえませんか?」
土下座までして言ってくる。本当に、この『バケモノ』は不思議なやつだ。そこら辺にいる『バケモノ』とは話が違いすぎて、最早別の種族なのかとさえ思えてくる。
「メテヲもそこまで言わなくても…」
「俺のこと助けてくれたのこの人だし…」
俺自体は、このメメという『バケモノ』にとても感謝している。だから俺個人としての意見はまあ、少しだけならいいんじゃない?という感じであって…
「iemonが言うなら…」
メテヲが目線を少しずらしながら、少し拗ねたようにして言う。多分…いや絶対、メテヲは納得していないのだろう。
だけど、俺が肯定の意を示してしまったから仕方なくOKしてくれたのだろう。
「ありがとうございます!」
メテヲがOKを出した瞬間、メメが嬉しそうにして微笑む。その顔を見た時、なんとなく撫でたくなってきてしまったのは俺だけだろうか…
それから1週間ほどたっただろうか。今日もメメのバケモノ語口座(?)が始まる…
「$€々€<%・・*<・:♪€3×÷×」
…やっぱり『バケモノ』の言葉は理解できない。それはメテヲも同じようで
「やっぱり難しいな〜」
そう言いながら天井を見上げている。メテヲはともかく、俺はというと、ここ数日やってきて、だいたいの意味はわかってきた
ただ、発音は上手くいかなく…
「$€々・*×÷×…無理〜!!」
そもそも喋れていない上に、途中で諦めてしまうから、なんにも進歩しない。
「やっぱり、諦めておきます?」
そう、メメが聞いてくる。そもそもこれは俺が『バケモノ』の言葉に興味をもってメメに教えて欲しいとわがままを言ったのだ。
…つまり、またメテヲは巻き添えを食らっているというわけで…とてつもなく申し訳ない
「いや、まだまだやるぞ〜!」
…心の中では申し訳ないと思っているが、行動ではまだまだ懲りてないようで、まだやると言ってしまう。
というわけで、こんな時間はまだまだ続く…(俺のせいなのは分かってるし!)
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エライネ、イエモンサンハ、マッタクワカラナイゲンゴヲ、リカイシヨウトスルナンテ(棒)
この世界で新たな言語を理解しようとするのは偉い