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stgr8番出口パロ

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stgr8番出口パロ

1 - 第1話:kinの場合

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2025年09月22日

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閉じ込められるケイン(8番出口パロ)



気が付くと、不思議な通路に立っていた

辺りを見回しても白いタイル状の床と壁が奥に続くばかり

すると、TwiXに市長からのメッセージが流れてきた


【大型の歪みを確認。この街の住民数人が謎の通路に閉じ込められている。解決法は現在模索中だ。】


どうやら私は歪みに巻き込まれてしまったらしい

そして、メッセージには続きが書かれている


【閉じ込められてしまった住人はその通路の異変を見つけ、8番出口から出ることだけが脱出できる方法らしい。頑張って異変探しをしてくれ。】


なんとも人任せな文章だ

とにかくここから脱出するためには異変を探すことが必須なのか

仕方ない、とりあえず異変探しとやらをやってみよう





そこからはひたすら通路を歩み続け、異変を見つければ引き返す、そんなことを続けていた

私はロボットだし、一度記憶してしまえば異変を見つける事は簡単だった

後はここを通り抜けることが出来れば、というところで私の足が止まった


いるはずのない、あの人が目の前に立っていた


「ケイン、久しぶり」


なんで、どうして、あり得ない、 そんな訳がない

だって、貴方はもう、この街には居ないはずで


「俺がいない間、868ってどうなった?この街の状況は?」

『てん、ちょ』

「久しぶりに帰ってきたからさ、色々と変わってるかなって」

『な、んで…?』

「ケインも俺に会えて嬉しいでしょ。あ、ロボットだから感情無いか」


いや、落ち着け

店長はこの街にはいない

これは異変だ、異変のはずだ


「どうしたの、ケイン?」


やめて


「あ、もしかしてまたエラー起こした?」


その声で話しかけてこないで


「久しぶりにレモネードでも飲もうか」


これを、現実だと認識したくないのに






やっぱケインには心あるよね

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