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第一章 家族の絆
エピソード6
翌年の4月。待ちに待った未来の小学校生活が始まる。真新しい赤いランドセルを背負って。
「未来。お兄ちゃんが色々小学校のこと教えてあげるからな。」とぼくはいう。
「うん!お兄ちゃん。」と未来は応える。
通学途中、3年生くらいの男子数人が未来に話し掛ける。
「お前が、心臓手術したやつか。学校来れるのかよ。家に居たほうがいいんじゃね?」
「……」未来は、涙ぐみ黙っている。
「おい!俺の妹を泣かすような事するならぼくが許さないぞ!」とぼくは男子に注意する。
「なんだよ。ちょっと揶揄っただけじゃん。行こ?みんな。」と男子たちは走っていった。
「未来。泣くな。お兄ちゃんはいつでも助けにくるからな。」と未来を励ます。
「お兄ちゃん。。」と未来は半べそを掻きながらいう。
2人は手を繋いで小学校へと向かう。
桜が散りゆく中で。
それから、未来は定期健診を忘れず中学、高校と進んでいく。