「この悪魔!」
「お前も死ねばよかったのに!!!」
「誰もお前なんか必要としないんだよ、さっさと消えろよ!」
はやく、はやくおわって
公園で白髪の少年は同年齢の男の子たちに囲まれていた
いつもの事、いつもの言葉をうずくまって耐えて、時間が過ぎ去るのを待つ。
『おい。お前ら何してる。』
そこに、聞きなれない声がまぎれた
「は?お前こそ誰だよ。」
『……。そいつのトモダチ。』
『俺のトモダチいじめるつもりなら、容赦はしないぞ?』
「チッ……、おい白髪!テメェ覚えてろよ……!行くぞ!」
「っ、悪魔と偽善者が!!」
『ふん。さっさと行け。』
捨て台詞と舌打ちだけを残して男の子達はバタバタと走っていく
『なぁ。』
「ぁっ、」
優しげな声に肩を揺らす
知らない人の、優しい手
『怪我、手当してやるから来い。』
「っ、ぅ、うん、!」
助けた少年は白髪の少年の手を優しく引いてあげた
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