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第14話 既成概念
「この世界を変えるための……鍵なんじゃ?」
その言葉を聞いたウフツは私が何を言いたいのか分からず、何も言えずにいただろう。
その様子を感じ取り、そう思った理由を私は話した。
「この世界を変えたい人に希望を持たせるためだったら?」
「う、うーん……?た、確かに……?」
理由聞いてもウフツは納得していないような反応をした。
続けてウフツは言った。
「ご、ごめんなさい……分からなくて…」
…やはり、普通を求めた、──この世界に苦しんだ人にはぴんとこないのだろうか?
そう思っている間もウフツはずっと考えている。
私はウフツが話を理解出来ないと分かり、話を切り替えようとした。
しかしウフツは唐突に話し出した。
「あっ…!」
突然大きな声を出すので少し驚いてしまったが、ウフツは何かを閃いたような顔をしていた。
そして、ウフツは興奮気味に話した。
「物を増やせるなら!……概念すらも!!」
「えっ?」
……こっちが話を理解できなくなってしまった。