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昼過ぎ、愛刀を磨いている俺に新入りが話しかけてきた。
「ベックの機嫌が悪い?」
「そうなんすよ……朝からずっとイライラしてるみたいで……。良ければお頭が……」
「分かった。俺が見てくる。」
「……!ありがとうございます、お頭!」
普段、めったに機嫌を損ねないあいつが珍しい。
原因は寝不足か、風邪か……なんにせよ、心配だ。
俺は愛刀を片付けて、ベックの部屋へと向かった。
「ベック!」
ノックをしても、いっこうに返事がなかった。
失礼を承知でドアを開けると、そこには部屋の中心で棒立ちしているベックがいた。
「大丈夫か?具合でも悪りぃのか?」
近くに行きデコを触ると、かなり熱々で明らかに平熱ではない。
「おいおい、ホンゴウに診てもらったほうが良いんじゃねーか?」
返答はなしだ。息も荒々しく、流石にまずい状態なんじゃないか?と思ったところで、ベックが口を開いた。
「っ……敵の能力にかかった……しばらく動けそうにない。」
「そうか……大丈夫なのか?手も震えてるぞ……」
ベックの手を触ろうとすると、逆に手首を掴まれてしまった。
「ぅぉ……?」
「お頭………逃げるなら今だぞ」
熱に浮かされたような瞳で俺を見つめるベック。
明らかに発情状態で、俺から手を離さない。
「なるほどな。」
俺は一言そう呟くと、ベックの胸に顔を埋めた。
「お頭……!!」
「お前がどんな能力にかかったのかは分かんねぇけど、要するに俺を抱きてぇんだろ?」
「……」
「いいぜ。来いよ。」
そう言って顔をあげると、ベックは理性と葛藤しているのか、熱い吐息を漏らした。
「は……本当に良いんだな?」
「あぁ。さっさと抱けよ」
ベックに抱きついたまま脚を絡め、深いキスを交わす。
夜はこれからだ。
読んでいただきありがとうございます!
私、普段からシャンクス受けを開拓していて……皆様の地雷を踏んでしまう可能性大ですので、フォローはオススメしません。(でもしてくれたら嬉しい)それと、R物はこれから書いていくので宜しくお願いします。