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紅葉くんすきや………目隠れ大好き 口悪いのいいね……🫶
うわあ……これは重いですね。秋の涼しさが一瞬で凍りつくような、過去と現在がぐちゃぐちゃに混ざる感覚がすごくリアルでした。紅葉が「大人になりたくない」と願う心の裏に、妹とのトラウマがあって、電車内の風鈴の声がそれを抉ってくる——あの「私を♡♡♡たのはお兄ちゃんと変わらない」は胸に刺さりました。ウンテンシュさんの豹変も怖いけど、最後の「かこのおれ」って台詞で全部裏返る感じ、ゾクゾクします。妹の死の真相、気になる…。
今年も秋が訪れた。ぼく、柿崎紅葉は、電車に揺られながら、
寒さが深まってきたことに強い嫌悪を抱いていた。
なぜならぼくは秋が嫌いだからだ。苦い思い出、というよりも思い出したくないトラウマに近いものを感じる出来事が、
秋にあったから。それも不運なことに、今日が問題の日。
そりゃあ気分も沈むものだ。ふと思うことがある自分だけが大人になるなんて、卑怯なのではないかと。
自分のことを−−しておいてのうのうと自分だけ大人になるなんて、と恨まれるのではないかと。この季節になると毎回自問自答し続けてもなお出ない答えは、もう本人の口からは聴けないことなのだから仕方ないというのは逃げだろう。
自分は、精一杯の償いはしているつもりである。つもりであるだけで、本当はそんなことしていても彼女が息を吹き返すことはないのは自分が一番分かっている。
それでも、また彼女に戻ってきて欲しいのが本心で。よくわからない、ぐちゃぐちゃな感情と罪悪感に疲れて、ふと出てきたことは、(大人になれない、なってはいけない)という結論だけだった。
💭💤🌈🫧🐟🚃💭
『ツギハァ、かげろうざき〜かげろうざきデェスゥゥ??けへみてmyoqxpoxoqくちなてひみみひでせて????』
ハッとした。完全に寝ていた。ノイズ混じりのアナウンスが流れたことで、目を覚ましたぼくは、重く伸びた髪越しでも伝わる異常な目の前の景色と、生ぬるい空気に不快感を感じた。ギラギラしすぎてて自分には不釣り合いすぎる。そうすぐに察知した。早く出たいのにどこか安心してしまう自分にすら気持ち悪さを覚える。
「はぁ、どうしたものか・・・」
こんな場所にずっといたら気が狂いそうだ。とりあえず脱出できそうな場所ねェか・・・と思っていたら、ドアを見つけた。だが、電車は進んでいる為、当然開かない。仕方ないから大人しく座席に座って、次の駅に停まるまで待つことにした。
💭💤🌈🫧🐟🚃💭
『ツギハァ、ふうりんだに〜ふうりんだにデェスゥゥ??せはちてにみせなくはちてやひvdcqyqowyqxせみねぬみせひにて???』
何回目かのアナウンス。次は降りれるといいが。と言うものの、実は何駅か止まったが、どの駅もドアが開かずに、そのまま通りすぎてしまったのだ。交通機関として終わってんじゃねェか…と思わずツッコミたくなる。
まぁここは一旦待機するのが最善だろう。何かあったらまたその時考えればいい。そんなことを思っていれば、何か音がしてきた。
リーン リーン リーン リーン リーン リーン リーン リーン
(これは…風鈴の音?)
リーン リーン『もういちどやりなおそう?こうようくんリーン リーン
「…はっ?」
(なんでその名前)
リーン リーン 『やっぱりこうかいしてるんでしょ?』リーン リーン
(違う、)
リーン リーン『なんであんなことしちゃったんだろーねリーン リーン
(うるさいうるさいうるさい!!黙れ!!)
リーン リーン『お兄ちゃん、なんで私のお見舞いに来てくれなかったの?』リーン リーン
「…「 」?」
リーン リーン『…いなくなる前日、私達喧嘩したよね。覚えてる?』リーン リーン
(覚えているに決まっている)
リーン リーン『私、ちゃんとお兄ちゃんと仲直りしたい。やり直そうよ。それに…』リーン リーン
(やり直せるならやり直したいよ)
リーン リーン『私を殺したのは、お兄ちゃんと変わらないもんね!』リーン リーン…
(…は、)
それはそうだ。恨まれても仕方ない。妹を殺したのは俺だ。だって−−−。
「ハッハッ、ハッッ、カヒュ、ッ、息吸えッ、ね、ハッ、ヒュー、ヒュー..」
リーン リーン『お兄ちゃん、私のお願い、聞いてね、』リーン リーン
「ハーハーッ、」
リーン リーン『シャボン玉を割るの、そうすればやり直せるよ』リーン リーン
(さんけつで、あたまが、まわらねぇ、)
(でも、妹のお願いなら、)
(今度こそ聞かなきゃ)
(次はきっと大丈夫。)
(上手くやれるから…)
** パチン!**
「あ?ここどこだ?」
めんどくせェ。変なトコに来ちまったようだ。記憶ねェけど。
「電車の中か…?チッ、早く出ねーといけねェな。さっさとこんな気味悪りぃ場所からおさらばしねーと。」
『ツギハァ、未来日記〜未来日記デェスゥゥ??せぱにねみすなちすみvpeodmfdmfすむてひちすひにてひに???』
「あ?駅に着いたのかよ?知らねー駅だし無視でいいか。」
誰もいねぇ電車は、そのまままた動き出した。その時、誰かがやってきた。
「…」
「お前誰だ?名乗れよ。」
「…このでんしゃのつたないウンテンシュ。」
「は?ウンテンシュなら今誰が動かしてンだよ?」
「…」
「…じどううんてんきのうついてるからだいじょうぶ。」
「じゃお前いらんじゃん。」
「…」
「黙ってるんじゃねーよ。何しにきたんだよお前。」
「…ずうっとおりないからみにきた。」
「はぁ。じゃあさっさと帰って大人しく運転しとけや。余計なお世話なんだよ。コッチは。」
「…あと、」
「あ?」
「…ちゅうこくもしにきた。」
「きみのこれからおこるみらいのこと、いや、これまでにおこってしまったかこのこと。」
「は?」
何言ってるんだマジで。訳わかんねーことしか言わねーじゃねーか。
「…はっきりいうと、」
「きみのいもうとはびょうしした。そしてきみがころしたとどうとうだ。きみはいま、きおくをなくし、ちゅうがくせいのすがたにもどっているだけだ。
「は?、」
そんな訳ない。俺の妹は、俺の妹は−−−。
病気を患っているが。興味ねーし、関わることなどもう一生ない。
「俺は妹なんて殺してない!」
「…いやしんだ。柿崎 楓きょうねん14。2023ねん10がつ6にちぼつねん。まぎれのないじじつ。」
「違う、」
違うはずだ。今は2022年だし、妹が死んだなんておかしい。だから違う。違う、絶対こんなの嘘だ。
「違う違う違う−−−!」
「俺の妹は亡くなってなんか−−−」
いない。そこまで声を荒げる前に、否定の言の葉は喉に消えていった。なぜか否定できない。まるで妹が本当に死んでしまったのだと錯覚してしまう。
むきになって相手の胸ぐらを掴んだ。でも全く動じない。そこで初めて相手の右側の顔の大部分が欠けていることに気がついた。恐ろしさに襲われて、胸ぐらから手を離す。
「…」
「…ほんだいは、きみがこれからどうするかだよ。このままここですべてをわすれるか。未来日記にまたもどるか。きめてもらわなきゃここにずっといられてもおれらがこまるだけだから。きめて。」
「決めろ、ってまず妹は死んでねー。だからそこからだろ?」
「…きみさ、いもうとにたいしてどうおもってるわけ?なんでそんなたいどでせっしていけるの?」
本当に話通じねェ。もう話のもダルくなってきた。だからぶっきらぼうに言った。言ってしまった。
「だーかーら!妹は興味ねェし、もう関わることも一切ねーって言っんだよ!!分かったか!?あんなやつ目障りで仕方ねーんだy
「へぇ、」
「目障りか。そっか。」
なぜか空気が変わった気がする。生ぬるい空気が、冷たくなったような、そんな気が。
「よくも妹にそんなこと言えるね。それも病人の。妹が病気になって現実逃避でグレてさぁ、恥ずかしくねーの?それをするなら最大限付き添ってあげて病気を治して元気に暮らせる方がいいことなんてガキでもわかる話だよね?馬鹿だなぁ、わかんなかったの?それで死ぬ前日に会いに行ったものの結局喧嘩別れして、そのまま死んでさ。そのくせ妹のことズルズル引きずって前にも進まずに自分の妹は死んでません、だと?ふざけんなよ。お前がやってること全部間違ってるんだよ!!お前の自己中心的な性格が一番目障りだって、わたしは言ってるワケ!!!」
「は、「なんかもうお前に選ぶ価値ねーわ。消えた方がマシ。全部間違えちゃったね。もう消えて。目障りだから。ばいばい。柿崎 紅葉。」
は?こいつさっきと全然雰囲気が違う、というか消えるって!?なんだよ!?
「おい、」
** パチン!**
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
なんで、こんなことになったんだろ。
かえで、ごめんなさい。
あっ、
「迷惑客ハァ、付キモノヨネェェ〜。対応アリガトネェ、ウンテンシュサ〜ンンン♪」
「…いや、ただはらがたっただけだから。気にしないで。」
「ヤッパリィ、キミノコト怒ラセタラァ、ダメダネ〜…」
「…というか、とちゅうからあなうんすきってたの?」
「エェ?ナンカ、真剣ソウダナァ〜ト思ッテサァ、アナウンスシナカッタヨォォ〜マァワタシ、真面目ナ話嫌イダケドネェェ〜…」
「まぁ、せいせいしたしよかったよ。」
「ソウゥ!ソレハ良カッタネェェ〜♪」
(…お前の自己中心的な性格が一番目障り、ね、)
(ほんとにだよ−−−
かこのおれ。)
−終−
こんにちは。西瓜です。3話、どうだったでしょうか?
今回初めて重すぎる内容で、センシティブ設定しました…我ながら重すぎる…()
ねばおわ本編は3話が一番重いです。4話は大丈夫かと。
あと学業があるので、投稿が不定期気味になるかもです、でも大体土曜日更新は変わりませんのでご安心を。
キレると怖いウンテンシュさんでしたが、最後のセリフの意味とは…!?お楽しみに。最後に紅葉の立ち絵資料貼って終わります。じゃあ。
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