テラーノベル
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主とアモンが他の執事に内緒で付き合う事になってから数日後─
主の背後から呼ぶ声がした。
「よぅ。主様。来てたのか。せっかく来てくれたんだ。ゆっくりしていってくれ。」
主が後ろを振り向くとボスキが居た。
主とボスキがおしゃべりをしながら廊下を歩いて居ると、主の部屋に着いた。
「部屋まで送ってくれてありがとう。
じゃぁ私は…」
主が言葉を続けようとした時、ボスキが言葉を被せてきた。
「なぁ主様。今度の休み、時間あるか? 」
主は今度の休みはずっと屋敷に居る事を話した。
どうやらボスキは、主と一緒にエスポワールで買い物をしに行きたいとの事だった。
主は、アモンの事が頭をよぎったが変に勘ぐられても困ると思い、一緒に買い物に行く事を了承した。
今度の休み─
ボスキと一緒に買い物に行く日、主は フルーレと一緒に服を選んでいた。
「こちらの方が歩きやすいですし、それに合わせて…」
フルーレは主の為にと作った服をクローゼットから出してきて、素敵なコーディネートを組んでくれた。
主は屋敷のエントランスまで来るとアモンの事を考えていた。
仕事が忙しく、ボスキと一緒に買い物に行く事をアモンに話せずに居た事をもやもやして居たその時─
「おはようございますっす、主様。」
主はちょうどアモンの事を考えていた事も相まって、胸が高鳴る。
「あ、アモン♡おはよう。」
「…ボスキさんから聞きましたっす。主様のお部屋のインテリアをそろそろ変えたいから、好みを知りたくてエスポワールで使えそうなものを見に行くって。」
主はアモンが平然を装ってはいるものの、納得いかないような顔をしている事を察知した。
「そうっす!せっかくのお出かけなんですから、ヘアアレンジしますっすよ。」
そう言うとアモンは慣れた手つきで主の髪を編んでいく。
「最後にこれっすね。」
アモンは主の髪に薔薇の花を付けた。
主がアモンに鏡で見せてもらっている時、ちょうどボスキが階段から降りてきた。
アモンは門を開き主とボスキを見送った。
「行ってらっしゃいませ。主様。」
†††
「…今日は一段と可愛いな。」
ボスキはぶっきらぼうな言い方だが、その言葉には真っ直ぐな愛が込められていた。
「アモンにヘアアレンジしてもらったの。」
ボスキは主の髪に真っ赤な薔薇が付いているのを見て、アモンなりの牽制である事を察知したのか対抗心が込み上げてきた。
「…主様。インテリアとは関係ないが、あっちのお店を見に行かないか?」
ボスキに言われて主は何の気なしに了承し、主とボスキが向かった先は雑貨屋さんだった。
「このバレッタ…何となくボスキの色って感じがして綺麗だなー。」
主が手に取ったものは、青色のリボンに白色と緑色の石がくっついたバレッタだった。
ボスキは主が何となく選んだものが、自身を連想させる様なものを選んだ事に嬉しさを感じた。
主が買おうか迷っている時、ボスキは主の手からバレッタをひょいっと取り上げレジにまで持って行った。
ボスキは、バレッタを入れてもらった小袋を主に渡した。
「ボスキ、買ってくれてありがとう。
私がここでずっと迷ってると、元々の買い物が出来なくなっちゃうもんね…」
主は的外れな反省をしていた。
「そんなんじゃねぇーよ。俺が主様に何か買ってやりたかっただけだ。
じゃぁこれからちょっと付き合ってくれよ?」
それから主とボスキは色んなお店を見て回った。
主の好みの中からボスキが合いそうな壁紙やカーテン等を選んで、注文していく。
主が好きそうなインテリアがあれば、作れそうなものは帰ってから作ろうと2人で話し合っていた。
お昼過ぎ頃には、もう当初の予定は全てこなしていたので主はご飯に誘った。
最初はボスキは一緒に食べる事に躊躇っていたが、主は粘り強く交渉し一緒に食べる事になった。
食事も終わり、帰路についた主とボスキは屋敷の前でアモンに会った。
アモンはすぐに主とボスキに気が付き、側まで駆け寄ってきた。
「おかえりなさいませ。主様。」
「ただいま。アモン。」
アモンは帰ってきてくれた主に会えた事で安堵したのか、すぐに主をアフタヌーンティーに誘いボスキから遠ざけようとした。
その時─
「ボスキ。これ、買ってくれてありがとう。大切にするね。」
そう言って主はボスキに買ってもらったバレッタを大事そうに見せた。
「あぁ。じゃぁ俺はこれで失礼する。」
ボスキはそう言うと、主とアモンを残し去っていった。
アモンは少し不服そうにしながらも、主の手を握った。
「俺だって、ヤキモチ焼くんすよ。大切な主様を取られたくないっすから…。」
「…アモン。ごめんなさい。今は付き合ってる事は誰にも言えなくて、アモンに迷惑かけたくなくて…。
でも、アモンの事傷付けちゃったね。ホントにごめんなさい。」
主がそう言うと、アモンは何やら思い付いた顔をした。
「大丈夫っすよ。じゃぁ俺らもコンサバトリーに行って、アフタヌーンティーしましょうっす。」
主とアモンはコンサバトリーでゆっくりアフタヌーンティーをして居る時─
アモンは周りに誰も居ない事を確認した後、念の為に小声で主に話し始めた。
「俺と付き合ってる事を周りに言わなきゃいけない状況なら、今日みたいな事はないっすよね…?」
主はアモンが言っている言葉の意味が分からず、きょとんとした顔をしているとアモンは続けて話し始めた。
「…もし、子供が出来たら他の執事達に話さざるおえないっすよね?
今夜の安眠サポートはちょうど俺っすよ?その時は覚悟しておいて下さいっす。」
主とアモンは付き合ってからキスは何度もしていたが、それ以上の関係は持って居なかった為アモンの言葉で顔が真っ赤になってしまった。
アモンは主の顔を見て楽しんでいるのだろう。
「主様はこの薔薇よりもお顔を真っ赤にされてどうしたんすか?…今夜が楽しみっすね♡」
みー
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Codeレイ
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コメント
1件
みぅです🥀 第2話、ドキドキしながら読みました…!アモンのヤキモチと主様への隠しきれない執着がめちゃくちゃツボでした。ボスキとのお出かけで主様が何気なく選んだバレッタがボスキカラーって、もう心臓に悪いです(笑)。最後の「子供が出来たら」発言、アモンの独占欲がダダ漏れで震えました…今夜の安眠サポートが待ち遠しいですね(照)。続きが気になりすぎます!