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赫視点
今日はテストが返却された
いつもより点数が少し低かった
我が家には、テストは返却された日に母に必ず見せるというルールがある
俺は学校が終わって急いで帰宅したが、兄の方が一足早かったらしい
兄がリビングのテーブルで母と話していた
ドアの隙間から見る母の顔は笑っていて、とても満足そうだ
そのとき、兄と目が合った
俺がいることに気づいた兄が声を掛けてくる
茈) なつ、おかえり。テストどうだった?
悪意なんて微塵もない表情と声色
兄の後ろに座る母の顔が徐々に曇り始める
解答用紙を持つ手がゆっくりと震えだした
母) 見せなさい
冷たい声が喉の奥に突き刺さり声が震える
赫) 、ッはい…
机に置かれた2枚の解答用紙
1枚には100点の文字、もう1枚には82点の文字
母はじっくりそれらをみつめる
膝の上に置いた拳を握りしめ下を向く
母) …なんでっ"?
突然の母の声に驚き身体が反応する
母) 2人とも同じように育てたのにッ"!
なんでお前はこんなにも馬鹿なのッ”“?
声を震わせた母が叫ぶ
赫) 、ごめんなさいっ ( 震
次は頑張るからッ”、許してください"
俺には謝ることしかできなかった
母) 顔を上げろ"
顔を上げた瞬間、頬にばちんと痛みが走る
視界が激しく振れた
茈) ッ"!母さんっ!!
横で見ていた兄が叫ぶ
何が起こったか理解するまでに時間が掛かった
俺は叩かれた衝撃で椅子から転げ落ちたらしい
ゆっくり上体を起こした
両手で顔を覆い床に座り泣いている母と、 母の背中を撫でながら心配そうにしている兄が目に入る
俺は痛む身体を立ち上がらせ自室に戻った
いつも母がヒスって兄が止める
漫画によくあるような展開だ
部屋でゆっくりしていると、ドアをノックされた
茈)入るぞ
兄が救急セットを持って部屋に入ってきた
茈) 手当してやる、こっちに来い
赫) 母さんは、?
茈) 買い物
母が居ないと知った俺は安心感に包まれた
もう手当に慣れたのだろうか、素早く湿布を頬に貼ってくれた
茈) よし、できた
赫) ん、ありがと
茈) お前さ、あんま自分を責めんなよ
俺はちゃんと見てるから
そう言い残し兄は部屋を出ていった
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次回♡50