その日の夜。

「――で、話って何だよ。くだらねー内容だったらぶっ殺す」

「ルチオ君、言うことが直接的になってきたなあ……」

ぼやくザックの向かいに座ったルチオは、不機嫌そのものでグラスをあおった。

居酒屋の個室席である。

「お前がどうしてもっつーから付き合ってんだ。もう二週間は仕事でまともに家に帰ってねえんだぞ」

「え？　二週間って、したらロメちゃんと一緒に暮らしだしてからすぐ？」

「悪ぃかよ」

「いや悪くはないけど、したらゆっくり新生活楽しめてないんと違うの？　イロイロと」

首を傾げたザックは、急に深刻な顔になった。

「ま、まさかルチオ君」

「あ？」

「もしかして、まだロメち＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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