テラーノベル
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ガシャアアン!と激しい音を立てて窓ガラスが内側へと破られた。
「な、に……っ」
佳奈子が驚愕に目を見開く。風を突き破って病室へと飛び込んできたのは、全身を激しい雨の泥と、自分の血で染めた亀井輝道だった。7階からの墜落。しかし彼は、途中の階のダクトやベランダの柵に驚異的な身体能力でしがみつき、死の淵から幾度となく這い戻ってきたのだ。輝道は床に着地すると、髪を乱暴にかき上げ、銃を構えたまま硬直している佳奈子を冷徹に見据えた。その瞳には、かつて愛した元妻への情などひとかけらも残っていない。輝道は掠れた声で、静かに、しかし地を走るような怒りを込めてこう言った。
「萌子は死んだ。」
その一言に、病室の空気が一瞬で凍りつく。自分の同僚の死を突きつけられた勇一の目が怒りに燃え、佳奈子の顔からはサッと血の気が引いていく。
「う、嘘よ……あんた、生きて……」
佳奈子の銃を握る手が小刻みに震え始める。輝道は一歩、また一歩と、獲物を追い詰める獣のような足取りで佳奈子へ近づいていく。
「なぁ佳奈子。お前、自分が一番賢いとでも思ってたのか? 哀れな悪女気取りかよ」
輝道は佳奈子の目の前まで来ると、その銃口に自分の額を直に押し当てた。
「撃ってみろよ。ほら、指を動かせば、俺の脳みそがハッピーに吹き飛ぶぜ?」
「あ……あ……っ!」
佳奈子は発狂寸前の悲鳴を上げながら、思い切り引き金を引いた。カチリ。虚しい金属音だけが、静かな病室に響いた。弾丸は出ない。火薬の匂いすらしない。輝道は佳奈子の手から軽々とその銃を奪い取ると、玩具のように指先でクルクルと回して見せた。
「その銃はただの偽物だよ。バーカ!!」
輝道の冷たい嘲笑が佳奈子を突き刺す。彼は最初から佳奈子の本性を疑っていたのだ。だからこそ、脱獄してここに侵入する際、わざと本物そっくりのモデルガンを懐に仕込み、佳奈子に奪わせる隙を作った。佳奈子が普通の主婦の仮面を剥ぎ取り、自分の口からすべての罪状を吐き出すための「罠」として。
「すべて録音させてもらったよ、佳奈子。お前が俺を突き落としたことも、警察の裏組織の金を狙っていることもな」
勇一がコートのポケットから、静かに作動し続けていた警察用のボイスレコーダーを取り出した。佳奈子が「私が殺した」と能天気に小声で囁いたあの自白が、克明に記録されていた。
「終わりだ、森田佳奈子」
勇一が冷徹に通告し、一歩前に出る。
「嫌……嫌ぁぁぁーーーっ!」
すべてを失った佳奈子は頭を抱えてその場に崩れ落ち、突入してきた捜査員たちによって完全に組み伏せられた。
コメント
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うわああああ!!第9話めっちゃ熱かった!!🔥🔥🔥 輝道がまさかの7階から生還してくるっていうカッコよさ、そして銃がまさかの偽物+録音済みっていう完全勝利ルート…! 佳奈子の「バーカ!!」で崩れ落ちるシーンはスカッとしすぎて叫んだわ😭💕✨ 終始手に汗握る展開で、次が待ちきれないよ〜!!