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Ⅺ
目が覚める。
今日もソファーで寝たので、身体の至る所が痛い。
隣を見る。
茜さんと、琥珀さんがいた。
夢を思い出す。
その中でも、一番に残っているのは…
身体中にあった傷。
今の琥珀さんには、あまり見ないようにしていたが、傷はないはずだ。
でも、夢の中の小さな琥珀さんには、酷い傷があった。
あの傷なら、いくつか跡が残ってもおかしくない。
?
琥珀さんの肌…
『あ、あぁぁぁぁぁぁつ、』
小さな頃の琥珀さんの肌に、普通に触れたし、見た。
『………………………………っ!』
ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎
心の中で叫ぶ。
『甘ちゃん、おはよう、』
!
琥珀さんが起きた。
だめだ。
琥珀さんを見ると思い出す。
何やってんだよ、昔の僕!
『ふぅ〜。おはよう、琥珀様。』
大きく息を吐いて、落ち着く。
『甘ちゃん、大丈夫?』
『え?大丈夫だよ?』
自分でも、大丈夫なのかわからない。
『おはよう、甘さん。』
茜さんも起きた。
『おはようございます、茜さん。』
笑顔で、挨拶をする。
今日は、茜さんの服を買いに行かなきゃだな。
昨日、茜さん用の服があまりなかったので、買いに行くことになった。
まず、顔を洗お…
頭から白い花が咲いてる!
鏡に映る僕の髪に、白い花のついた髪飾りが付いていた。
『琥珀さん?』
『・・・』
目を逸らすな〜
これは、
茜さんにあげよう。
その方が絶対似合う。
茜さんの髪につける。
『それ、あげますね。』
『あ、ありがとうございます。」
茜さんは嬉しそうだ。
朝食を食べて、
準備をして、
バスに乗り、ショッピングセンターへ行く。
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