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最期に出会った貴方と

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2022年10月30日

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#オリジナル小説#短編小説#オリジナル
三途🖤💉クソ雑魚メンタル

三途🖤💉クソ雑魚メンタル

題名 最期に出会った貴方と…

私は生まれつき病弱だった。だからよく入退院を繰り返してた。

「はぁ…」

本当は周りの子達みたいに元気に遊んで、キラキラした世界で過ごして、カラオケとかに行きたかった。でももう無理らしい。

「心して聞いてください。大変申し訳にくいのですが、優依さんは残り半年です。」

と。今は10月で、言われたのが4ヶ月前?だったかな。だから後2ヶ月しかない。でも私は、余命をぶち抜いて生きたい。そんな時に出会った同じくらいの歳の男子に。

「こんにちは…」

と私。

「こんにちは…」

と返す彼。彼もまた入院して居たらしい。私は勇気をだして声をかけてみた。

「あの、貴方も入院してるんですよね。良ければ話しませんか?」

と声をかけた。

「え…あぁ。いいよ」

話していると、彼の名前は翔太で、彼もまた余命宣告を受けてたらしい。残り3ヶ月なんだってさ。

「そうなんだ…私は残り2ヶ月しかない…」

「まじかよ…まぁ俺も3ヶ月だけどな(笑)」

と少し笑っていう彼。何故か彼と話していると、時間が早いし、楽しかった。

「じゃぁまた明日な」

「うん、またね」

次の日も次の日も、沢山話した。でも、次の日翔太は来なかった。

「大丈夫か?優依、頑張れ…」

どこからか翔太の声がした。

「しょ…うた…」

消えそうな声で名前を呼ぶ。

「優依!!先生!」

私は2日間寝たきりだったらしい。病室に来てくれた翔太が、苦しんでる私を見つけて、先生に言ってくれたらしい。

「ありがと…」

泣きそうにながら言う。

「良かった…本当に…本当に」

翔太が泣いていた。幼い子供みたいだった。

「大丈夫、私は余命より長く生きるから。私を誰だと思っているの?優依様よ」

「優依…そうだよな!!優依なら大丈夫だろ!!俺も余命ぶち抜いてやる!」

笑う私達を医者は悲しそうな目で見ていた。余命まで持たないと言うことだろうか。それでも私は残りを翔太と過ごす。

「なぁ、優依」

「何?」

「残りの人生、俺と付き合わない?」

「え!?」

私は頭の中が真っ白になった。付き合うって…カレカノ関係になるって事だ。初めての出来事に驚いて居る私と、顔を赤らめている翔太。

「いいよ、私翔太の彼女になる」

「本当に!?」

「うん。残り短いけどね」

「やった。宜しくな」

「うん宜しく」

こうして私たちは友達からカレカノ関係となった。沢山喋った、沢山写真を撮って、約束もした。

12月になった。私は遂にベットから起き上がる事が難しくなっていた。翔太はそれでも毎日来てくれた。

「ごめんね、翔太」

「謝るなって…後1ヶ月で余命ぶち抜けるんだぞ」

「そうだね…でも無理かも」

「そっか…」

「翔太は生きれるといいね」

「優依…」

「泣かないでよ、私が悲しくなっちゃう」

「だって」

「最期にそんなの見たくないよ…笑って?ね…?」

「分かった」

その顔は今まで見た中でどの景色よりも、流行りの食べ物よりも、アイドルよりも、綺麗で、切なくて、でも嬉しそうな特別なものだった。私はそのまま目を閉じた。余命ぶち抜いてやろうと思ったのに…無理だった…

「優依?優依!!」

翔太と居て私はすごい楽しかった。私の人生を彩ってくれた。ありがとう…翔太。そしてさよなら翔太。

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