―酒場にて―
〈2人きりの酒場で話をしながら酒を酌み交わす2人。〉
そんな中、俺は暫く太宰に思っていた疑問を口にする。
_太宰、
_?…何だい?
_手前。何か隠してるだろ。
_え…?…
珍しく素っ頓狂な声上げやがったな…、、
此奴は昔からそうだ、何かあれば俺を呼び出して酒場で酒を酌み交わす。太宰は太宰でいつも通りにしているつもりだろうがバレバレだ。そんな太宰が素直になるのは太宰が酔い、俺が帰った後。否、正確に言えば帰るふりをした後だ。俺は太宰に見えない物陰で太宰を眺める、そして太宰は俺の存在に気付かず、机にもたれかかって本音を初めて口にする。どれも本人から聞いた事のような内容ばかり、
嗚呼、此馬鹿で 大っ嫌いな でも 愛している相棒の力になれれば、
俺はそう、思う。
_、何を言っているんだい中也。
俺にそう微笑み掛ける太宰。
_其れは此方の台詞だ、此女の敵め、
_中也…若しかして解って居たのかい?…
_私の悩み、…
_嗚呼、
何せ俺は手前の元相棒だからな、どうせ昔のように死ねないだの、そういう類だろ、
_じゃあ遠慮をなく言うよ、
_今日は聞いてやるよ、
_私、好きな子が居るのだよ、
_は?…
意外な内容だった、此奴に好きな人だと??…、、まぁ太宰の事だから、女には困らないだろう。
だけど、心が、少し締め付けられた。
_その子は色々と熱心でねぇ…私が少し悪戯をしても仕返しをしようとするのだよ、無理だと分かっていてもね。其れが愛おしくて、、、
嗚呼、嗚呼、聞かない方が良かった。他人の、しかも手前の好きなやつの話なんて聞きたくなかった。
これも、嫌がらせか。そうだろ。なぁ、
太宰。
2話 聞きたくねぇよ、
𝐹𝑖𝑛.
コメント
16件
最高過ぎる、!!😭 太宰さんが素直なの珍しくて死ぬ(?) 次回のタイトルとかもセンス良すぎて凄いです! 次回も楽しみにしてます!
好きな人って…っへへへへもしやちゅうy(殴 やはり最高だった美味しかったです有難う御座います(๑ ิټ ิ)ヘヘッ
おかえりiPad❤❤