〈　ノベルkrpt短編集　〉

恋色リリー。

淡い桃色のユリ。

それは優しくて。繊細で。＿華やかで＿＿。

なにか記憶をくすぐる。

naさん＿＿。naさんみたいだった。

もう居ないはずなのにそばに居るような温かさ。

ただ、＿枯れていた。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

”　あの　“ユリのことなんて覚えてない頃、好きな人ができた。

「　〜♪　」

あれ＿、これ＿＿＿。

私の瞳に映るのは綺麗な淡い桃色のユリ。

あの時のだ＿＿＿。

あの時と違うのは花が咲いている。

まるで私の恋心を表しているかのように。＿

バカバカしい。

一瞬そう思ったが頭が回る前に気持ちが追いついた。

“　信じたい。　”

naさんがくれた花＿＿。気持ち。

決して無駄にしたくない。

この恋、叶えてみせる。＿

恋色リリー。“　信じてる　“