テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「がんばった俺を褒めて?」


その日の練習は、いつにも増してかなりハードだった。でも、藍は張り切ってやった。



「祐希さん、見ててくれた?」



「ん。よく動けてた」



「ほんと?! 今日、スパイクもレシーブも、ちょっとだけ完璧だったかもって思ってて!」



興奮ぎみにしゃべる藍を、石川はロッカーでタオルを肩にかけながら眺める。



「……すげぇがんばってたのは、ちゃんと見てた」



「じゃあ……褒めて?」



目をきらきらさせて、まっすぐに見つめてくる。

こんな顔を見せてくるのは、自分の前だけだ。



「……よしよし。よく頑張ったな」



石川が藍の頭をくしゃくしゃに撫でると、彼は子犬みたいに目を細めた。



「ふふ……祐希さんに褒められるのが、一番嬉しい」



「甘えすぎ」



「そうさせてるの、祐希さんでしょ」



「……はいはい。俺のせいですよ」



苦笑しながら、藍の頭をもう一度撫でた。嬉しそうな藍の笑顔に釘付けになる石川だった。



可愛がり上手な彼と甘え上手な彼

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

136

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚