テラーノベル
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それからオレは家に帰った。
オレの家庭環境は最悪や。
親父はヤケ酒ばかり、
母さんは男遊びしてどっか行く
オレの居場所は涼しかおらんかったんや。
親父に絡まれるとめんどいから直ぐさま部屋に戻った。
「…、なんやこれ。」
オレの机の上に一枚の紙切れがあった。
『 あきら〜!!
おれ今川に行ってんねん!
あきらも来いよな!来なかったら水ぶちまけたるわ!
りょう。』
は?
「…涼…?」
「なんで?死んだはずやろも。」
でもこれは涼の字や。読めなさそうで読めてまう。
「……念の為行ったるわ。」
水ぶっかけられたくなかし。
それからオレは家を出た。手ぶらで。
川に着いた。あの頃よく遊んでた川に
『あきら〜!!』
聞き覚えのある声。元気で明るい声がした。
「涼…?」
鶯の鳴き声が耳を刺す。
夕日がオレを照らしてる。
でも、でも、でも、でも。
違和感しかない。
コメント
1件
あおいです🌷 第2話、拝読しました。 家庭環境の重さが数行でぐっと胸に来るのに、そこに“死んだはずの涼”からの手紙──しかも水ぶちまける系のやんちゃな文面(笑)──が舞い込むギャップに、一気に持っていかれました。「読めなさそうで読めてまう」って表現、すごく好きです。川へ向かう決意も「水ぶっかけられたくなかったし」っていう軽さが、かえって不穏さを引き立ててて…。最後の「違和感しかない」で背筋がゾワっとしました。続き、すごく気になります!