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その日から私はヒーローというものから離れた
夢はヒーローから安全な会社員に変わった
週に3日国から雇われた家政婦が家事や私たちの健康チェックをして他の日は2人で過ごした
メディアに未成年の私たちの名前が出されることはなかったので、知っている人は近所の人だけだった
だからそこから逃げるように誰も知らない所に引っ越した
同年、まだヒーローになりたいという亮にわがままのような約束をした
『ヒーローになっても良いよ
目指したいなら私も応援してあげる
だけど
亮は私を置いていかないで
絶対死なないで
これだけは約束して』
そう言った私を亮はぎゅっと抱きしめると
亮「なに言ってんだよ翡翠
俺はお前のお兄ちゃんだよ?
兄が妹を悲しませるようなことするわけ無いだろ
俺はお前を1人になんてしない
てか、亮じゃなくてお兄ちゃんと呼べばか」
抱きしめる腕を緩めるとデコピンをしてきてあまりの痛みにおでこを押さえる
亮はにひっと笑いながら、
亮「約束の合言葉作ろうか
そうすれば
これを聞いていつでもお前は安心できるだろ」
亮「お前は_____________________________。
これが俺たちの合言葉だ
忘れんなよ」
こんなにも亮がいてくれてよかったと思った日は他にないと思う
その笑顔にその優しさにその言葉に安心した
だけどその3年後、約束は破られた
放課後、友達と遊んでくると学校で別れた亮の携帯から電話があった
電話に出てみれば知らない人ですぐに病院に来いと言われた
嫌な予感がして急いで言われた病院に向かう
悲しそうな顔をした大人に案内された場所は、
_______________集中治療室だった
数人の医者や看護師がボロボロの亮を囲んで忙しなく何かをしている
ピッピッと不安定なリズムでなる音がもっと俺を不安にさせた
だが
ピーーーーーーーーーーー
医者が急いで電気ショックをする
亮の体はビクッとするが依然あの音は続いている
何度続けても鳴り止まないその音に医者は手を止め私の方を向いた
「…18時23分、ご臨終です」
息が止まった
すぐに亮の周りにいる人間を乱暴に退かし利用を揺する
『…亮?亮?
起きて!起きてよ!亮!
何で!?何で!?
嫌だ!やめて!いかないで!
置いていかないで!亮!!!
待って!目開けて!!
亮!亮!
約束しただろ!!
…やだ
やだよ、戻ってきてよ
亮…お兄ちゃん』
お兄ちゃんの…….嘘つき…….