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※注意※
本作品は非公式の二次創作です。
原作・公式関係者様とは一切関係ありません。
作品内には独自解釈、捏造設定のほか、 一部に暴力表現、精神的に重い描写、暗い表現が含まれます。
苦手な方は閲覧をご遠慮いただき、閲覧は自己責任でお願いいたします。
完結したらタグは減らします。
気づけば、受注場所の一角に人だかりができていた。
「やる?」
誰かの一言で、流れは決まる。
「やるか」
トピくんが即答して、そのまま立ち上がる。
「チンチロでいいですかね」
「そうですね」
「じゃあ、868さん最後で」
「マーくんには悪いけど勝たせてもらう」
「JDさんちゃんと見ててよ」
「絶対向こう目無しか一二三だから」
「まじ?じゃあトピくん信じて魂抜けするわ」
「はい?」
周りから小さく笑いが漏れる。
(本当に魂抜けはしない。トピくんを弄りたかっただけだ。)
そうこうしてる間にもうトピくんの出番が来てしまったみたいだ。さっき負けたギャングも横取りのための確認かほかの大型をとる時の参考か、はたまたただただ気になるだけなのかは分からないがその場に残っている。
「じゃ、先やります」
dice3
コロコロコロ
音が妙に、やけに響く。
さっきトピくんが言ってたのは自分が出す目だったようだ。
見事一発目で一二三。
「……ッスー」
一瞬の間。
「はいっありがとうございますー」
相手の声が先に落ちる。
「うわ、まじか」
「そんなん思わんやん」
トピくんが肩を落とし顔をしかめる。
「でもまだ分かんないよ?」
「いや、流石に勝てるっす」
相手がそのままダイスを振り、負けてしまう。
みんなの目線がトピくんに向かう。
「ラッキートピオカは?」
「いやいや本番これからだから」
「今の本番じゃないの?」
「違う違う」
「まあしゃーない」
誰かが言って、その場の空気はすぐに流れた。
結局、客船は取れなかった。
車内は、さっきまでの空気を引きずっていた。
「いやー悔しいって!」
「あと一歩だったのに!」
「チンチロにあと一歩とかあるん?」
「知らね」
「あれはもう完全に運だから仕方ないところもあるけど」
「ちょっと言魂はたらいてんじゃない?」
「まじ?今度からチンチロ前無言で行こ」
今後はトピくんに四五六かゾロ目出すって言ってもらえば勝てるかもしれない。
次のチンチロに期待を寄せながら、車はアジトへ戻る。
豪邸に入ると、すでに何人が戻っていた。
「おかえりー」
「客船どうだった?」
「取れなかったですー」
「どんまい」
「まあ、しゃーない」
『誰か受注場所行ってます?』
『俺リグいるよ。ほんとあと数分くらい』
『取れなかったらしばらく大型なさそうだし、横取り考えたっていい』
レダーさんの声。
今日は人数いるしせっかくだからみんなでなんかやりたい気分だ。
『了解です』
『…』
『あと』
『マーくんが飛行場見に行ってたはずです』
「あー、そうだね」
『ジョア、そっちあと何分くらい?』
………
「……忙しいのかな」
小さく呟く。
その時。
ピコピコピコ
「……誰?」
一瞬、全員の動きが止まる。
『今の誰?』
無線は、それ以上鳴らなかった。
「……誰か押した?」
誰も答えない。
『今いる人無線長押ししてー』
ケイン先輩、レダーさん、トピくん、コウくん…
みんなの無線がついていく。
『音鳴とジョア大丈夫?』
『音鳴先輩は今ご飯です』
『あーね』
『ジョアは?』
反応なし。
『わかんないです』
「…誤タップかな?」
『警察関係?』
反応なし。
『事故?』
反応なし。
『…死んだ?』
反応なし。
『手錠?』
反応なし。
『助け行った方がいい?』
反応なし。
『……大丈夫そう?』
……反応なし。
息の詰まるような沈黙だけが残る。
ピコピコとなった後から何も反応が見られない。
どうしたのだろうか。
無線には名前が載ったままなのに。
「周り騒がしいんか?」
周りの環境のせいなのか?
胸騒ぎが酷い。
何事もなくただこの時無線が壊れてただけとかであってほしい。
「……一旦、行った方がいいかもですね」
ケイン先輩の声が、静かに落ちた。