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番外編7 『みんなで王様ゲームやってみたら波乱しか起こらなかった(´・ω・`)』After story
後編
『……。』
私は下を向いて両手で顔を覆う。
(恥ずか死ぬ…っっ!!)
『では次だ。』
(そろそろ気付いて欲しい頃合だが。まだまだ見ていたい。主の戸惑った顔。)
※ドSフィンレイ様
『出たのはラムリ君。ラムリ君のカードを持ってる人は?』
『私です。ふふっ。誰かに命令できるなんて楽しみですね。』
(次こそ回避したい……もうあんなの続いたら死んじゃう…。)
※叶わぬ願いです。
『…。』
『…。』
『…では、サイコロ振りますね。出たのはミヤジさん。ミヤジさんのカードを持ってる人はいますか?』
『……。』
『おや、いらっしゃいませんか?そんなはずないんですけどね…。主様ですか?』
『む、むむ……そ、そうです私です!もうなんで続けて当たるの〜!?』
『ふふ、連続なんて不運ですね。大丈夫です。私は執事ですから。節度ある命令を下しますよ。では、主様。失礼します。』
ユーハンは私の前に跪く。
『ユーハン……?』
『少し手を触れさせていただきます。』
『う、うん。』
ユーハンは私の手に触れて手の甲にキスをする。
チュッ。
『私の命令は…。主様はずっと私の傍に居てください。離れることなんて許しませんよ。』
『っ〜!ユーハン…っ。』
『これが私の命令です。ドキドキして頂けましたか?』
『(σ´³`)σヒュ〜♪やるねぇ。ユーハン。』
『ユーハンの嘘つき……』
『おや?気に触りましたか?』
『執事としての節度はどこいった〜!』
『おやおや、怒らせてしまいました。』
『( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)ムゥ…』
(何かがおかしい。こんなに当たるなんて…っ。何かやっぱり企んでるんだ。サイコロに細工?いや、サイコロは運だから必ずしも当たるとは限らない。そしたら別の何かが……。)
※御明答。
(あ。待って。王様のサイコロを振る人はいつもフィンレイ様だ!ここに何かあるんだ。でも、フィンレイ様に何か言うなんて怖くて出来ない…。)
『…。』
(右往左往してらっしゃいますね。まぁその顔もまた可愛いです。そろそろ種明かしをしたい所…。でも主様自ら気付かれた方が面白いかもしれませんね。)
そして王様ゲームは進み、最終ゲームまでたどり着いた。
最終戦の前の戦い⬇️
4回戦目
王様 ロノ
服従者 主様
命令内容『あーんしてロノに食べさせる。』
『ロノ、あ、あーん…。』
『美味しいです!主様家が食べさせてくれたからより美味しいです!』
『恥ず…っ。』
5回戦目
王様 バスティン
服従者 主様
命令内容『バスティンをお姫様抱っこ。』
『軽すぎる。ちゃんと食べているか?』
『食べてます、食べてますから早く下ろして…///』
6回戦目
王様 ハウレス
服従者 主様
命令内容 『主様に癒しの一言。』
『主様はいつも頑張っていますよ。偉いです。疲れた時は俺を頼っていいんですよ。』
『褒め殺しやめてぇ…』
7回戦目
王様 ボスキ
服従者 主様
命令内容 『ボスキに大好き、愛してると言う。』
『( •´∀•` )ニヤニヤ』
(その顔やめろ!)
『ぼ、ボスキ…だ、大好き…。あ、愛してる……』
『あぁ。俺もだ。』
『っー!!』
8回戦目
王様 ルカス
服従者 主様
命令内容『ルカスの喜ぶことをする』
『ふふっ。緊張してますか?大丈夫です。主様からされることならどんな事でも嬉しいですから。』
『え、じゃあ殴ってもいいの?』
『え。』
( ´∀`σ☆))Д´)ペチッ
私はルカスにデコピンする。
『可愛らしいですね。』
『( `^´* )フンッ』
9回戦目
王様 ナック
服従者 主様
命令内容『ナックのメガネをかける』
『お似合いですよ、主様。』
『少しだけクラクラ、する…』
そして、最終戦。
『…。』
(もう分かった。これはみんなが仕組んだイカサマだ!)
『あの、みんな、というか…フィンレイ様! 』
『!』
『サイコロとくじにイカサマを仕掛けましたね。細工を。』
『…あぁ。そうだ。これは元々主。君をと惑わせるゲームに過ぎない。』
『なっ!』
『私も君の照れた顔に興味があってね。ルカスから聞くには見てて飽きない。と。』
『っー!』
私はルカスを睨みつける。
『そのサイコロ貸してください!』
私はフィンレイ様からサイコロを取る。
『やっぱり!王様サイコロに私が書いてない!』
(だから連続で当たるわけだよ!)
『でも、待って、服従サイコロに仕掛けがあっても、運次第なのに…』
『あぁ、確かにそうだ。だからそうならないように重心を傾けた。そして、君の両サイドに座る執事にハンドサインを送って貰った。まぁ所謂ジェスチャーだな。』
『!!』
私はテディとラムリを睨み付けた。
『あ、俺は、その〜……』
『主様の照れた顔たくさん見れて良かったです!』
『……。』
(このままじゃ終わらせません…主としてみんなにお仕置きしなきゃね…。)
『フィンレイ様。サイコロをください。』
『え?』
『私が振ります。文句ありませんよね?』
『でも君の名前は……』
『書き足すので問題ありません。』
『!?』
私はサイコロに名前を書き足す。
『よし、これで私が出ます。重心がこっちに傾いてるならココに名前を書けば……』
(˙o˙)(o:)(.o.)(:o)コロコロ
『私が出ました。はい。みんな、私が王様ですよ〜( ◜ᴗ◝ )』
『あ、主様。も、申し訳ございませんでした、もうしませんからやめてください…』
『嫌です♡』
『服従サイコロ振りますね…って、振ると思ったか!服従するのは君達みんなです!主としてのお仕置きをその身に叩き込むからね…。』
『ヒ、ヒィィィー!!』
『あの、主…。私がしでかしておいてかなんだが、私には何も無いのか?』
『フィンレイ様にお仕置きなんて出来るわけないじゃないですか?私が憲兵にお仕置されますよ( ◜ᴗ◝ )』
『あ、あぁ…そ、そしたら代わりに後日プレゼントを送ろう。楽しみにしてておくれ。』
『はい♡どうも♡』
次の日――。
『出してくださいー!主様ー!』
『俺が悪かったですー!』
『主様開けてくれ、頼む。』
1階組のみんなはコンサバトリーに閉じ込めた。そしておもちゃの虫を置いた。
『嫌ー!虫さん!虫さんです!バスティン君助けてください!』
🐝➰
『○×△☆♯♭●□▲★※!?』
『ベリアンさん落ち着いてください!あれはおもちゃです!』
『ベリアンさん離れてくれ虫を退治するから…っ!』
おもちゃにしてあげただけ感謝してくれ。
『主様勘弁してください、もう無理です…』
『ハウレス頑張って…。』
『悪かったよ主様。出してくれ。』
『ゆるしてくださいっすー!』
ハウレスには魚を、ボスキには野菜。アモンにはキノコを渡した。フェネスは…うん。
ただ閉じ込めただけになってるね。
それ平らげるまで出してやるものか!
『(>□<)💦資料が多すぎる…!』
『手伝います、ルカスさん(^_^;)』
『主様ァ!出して下さァい!』
ルカスとナックには大量の仕事を渡した。
ラムリは主様に会えないという苦痛を与えた。
(反省したら出してやる。)
『ここを出ないとパセリが食べられませんっ!!』
『野菜を食べきれなんて無茶ですよー!』
『主様…。これがした事の代償か…』
ラトはパセリ不足に禁断症状が出た。
フルーレは野菜を食べきれなくて泣いてる。
ミヤジは2人の制御。
『お酒…没収された…。』
『あんまん…。あんまんを1日1つは摂取しないと私死にます…。』
『コーヒー、コーヒーが足らない…です。』
お酒を没収して落胆してるハナマル。
あんまん1日禁止令を出して落ち込んでるユハ。
コーヒー不足により、テディ落胆。
『バジルとトマトはないの…?』
野菜を食えと言われたベレン。
『っ、辛い…我は確かにミヤジのつくったスパイスカレーが好きだが辛すぎる……っ!』
シロはただただ可哀想。
『あの、執事の皆さんどうしたんですか?』
『少し執事としての自覚を持ってもらうための修行かな?』
『主様何かされたんですか?』
『(*´ ˘ `*)ウフフ♡綺麗な瞳を持ってるムーちゃんにはずっと純粋でいて欲しいから秘密。(♡ˊ艸ˋ)♬*うふふ』
後日、フィンレイ様からたくさんプレゼントが届いた。
※執事は当然しばらくは大人しかった。
めでたしめでたし…
今回の主は強強でしたね。何時だってからかわれる主様だと思うなよ!( *¯ ꒳¯*)ムフッ
次回のAfter storyもお楽しみに♡
コメント
4件
イカサマを仕掛けたお仕置面白かった!
主様の命令面白すぎるꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)