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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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俺のファンとの唯一の連絡先であるDiscordを開くと、もう俺のファンからメッセージが来ていた。
[進捗はどうだろうか? よかったら近況を教えてほしい]
時間は、俺がさくらアカウントを見つける少し前。単に俺と連絡取りたかっただけっぽい。
俺は返事をした。
「仕事と免許とで忙しいんだけど、事情が変わって。藁人形のデータを探さないといけない」
俺は事情を話した。相手からはすぐに返事が来た。
[なるほど、データの販売は見落としていた]
「俺も何となく検索するまで気づかなかった」
[さくら系アカウントからデータを購入した顧客のリストを作ろう、それはそれとして、余裕ができたらファンサをお願いしたい]
あ、そうか、俺のファンサで埋め合わせするって約束したな。
「何すればいい?」
[私の用意ができたら、VRchatで会ってほしい]
「直接じゃなくていいんだ?」
[私の直接はネット上の接触だ]
「そうなの」
うーん、ネットにどっぷり浸かってる人だし、直接はいやっていうのもあるかもだし、VRchatが落とし所なのかな。
やりとりを済ませ、俺は隣でタブレットをいじってた千歳に「まーたまずいことがまた起きてる」と事情を話した。
『ふーん、でもさ、VRchatってなんだ?』
「自分の好きな姿で、バーチャル世界を歩き回れるようなゲームだね。その姿のまま仕事もネットもできるから、VRの中で暮らすほどどっぷりハマってる人もいる」
『ワールドっていうのは?』
「アバターで行ける【世界】だね。いろんな景色の。用途別、来る人別にたくさんある。俺もあんまり詳しくないけど」
『データっていくらでもコピー取れるだろ? 拡散したらやばくないか?』
「やばいと思う……今回のデータは基本的に買った人しか使えないけど、ワールドにたくさん藁人形置いておいたら、不特定多数の人が使えるし」
『うーん……』
千歳は少し考え、それから言った。
『今回さ、お前が動いたからわかったわけだろ?』
「そうだね」
『お前、またもうちょっと動いてみないか? なんでも、思いつくことでいいからさ』
な、なるほど。
でも、俺に他にできることなんてあるか……?
「うーん……できるのは、VRchatユーザーへの注意喚起くらいかなあ……」
『ワシ日報に書くけど、お前からもあかりさんに連絡しといてくれよ』
「わかった」
とりあえず金谷あかりさんに状況を伝え、俺は、自分に何ができるか考えることになった。
コメント
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# あおいの感想 822話、読ませていただきました! ファンとのやりとりから藁人形データの拡散リスクに話が及ぶ流れ、自然でよかったです。特に「私の直接はネット上の接触」というファンの返しが印象的で、その人の価値観を感じられて好きなセリフでした。 千歳が「お前、またもうちょっと動いてみないか?」と背中を押すところ、いい関係性だなあと。主人公がやれることを考え始める終わり方も、続きが気になりますね。 あかりさんへの連絡も含めて、ちゃんと他者と連携しようとする姿勢が作品の安心感につながっていると思います。今回は状況整理の回として、しっかり物語が進みましたね🌷