「思い通りに〜行かなくて〜泣きたい日も〜♩」
「ローマ!」 「ローマさん!」
「ロブロイ、スイープ?」
「今週の日曜日って予定ある?」
「土曜は練習で日曜は休みだけど予定は無いな」
「でしたら、少し遠出でもしませんか?」
「遠出?」
「ローマって休日と一緒にいることないじゃん!だから思い出作り!」
「思い出作り、いいよ!行こう!!」
「「やった〜!!」」
「よお三井、久しぶりだな」
「星野智(ほしのさとし)監督?!」
星野智(ほしのさとし)
ジャパンフォーミュラのチームインパルの監督。現役時代は数々のレースを制してきて、ジャパンフォーミュラにも参戦したことがある。さらに、スーパーGTのチーム監督もやっており、レースの情熱はかなり熱い。
「トレーナーだったとはな…」
「…いえ、あの出来事を起こした自分の責任でもあるんです」
「…確かにあの出来事は重い」
「…俺に要件とは?」
「三井、フォーミュラとGTにドライバーとしてなってくれないか?」
「…え?!」
美浦寮
「今週の日曜か…」
「ローマ?出かける予定あるの?」
「あぁ、スイープとロブロイが一緒に行こうって誘われて」
「…確かに、ローマいつもトレーナーと過ごしてたもんね」
「だからさ、あまり友達と行くことあまりなくてさ…ルージュはそういうことたくさんあるからね」
「まぁね、ドーベル先輩とカワカミ先輩とか色々と行ったことがあるから」
「でもどこに行こうかまだ分からないんだよね」
「2人もそれなりのプランがあるのよ」
「プランね…」
翌日
トレセン学園
教室
「出かける場所?」
「うん、昨日友達から誘われて」
「色々ありますわよ。例えば登山でしたり、景色を見に行くなどありますわ」
「景色ね、スズカ先輩みたい!」
「先頭の景色は譲らないという思いが少し分かりますわよ」
「何話してるの〜?」
「テイオー、そういえば友達と遊ぶ時どこ出かけてるの?」
「え?カラオケとかゲームセンターとか!」
「やっぱり子供だね…」
テイオーはやっぱり子供みたい。そりゃシリウス先輩に子供扱いされるわけでもある。
出かける当日の日曜日
「スイープ、駅で集合って言ってたけどどこに行くのかまだ分からないんだよな〜」
ローマは出かける場所すらわかっていなかった。どこ行くか不安になる。
「ローマ!」
「やっと来た!目的地まで知らないから私不安だよ!!」
「そのうち分かります!」
「ロブロイ…大丈夫なのか?」
「大丈夫に決まってるわよ!さぁ行こう!!!」
(不安だなぁ〜)
不安が募る中ロブロイとスイープと一緒に出かけた。
「沼田駅、沼田駅、お出口は左側です」
群馬県まで来てしまった。
「2人ともどこ行くの?」
「まだ先よ!!」
「逆に怖いんだけど…」
「昼食食べてから次の目的地に行きましょう!」
「そうね!」
昼食後
「ふぅー、ご馳走様」
「名物のおきりこみうどん美味しかったわ!」
「県外の名物食べたの初めてかも!」
「そうなんですか?!よかったです!!」
「え?」
「実は計画に入れてたんです!」
「そうだったんだ!!」
「ところでロブロイ、次のバス何時からかしら?」
「今午後1時10分ですから…あと10分で来ます!」
「よし!行くか!!」
3人はバス停留所に向けて外を出た。
「結構山道まで来たけど…登山とかじゃないよね?」
「登山じゃないわ!ある物を見に行くのよ!」
「ある物?」
「ロックハート城前、ロックハート城前」
「ロックハート…城?」
「着きました!ここが目的地です!!」
「ロックハート城よ!!」
「???」
ロックハート城入口
「…凄い…本当に城の中にいるみたい!!」
「ですよね!山の中に建つ城は中々見れませんよ!!」
「不思議な場所よね!」
ロックハート城は、古い建物があったり、池や小さい塔があった。そして…
城の外は素敵だった。誰かが住んでいてもおかしくないぐらい凄かった。
「あれ!」
「へ〜、ドレスで写真撮影もできるんだ!」
「あれやりたいな!ローマ、ロブロイ、やろ!」
「わぁ〜、可愛いドレス!!」
「結構似合ってるじゃんスイープ!」
「素敵だわ!ロブロイはまだかしら?」
「まだ着替えてるんじゃない?」
「あ…あの……」
「「?」」
「だ…だいぶ待ちましたか…?」
「え?ロブロイ超可愛いじゃん!!似合ってるよ!!」
「あ…あう…恥ずかしい…です…」
「似合ってるんだから堂々しなさいよ」
「…はい!」
「写真撮りますよ!!」
「「「はい!」」」
カシャッ!
「ありがとうございます、素敵な写真になりましたよ!!」
「素敵な写真ね…!」
その後、建物の中に入った3人は、色々と回った。
「凄いな、ツリーもあるよ!」
「本当ですね!」
建物の中には、ツリーやたくさんの人形が置いてあった。
「薪ストーブもあるんだ!オシャレ!」
「魔法かけたら火がつくかしら?!」
「理想の世界はな!」
「違うわよ!絶対付くわ!」
「ワガママだな…」
「鐘の塔登れるんだ!!」
「行ってみましょう!!」
3人は鐘の塔に登り、頂上の鐘まで来た。
「順番で鳴らす?」
「…3人で一緒にどうですか?」
「3人?」
「思い出残しなので…!」
「やろ!3人で!!」
カランカラン…カランカラン…
「あ!可愛い人形!大っきい!!」
「凄い!大きいな!!」
「こっちにも人形がたくさんありますよ!!」
ある部屋
「「わぁ〜!!!!」」
ロックハート城庭園
「ん?2人ともアヒルがいる!!」
「「え?」」
「本当だ〜!!」
アヒルをこんなに近くで見たの初めてかも!!
「グワァグワァ」
「可愛いな!」
庭園 中庭
「凄いな!本当に綺麗!」
「素敵な所ですね!」
「スイーピーも初めて来たけど、結構楽しいわ!!」
今までサーキットとか来たけど、2人が考えた旅行プラン楽しいな!!
「そういえば、出口近くで大理石屋さんがありましたよ」
「大理石屋さん?」
「何それ!行ってみようよ!!」
大理石屋
「「「わぁ〜!!!」」」
宝石がいっぱいだ!!
「アメジスト、ルビー…色々あるね!!」
「素敵!」
「ねぇ!アクセサリー作り体験なんてあるわよ!やりましょ!!」
「アクセサリー作り?」
「自分だけのアクセサリー作りが出来ます!って書いてありますね!やりましょうローマさん!」
「楽しそう!やろう!!」
3人はアクセサリー作り体験に参加した
「どういうのがいいかしら?」
「私達の勝負服の色にしない?」
「勝負服の色?」
「そう!ロブロイは緑と黄色が入ってて、スイープは紫と黒が入ってるじゃん。私はワイン色の赤と白って感じ。どうかな?」
「いいですね!」
「じゃあスイーピーもそれにするわ!!」
そして、3人の勝負服の色に寄せたアクセサリーを作った。そして…
「できた!」
「私も!」
「スイーピーもできたわ!!」
「2人とも凄い!勝負服の色に似てるよ!!」
「ふふふ、ローマさんも素敵ですよ!」
「ローマ、凄いじゃん!」
「ありがとう。世界にひとつだけのアクセサリーだし、思い出になるよ!」
ローマは確かな思い出を刻んだ。それは同期の2人と行った、友との小旅行だった。
「ねぇ、そこにあるクリスタルのキット買ってきてもいい?」
「クリスタルができるキット?」
「うん、やってみようかなって!」
ローマはクリスタルができるキットを購入した。
「いつ作りますの?」
「それは…何か特別な日にやろうかなって!」
「特別な日?教えてよローマ!!」
「教えなーい!!」
「もう!教えてよ〜!!」
「…ふふふ」
電車
「「……………」」
ロブロイとスイープは寝てしまった。
「2人で考えた計画だから、楽しかったな…」
「…ローマ…特別な日…教えなさいよぉ〜…」
「まだ言ってる…」
ローマは2人の寝顔をみて微笑みがこぼれた。
(2人の寝顔、可愛いな!)
「2人とも、駅に着くまで私の膝枕で寝る?」
「「………」」
(分からないか!)
ローマは2人を膝枕してやった。さらに2人の頭を撫でた。
「…ローマ…さん…羽で優しく…」
(羽?)
もしかして、ジャパンカップの時に出た翼?
あの時なんで翼か出たのか分からなかった。
「…けど、楽しかったよ」
翌日
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「ローマ!今日も絶好調じゃん!」
「いつもと一緒だよテイオー!」
「ふふふ、絶好調は2人ですわよ」
「ハハハ、確かに!」
同級生のテイオーとマックイーンとトレーニングしていた。
(呼出音)
「スクーデリアローマさん、三井優希さんからお呼びです」
「トレーナー?」
トレーナー室
「トレーナー、何か要件?」
「…ローマ、俺…レーサーにならないかって誘われて」
コメント
1件
紅き跳ね馬なんですが…後1話か2話で最終回となるので、後に連載中の「炎の勇者」へ繋がるので、最後まで読んでください!!!!