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主なんですよ( ◜▿◝ )
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えだまめ🌟🌙
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1942年8月21日 ガダルカナル島 夜明け後 司令部
陸軍士官「なに!?だめぇ!?」
そう怒っているのは日本軍の後方陣地におり、突撃に進化していない陸軍士官だ。
現在僕らはあのあと本部に戻り、状況を報告していた。
しかしその話を聞いた士官は激しく怒っていた。
陸軍士官「なにおめおめ帰ってきてんだお前は…」
まぁ…こうなることはわかっていた…
戦いにて生き残ることは恥と考えられていた日本ではこのように突撃から帰ってくると激しく怒鳴られたり罰則を受けることもあった。
しかし1番本人たちが辛かったであろうことは、
徹底的に”生きて帰ってきた”を否定されてしまうことであっただろう。
死ぬことこそが誉であった時代。
いや、誉であってしまった時代。
そんなことは本人たちが一番わかっており、一番辛かったであろう。
小嶋は士官に反論する。
小嶋「し、しかし!敵軍は強固な陣地を作っており、あのあとも突撃を続行すれば全滅は間違いなしでありました!!」
そう小嶋は事実を突きつけるが、士官は信じられない現実というものを小嶋に押し付ける。
陸軍士官「そんなの関係ない!貴様の仲間たちは皆天皇陛下万歳を叫びながら誉ある死を遂げていったのだぞ!それなのに…遅れてしまった自分を恥じていないのか貴様は!!この帝国軍人の恥さらしめが!!」
その怒号がテントのなかに響き渡る。
周りの士官たちも自分たちのことを鋭い目で見てきている。
なんで…自分たちはいかないくせにそうやってえらい口を叩けるんだ…?
そんな疑問が何度も数え切れないほど出たが今はそんなことは気にせず、議論する。
小嶋「私は!帝国軍人の恥はこの身に誓ってさらしてはおりません!!!」
陸軍士官「晒しとるだろうがぁぁぁ!!!」
そう今度は聞き難いほど怒っている声で陸軍士官に怒鳴られ、殴られる。
小嶋はその場に倒れてしまう。
陸軍士官「いいか!生き残ることこそが恥なんだ!貴様みたいな奴がいるから精鋭揃いなはずの我々がたるんでしまうんだ!」
我々が負けてしまう理由を全て自分のような生きて帰ってくる兵士にぶつける。
そんなことはほとんど当たり前の世界であった。
死ねば英雄。
生きれば恥さらし。
「生キテ捕虜ノ辱メヲ受ケズ」
これが当時の日本軍のすべてを物語っているであろう。
彼らの心に残された教訓だ。
彼らはこの教訓を一度も忘れることはない。
戦場に駆り出されればこの言葉は現実味を帯びたものになってしまうからだ。
捕まれば拷問、略奪、殺されてしまうと毎日のように心や体に叩き込まれてきたからだ。
陸軍士官はまだ続ける。
陸軍士官「貴様も、次の出撃では死んでこい。一木大佐が戦死なさった以上、この部隊ではもう総攻撃を仕掛けられない。次の川口支隊がここに来る時は自分から死にに行け。わかったな!」
そんな衝撃的な言葉に小嶋は心のこもっていない返事しかできない。
小嶋「は、はい…」
陸軍士官「声が小さい!!」
そう言われ、また殴られる。
こんなのが毎日だった訓練生時代はまだ良かったかもしれない。
たしかに殴られるのは辛いが生きることを否定されることは一切なかったからだ。
しかしいざ戦場に立つと生きることを否定され、死ぬことを強要されてしまう。
いざ死ねば簡単に英雄として片付けられる。
もちろん、本心から英雄なんてつけてるわけではない。
ただ、国のプロパガンダにするために…
国の英雄を作り、戦争に対する恐怖心をなくさせるために。
そうして小嶋はその後も何度か殴られたあと、顔に傷を作りながらテントから出てくる。
すると心配していた中村が近づいてくる。
中村「お、おい!どうした!?こんなに殴られちまって…」
小嶋は陸軍士官に殴られたと言う。
すると中村は怒りに震え、ついにはテントのなかに突入しようとまでしてしまう。
小嶋「いいよ…!別に殴られただけだからっ…!!」
そうして、中村を押さえつけることに成功する。
中村はおとなしく陸軍士官に抗議しに行くことを諦め、その場の近くにある木によっかかる。
そうして、話かけてくる。
中村「ここの自然って、綺麗だよな。太陽が加わるとさらに綺麗になる。まったく、普段俺たちを襲うものってなにかと美しく見えちまうよな。」
そう中村は語る。
小嶋もたしかに気持ちはわかる。
小嶋もたしかにここに来たときにはその自然の美しさに一瞬目を取られてしまった。
小嶋「それが…どうかしたのか…?」
小嶋はそう聞く。
中村はその質問に返す。
中村「なんだか、落ち着くなって思ってよ…」
そう中村は言う。
たしかに落ち着く環境だ。
密林に草、透き通った水や空や大地を照らす太陽が相まってとても落ち着いて暖かい。
だからこそここが最初の頃は戦場なのかと疑ってしまった。
中村「ほら、同じ人間からは生きることを否定されてしまうけれどさ太陽からは否定されないんだぜ?なんなら、応援してくれているような…自分を照らしてくれているような…そんな気がして…」
そう中村は感じていたらしい。
自然が自分のことを照らしてくれていると。
あぁ、俺はもう既に太陽になれてたのか…
小嶋はそううれしそうに思う。
自分は既に中村にとっての太陽に慣れていたのかと感じ取っていた。
それがうれしくて、たまらなかった。
太陽というものがここまで美しいなんて誰も思わなかった。
でも、命の情熱の消え方は太陽じゃない…
まるで…星のようにキラキラと光りながら一瞬で流れ星として消えていく。
そう、密林に…
僕らの命は、少しずつ密林に…消えてっていることも本能的に感じ取っていた…
第十八話「死」
コメント
1件
読み終えました…このお話、本当に胸が締め付けられました。 「生きて帰ったことが恥」とされる理不尽さ、そして「♡♡♡ば英雄」という時代の重さがひしひしと伝わってきます。中村さんの「太陽に否定されない」という言葉が特に印象的で、人間の冷たさとは対照的に自然だけが無条件に照らしてくれるという感覚が、とても切なかったです。 小嶋さん自身がもう誰かの太陽になれていたという描写も、優しくて苦しいですね。続きが気になります。