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🧡にも出番が😍 いやぁ、続きが楽しみですねえ😋
関西弁……合ってるんだろうか?🤣
大介🩷『お前何考えてんだよ💢』
翔太が蓮の家へ居候して1週間が経つ。
明け方近くまで西の空に沈む満月を3人で見て過ごした。地平線に沈みゆく月は不気味なほどに巨大でそんなスーパームーンに翔太が興奮して毛布を揺らすあまり、両サイドにいた俺と蓮は寒くて二人同時に翔太を小突いた。
亮平💚『ちょっと暴れないでよ寒いでしょ!』
蓮 🖤『いい加減にして翔太くん』
翔太💙『はぁ〜い』
蓮のダブルベットに姿勢よく真っ直ぐ3人川の字に並んで寝ると全身謎の筋肉痛に見舞われ朝を迎えると起き上がって腕を高く上げ背筋を伸ばした。隣の二人を見ると固まった身体を同じように伸ばす光景にクスクス笑うと、虹色に差し込む朝日に翔太は目をキラキラと輝かせて窓際に揺らめくサンキャッチャーに手を伸ばすと〝おはようさっちゃん//〟思わず蓮と顔を見合わせて笑うと不思議そうに俺達を見やった。
亮平💚『名前つけたの?』
翔太💙『うん///今日からさっちゃん宜しくね///』
亮平💚『可愛いんだが…キュン死にしそう////』
翔太💙『はぁ?お前何言ってんだ?頭可笑しくなっちゃった?』
サンキャッチャーのさっちゃんだなんて…可愛いが過ぎる。翔太は〝でしょさっちゃん可愛いでしょ?〟なんて最後まで話が噛み合わないところも全部が可愛い。
蓮 🖤『可笑しいのは貴方方ですよ?バカップル過ぎてついて行けません』
亮平💚『何何諦めるの?翔太連れて帰っていい?
結局2、3時間ほどしか眠れずに後ろ髪引かれる思いで蓮の家を後にした。
翔太💙『行っちゃうの……ここに住んだら?』
亮平💚『あんたが始めたんでしょ💢それにココは翔太の家じゃないから!ちゃんと自分で成果出して帰って来なさい!今日仕事だから…ノート書いてね♡蓮さっさと触っちゃえ…翔太の肌気持ちイイよ〜じゃっ元気でね』
蓮 🖤『煽り方下手くそかよ』
佐久間の言わんとする事は分かっている。俺だって不安だし、寂しいけど…
亮平💚『蓮の気持ちも分かるから…きっと時間が必要なんだよ』
大介🩷『お前何考えてんだよ💢バカなの?お人好しにも程があるぜ。そのうち二人が元鞘になったらお前どうすんの?』
亮平💚『タラレバ言ってんじゃないよ💢嫌な奴だね…二人を信じて待つしかないでしょ。安心して!間違ってもあんたに慰めてもらおうなんて思わないから』
タラレバ言ってんのは俺の方じゃないか。戻って来ない想像をしてしまうだなんて…乱暴に頭に乗せられた佐久間の手は指輪が当たって痛かった。クシャクシャと撫でた頭ごと佐久間が抱きしめると〝辛い時はいいな…笑ってやっから〟誰のせいでおセンチになってると思うんだ馬鹿佐久間…ありがとう心配してくれて…意地悪だから言ってあげない。
大介🩷『それにしてもお前変わったな…強くなった。昔のお前ならとっくに別れちゃってるよ』
〝そうだね…〟告白すらできずに燻ってた。付き合ってからも自分に自信が持てずに、卑怯者の泣き虫だった。真っ直ぐぶつかってくる翔太に正直どう接していいのか分からなかった。それに散々翔太に振り回され強くならざるを得なかったんだ。そうじゃなきゃ愛する人を失う…二人を知った俺はもう、独りぼっちではきっと生きていけない。
大介🩷『まぁお前が戦線離脱するなら俺が翔太貰うからな///アイツは俺に惚れてる…痛っ殴るなよ』
亮平💚『自惚れるな💢大体戦線離脱も何も俺が唯一の彼氏ですから!元彼でも今彼でも無いただのその他大勢のS君は黙って外野で見てな』
大介🩷『あ💢今テメェなんて言った?もう一回言ってみろ!』
涼太❤️『楽屋でみっともないからやめなさいよ。一体何?』
気付いたら続々とメンバーが楽屋に集結していた。今日はドームツアーのリハーサルだ。翔太と蓮はまだ来ていないみたいだ。突然の修羅場に康二は凍りついている。佐久間は怒って席を立つと〝トイレ行ってくる〟と言って楽屋を出て行った。ちょっと言い方不味かったかな…
涼太❤️『珍しいね喧嘩?』
〝ちょっと情緒不安定なもので…〟一人で過ごす時間は良からぬ事を考え俺を不安にする。その他大勢のS君に言われなくても、俺たちがしている事が可笑しい事なんて百も承知なのだから。〝俺でよければ相談に乗るよ、どうせ翔太絡みだろ?〟幼馴染に翔太が、モテ過ぎて困りますと言ったところで…
涼太❤️『それは時間が必要だろうね。頑張って待ちなさい亮平』
うんそうなると思った。一部始終を涼太に説明した。分かってはいたことだが、翔太の決めた事に絶対的YESマンのこの男に何を相談しても無駄だった。挙げ句の果てには〝犬でも待てはできるからね〟なんて酷い奴だ。
表情を見る限りこの状況を喜んでいる。考えてみれば、俺と蓮以外の輩は翔太にベタベタ触れるチャンス到来なのでは…俺たちの話を聞いていた楽屋に居た皆んなが急に上の空になりラウールに関しては顎に手を置き何かを模索中だ。康二は目を彷徨わせ決して俺と視線が合わないようにしている。何故か照までもが物思いに耽り、この異様な雰囲気の中、ふっかだけがスマホゲームに夢中で一人の世界に入り込んでいる。
辰哉💜『二人遅くねぇか?先に始めてようぜ…どうしたお前ら?なんか変な空気じゃね?』
席から立ち上がったと同時に翔太と蓮が楽屋に入って来た。翔太は何故か蓮の陰に隠れている。異変に気付いのは康二だった。
康二🧡『どないしたん⁈しょっぴー大丈夫?』
下を俯き恥ずかしそうにモジモジしている。 右手に包帯を巻いた翔太は開口一番に謝罪した。
翔太💙『ごめん…ちょっと…大した事ないんだ……お医者さんが大袈裟なんだよ…ライブには影響ないから練習も参加できるし』
蓮 🖤『翔太くんお医者さんからは…』
怪我をしていない方の手で蓮の口を覆うと〝何でもないから始めよう〟なんて、そんな子供じゃないんだ誤魔化されるわけないだろう。
辰哉💜『なべもこう言ってるし、じゃっライブのリハやっぞ』
亮平💚『お前馬鹿なのか?明らかに医者から止められてるだろう今の反応は』
〝えっ?そうなの?〟直前までゲームに夢中だったふっかはいつもの統率力がない。〝ちゃんと説明しなさい翔太〟照の一言に身動ぐものの真実を語る様子のない翔太は〝大丈夫って言ってるだろ〟と言って徹底抗戦の構えだ。長い沈黙の末、均衡を破ったのは蓮だった。
蓮 🖤『ごめんなさい俺の不注意で…料理中に火傷してしまって//暫く激しい運動はダメだって言われました。だから…』
翔太💙『痛くないから大丈夫って言ってるだろ💢大した事ないんだ!本当だよ…』
照💛『話は分かった…翔太は今日は立ち位置の確認だけにしなさい。火傷ならあまり汗を掻くのは良くない…分かったね翔太?』
納得の言っていない様子の翔太は少し不貞腐れた顔をして仕方なしに小さな声で〝はぁい〟と言うとレッスン用の靴に履き替えようとしているが、やはり痛むのだろう、顔を歪めている…バカね無理しちゃって…。
いつの間にか俺の隣に座った蓮が〝すいません…俺が付いていながら〟その言葉にすら傷付く自分がいる…頭を振りかぶって作り笑いをすると〝慣れない事なんかするからよ…馬鹿翔太//〟
俺の知り得ない出来事がこの一週間にどれだけあったんだろう。あと16日…これほどまでに自分の誕生日をカウントダウンする事なんて後にも先にもこれが最後だろ。
気が付くと俺たちが触れない事をいい事に、甲斐甲斐しく翔太のお世話をする男どもがベタベタ身体を触っている。靴を履き替えさせるラウールに練習着に着替えさせる涼太、康二に至っては着替え終えた翔太をお膝に乗せて抱きしめると〝痛かったなぁヨシヨシしたる〟と言い久々の人の温もりに満更でもない翔太は珍しく康二に甘えて嬉しそうにしている。
そこにトイレから帰ってきた佐久間まで加わり〝おいで翔太〟と腕を伸ばすとあっさりと佐久間に抱っこされてる。
亮平💚『可笑しくない?これ💢』
蓮 🖤『何だか俺たちだけ罰ゲームになってませんか?』
照の号令で練習が始まると、踊りたい衝動に駆られた翔太は軽くステップなどを確認するとニコニコして楽しそうだった。額の汗を涼太が拭いお尻を撫でている💢お尻撫でる必要あるか?
休憩の度に誰かが翔太に寄り添い、俺達の目の前でイヤらしく翔太を触ると〝どうだ羨ましいだろう〟と言わんばかりの嫌味ったらしい顔をして通り過ぎていった。
突如降って湧いたチャンス到来に翔太争奪戦に脱落したその他大勢の雪だるま軍団が我先にと可愛子ちゃんに群がっている。
蓮 🖤『何だかイライラするのは自分だけでしょか?』
亮平💚『ムラムラの間違いだろっ触っちゃいなさいよら//ほら可愛いお尻が誘ってるわよ』
少しだけ芽生えかけていた仲間意識が崩壊した瞬間だった。冷ややかな視線を俺に向けると蓮は俺から離れて行こうと背を向けた。
その肩を掴んで向き直させると耳元で囁く〝今からユニット練習だよ//色気マシマシでお願いね蓮♡〟鋭い眼光で睨みつけた蓮は怖かった。
翔太が見ている前で二人並んでユニットのダンス練習をする。見せつけるように蓮の胸元に手を差し込むとわざとらしく〝ンンッあっん〟と鳴いた蓮は、翔太の顔を見てクスクス笑っている。
顔を真っ赤にして恥ずかしそうに俺たちを見つめている。その色気のある翔太の艶っぽい姿に群がる変態どもが脇を固める中、うっとりと俺たちのダンスに魅入っていた。
翔太💙『凄く///良かった♡ずっと見てられる////』
亮平💚『ありが…』
蓮 🖤『ありがとう////翔太くんから言われるのが一番嬉しいよ』
コイツ💢俺の前にしゃしゃり出るなよ!可愛子ちゃんが見えないだろうが!全方向からマウンティングされている。イライラしかしない…
椅子に座り汗を拭こうとタオルを手に取ると〝お背中流しましょうか?何ちゃって〟思わず手首を掴む所だった…危ない。
亮平💚『不用意にいきなり近付かないで…元気だった?元気じゃないか……ごめんね近くにいてあげられなくて』
翔太💙『元気だよ!亮平の方が元気なさそう…大丈夫?ご飯食べてる?少し痩せたね』
一週間でこの有様。久々に会ったのにイライラしかしない。翔太の一大事に何もしてあげられないなんて…
翔太💙『何もしてあげられないとか考えなくて大丈夫だからね。両利きだし不便はないんだ…皆んな大袈裟だよね』
亮平💚『皆んな翔太の事好きなんだよ…まっ変態が触りたいだけだから気を付けて』
早々に席を立つと手首を掴まれた。〝やめて…感情を制御できる程、器用じゃない〟不器用に振り解いたその手は寂しくその場に硬直したまま残っている。
亮平💚『ごめん今のは……翔太!』
やっちゃった…〝阿部ちゃんって本当恋愛偏差皆無だね〟いくら末っ子でも今の発言は可愛くない。鳩尾に一発お見舞いしてやった。
ラウ🤍『うっ!』
翔太 side
翔太💙『ンンンッ………あっ……やあっ』
何でこんな事になっているのかと言うと…何でだろう???
時を戻すと…亮平に拒絶されて腹を立てた俺は頭を冷やそうとトイレに逃げ込み手洗い場の前に立っていた。水道に頭を突っ込むと冷たい水が体の芯まで冷やした。顔を上げて鏡を見ると背後に立つ男と目が合った。
康二🧡『大丈夫しょっぴー?悲しょっぴー?それともイライラしょっぴー?ムラムラしょっぴーかいな?』
翔太💙『はぁ?何だよそれ…あっ康二タオル持ってる?拭いてくれない?』
康二🧡『ええで』
ん?〝ちょっ……〟腹部を抱えられてズルズルとトイレの個室に連れ込まれた俺は〝頭拭けよびしょびしょじゃないかぁ!〟
康二🧡『ズレてるんよいつも///心配なんは髪の毛だけかいな?ココもびしょびしょにしたるさかい静かにしいや//』
便器に座った康二は、俺を膝の上に座らせると後ろから伸びた大きな手の平で下半身を撫でるとビクつく俺を他所に楽しそうに甚振ると首筋に舌を這わした。右手首を掴まれ頭上に掲げると唇を塞ぐように貪られ次第に息が上がり、苦しくて足をバタつかせるとジャージの上から撫でていた手がパンツの中に侵入してきた。
翔太💙『だめぇ……康二!…ンンンッ……///』
康二🧡『あかん…これだから止められへんのや……随分とご無沙汰ちゃうん?抜いたるからな//しょっぴー♡』
頭から水が滴り首元が濡れて気持ちが悪い。康二の冷たい手がお腹を撫でズボンが下ろされると勃ち上がるモノを男らしいゴツゴツとした手で覆うと上下に扱いた。先っぽを執拗に人差し指で甚振られ溢れ出る愛液をわざとらしく糸を引かせて見せつけると〝可愛いしょっぴー//気持ちえぇねぇ〟なんて言って、お久しぶりの下半身の刺激に早々に絶頂を迎えると白濁を放ちズボンを汚した。
翔太💙『バカぁ…お気に入りのジャージなのにぃ//もう帰る』
康二🧡『あかんで着替え貸したげるから、練習に戻ろ?なぁ気持ちえかった?』
翔太💙『気持ち良かったら何でもしていいのかよ💢ああー気持ち良かったです。すっきりしました最高💢』
何言ってんだか…康二は謝りながらも嬉しそうだった。暫く大人しかったくせに何なんだよ。康二のスウェットに着替えて練習に戻った。サイズの合わないスウェットはダボダボで髪の毛や上着の首元が濡れてたまま立ち竦むと皆んなの視線が痛かった。
ラウ🤍『どうしたの翔太くん?』
翔太💙『水道管の破裂だ…寒い』
辰哉💜『何?どうやったら胴体濡れずに済むんだよ?どう言う避け方したんだよ器用だな笑』
翔太💙『ははっ……』
濡れたせいで寒いのか、はたまた二人の男の冷ややかな視線のせいなのかは定かじゃないが、殺気立つ男二人を他所に笑顔の絶えないドームツアーの練習は深夜まで続いた。練習終わり、俺の背後に立つ長身の男二人に両脇を抱えられるとタクシーに押し込まれた。
蓮 🖤『翔太くん帰りましょうか』
亮平💚『たまにはうちでご飯食べましょ?寒くなってきたし鍋なんてどうかしら蓮』
蓮 🖤『いいですね〜裸になると寒いですし身体は温めておかないと』
翔太💙『えっ……何で…お前達二人とも触ってるぞ?OUTだぞ分かってるのか?』
亮平💚『テメェが分かってんのか💢脇が甘いんだよ』
タクシーの窓を開けて照と歩道を歩くふっかに助けを求めた〝ふっか助けて〟あいつら仲良いな、なんて言いながらにこやかに手を振った照とふっかに、蓮と亮平は満面の笑みを返すと無情にも窓は閉められた。