タクシーの車内は誰一人として声を発する事なくキマヅイ雰囲気の中買い物を終えマンションに着く。長ネギが顔を出す買い物袋がガサゴソと音を立てエントランスホールに響いた。両脇を長身の男が固め、その真ん中で肩を落としてトボトボと歩く俺は時折亮平の手が伸びてきてシャツの裾を掴んで引っ張られた。
玄関扉が開き立ち竦むと〝何してるの早く入って〟と差し出された亮平の手は取らずに靴を揃えようと屈むと〝俺がするから〟と言った亮平は腰を屈めた。
〝今だ!〟
踵を返し自身の部屋を目指して逃げる俺、追いかける変態。部屋に逃げ込み鍵を掛ける。二人の足音に心臓がバクバクと音を立てた。
亮平💚『翔太どうしたの?具合でも悪い?』
蓮 🖤『火傷の薬も塗らないと翔太出ておいで』
わざとらしい亮平の声に援護射撃を繰り出す蓮。騙されてなるものかと意地になる俺。はぁ〜と蓮の深い溜息が聞こえて扉から離れて行く〝お鍋出来たら呼びにくるから…〟寂しそうな声で亮平も去って行った。俺の態度は不味かったろうか?何はともかく俺は被害者だ。二人から攻められる謂れはない。
スマホが鳴り佐久間からの着信を知らせた。少しほんの少しだけ胸がドキドキした。ベットの端にちょこんと座り応答する。
翔太📲『もしもし?さっくん?』
不意に口から出たさっくん呼びに自分でも驚き、顔が熱くなる程に恥ずかしかった。佐久間もすごく驚いた様子で一瞬の間があったように思う〝あぁ翔太〟その声にもう一段階上がった心臓の高鳴りを鎮めようと深呼吸する〝おい聞いてる?〟慌てて返事するも、上擦った声になってしまって益々顔が熱い。
大介📲『明日迎え行こうか?二人は仕事だろ?美味しい寿司屋見つけたんだリハ前に行かねえか?』
明日は午後からライブのリハがある。二人は朝から仕事だけど…ただでさえ二人と険悪なこの状況絶対に怒るに決まっている。返事を言いあぐねていると〝お前の誕生日祝い、まだだったろ?〟なんて断るのも失礼だよね…ベットにダイブし小声で〝いいよ〟と返事すると〝じゃっついでにどっかドライブ行こうぜ〟なんて…益々二人には言いづらいじゃないか……
翔太📲『怒られないかな?行っても大丈夫?』
大介📲『無理にとは言わねえよ…お前が嫌ならまた別の日に皆んなで行くか?』
なんて言うのが正解なんだろう〝分かんない‥〟何だか悲しくなってきた。
大介📲『大丈夫か?無理すんな…また今度にしよう//翔太が元気になってから行こう…ペンギンも大きくなってっからそん時に見に行こうぜ』
〝ペンギンさん見に行ったの?〟佐久間は一人で見に行ったらしい。赤ちゃんペンギンを二人で見に行った頃が随分と前のように感じられる。その時の様子を話してくれてついつい長話になってしまった。ベットにうつ伏せ寝になって、結局ライブの話など話題は尽きなくて、扉の向こうから食事が出来たと話しかけられた事なんて気付かないくらいには話に夢中になってた。
翔太📲『いいないいな〜何でその時誘ってくれなかったの?行きたかったなぁ』
蓮 🖤『どこに行きたいって?随分と楽しそうだね?電話の相手は佐久間君かな?』
どうやって入ったんだよ!マイナスドライバーを掲げた蓮の顔は楽しそうに笑っているけど目が笑っていない。慌てて電話を切ると返ってその事が蓮の逆鱗に触れた〝何で電話切ったの?聞かれたくない事でも話してたとか?〟電話で話すのもダメなのかよ…詰め寄るようにベットに上がってきた蓮は佐久間に何だか嫉妬してるみたいだった。俺の彼氏でもないくせに詰め寄られてイライラが募った。
翔太💙『誰と電話しようがいいでしょ蓮には関係ない』
亮平💚『俺には関係あるかな?それとも俺も立ち入っちゃマズイ話?』
翔太💙『何なのお前達どうかしてるよ。さっくんとお寿司行きたいだけ!ペンギンさん見たいだけだよ!電話もダメなの?俺ってお前達の何なんだよ💢』
口を覆ったって一度出た言葉の回収は出来ない。送信取り消しができたらいいのに。取り乱す俺に冷静な二人は余裕ぶっていて益々俺を苛立たせた。おまけに…
蓮 🖤『元彼ですけど何か?』
亮平💚『今彼ですけど?』
だなんてふざけやがって…2対1の形勢不利でなければギャフンと言わせてやるのに…大人しくベットの上に正座をすると〝ごめんなさい〟と言って白旗をあげる俺はみっともない〝佐久間君の事好きなんですか〟なんてどストレートに尋ねた蓮に〝違います…亮平なら分かるでしょ//アイツかっこいいもん〟俯く俺に伸びてきた蓮の手が頰を撫でた。
蓮 🖤『嫉妬しちゃうな…俺も大概イケてると思うけど?』
翔太💙『自分で言うところがカッコ良くないんだよ…それにさっくんは優しい…気も利く…あと』
亮平💚『それ以上言わないで💢さっくんさっくん煩いんだよ』
また口を両手で覆うと、亮平は今にも泣きそうな顔をしていた。また傷付けてしまった。静まり返った部屋に俺の〝ごめんなさい〟だけが木霊する。
人として好きなだけだ…亮平の好きとは違うのに何て説明したらいいのか分からずいつも口から出てくる言葉は…
翔太💙『ごめんなさい//ううっう゛もう会わない。電話も出ない///好きとは違うんだよ…上手く説明できない』
亮平💚『まっ佐久間はカッコいい異論ない…ごめん俺は構わないよ好きにしなさい。この話はおしまいにしましょ//…よし!分かった今日から優しくいきましょう蓮//カッコ良く、優しく気が利いたイケメンを目指して』
ニヤリと笑った二人は不気味だ…優しく差し込まれた亮平の腕がお尻を掠め腰を掴むとふわぁっと浮き上がった俺の身体は亮平の香水の匂いに包まれた。左手でシャツを掴んでしがみ付くと怪我した右手は首に回し頭を胸に預けた〝あら甘えん坊さん//〟と言った亮平に〝このまま降ろさなくてもいいよ… 〟とか言っちゃったりして…
亮平は抱き抱えたままリビングを一周すると〝もう一周する?翔太坊ちゃん〟子供扱いされてムッとするとソファーの前に降ろされ亮平の膝の上に乗せられた。これこそお子様みたいだ。
翔太💙『子供じゃないぞ!』
〝はいはい〟と言って取り合う気はないらしい。蓮がキッチンからお鍋を抱えて戻ってくるとテーブルの上で 立ち昇る煙が食欲をそそる。グツグツと音を立てて海鮮が踊る寄せ鍋は蓮の手作りお出汁の香る特製鍋だ。〝うわぁ//〟思わず感嘆の声を上げると二人は嬉しそうに微笑んだ。
膝立ちをしてお皿に装おうとすると、蓮が座ってなさいと言って亮平と二人分を注いでくれた。
翔太💙『気の利くポイント1ポイントです♡』
蓮 🖤『ふふっいいねぇやる気出る』
〝頂きます〟亮平も隣に並んで二人でふぅーふぅーしていると蓮がクスクス笑っている。亮平は不愉快そうに〝何だよ〟と言うと蓮はつくねをふぅーふぅーして俺の口に放った。
蓮 🖤『もう1ポイント貰えたりする?』
亮平はずるいだの何だの隣で騒ぎ立てている。ポイント集めてどうするんだよ…変な奴。その後は次々に俺の口に海鮮が放り込まれた。自分で食べれると言っても、気の利いた優しくカッコいい男二人のポイント合戦は続いた。お腹が一杯になって眠くなると、亮平に身体ごと預けてウトウトすると胸元に頭を乗っけた。亮平の心音がドクドクと規則的な振動音を鳴らし目を瞑ると頭を撫で髪を梳かれて心地良い。このまま寝ちゃいたい……
蓮 🖤『翔太お薬塗らないと…それにお風呂も入らなきゃ』
〝ん〟寝ぼけ眼を擦りながら一人脱衣場に向かう。ほとんど空いてない目でシャツを脱いでいく…右手の包帯が支えてモタモタしているとふわっと身体が浮いて洗面台の上に押し上げられた。
亮平💚『捕まえた♡』
翔太💙『はい?』
亮平💚『蓮帰っちゃったの♡明日朝早いからってかわいそ〜って言う事で今日から空いてる方が翔太のお世話するから宜しくね可愛子ちゃん』
翔太💙『ねぇその呼び方やめてよ//女の子みたいだし子供っぽい///それに独りでできるもん』
亮平 side
できるもんって言っている時点でお子様なんですけど自覚ないみたい。耳元に色気たっぷりの重低音で〝翔太〟と呼ぶと、くすぐったそうに肩を窄めて恥ずかしそうと言うより…
亮平💚『エロいのよ顔が///』
翔太💙『お前が急にカッコいい感じ出してくるからだろっ///』
〝いつもは違うの?〟顔を真っ赤にさせて小さな声で下を俯きボソボソ呟いている〝佐久間の次くらいにはかっこいい?〟意地悪言いすぎたみたい…猫パンチが飛んできて高いところから振りかぶっているけど、火傷した手が痛むみたいで顔を歪ませた。
亮平💚『意地悪だった。ごめん…さっ服脱ごう手伝ってあげる』
不貞腐れた顔をして口を尖らせた翔太は、大人しく無言で裸になると〝俺だって出来る〟と言って片手で俺の服を脱がしにかかった。ゆっくりと脱がされていく時間が羞恥を倍増させた。見つめ合い服がはらりと落ちたのをきっかけに交わした口づけは互いの息遣いを荒くした。俺の中に入ってきた翔太の舌と交わり脱衣場に甘い吐息と水音が響いた。カチャカチャとベルトを外す音が鳴り、もたつく翔太にクスッと笑うと〝自分で外せよ💢〟なんて逆ギレされる。自分で出来るって言ったのはそっちだろう…ベルトを外すと、ここからは俺がすると言わんばかりにベルトを取り上げ床に放り投げた翔太は、何の色気も無くずるっとズボンを下着事下げると大きくなった息子さんと久々の再会を果たしている。
翔太💙『元気だったかぁ?亮平Jr.ふふふっ///』
ツンツンと突いては遊んでいる〝何の時間だよコレ💢〟雪崩れ込むようにお風呂場に立つと腰に手を置きグッと引き寄せると翔太と俺の下半身が重なり主張し合う互いのモノが反応すると、伸びてきた白い小さな手は二本のモノを擦り合わせるように扱いている。翔太にしてはイヤらしい手付きに凝視していると頰を赤らめ恥ずかしそうに〝どう気持ちイイ?〟なんて聞いてきた。
亮平💚『翔太の方が大きくなってる。俺の息子さんはもうひと頑張り必要だよ//』
途端にムッとした表情を浮かべた翔太は跪くと俺の熱茎を口に含むと顔を前後に動かした〝こらっやめなさい💢〟
翔太💙『亮平Jr.たーんと大きくなるだぞ〜んっ……んっ//』
右手で邪魔されないように防御の姿勢をとった翔太は左手で扱きながら口淫を繰り返した。舌先で先端を舐めたり吸い上げたりと蜜を垂らしイヤらしくビクつくソコはドクドクと脈打ち大きく膨らむと翔太は苦しそうに息を荒げている。
翔太💙『んっ……はあっはっ……//どお?きおちいい?』
亮平💚『バカ……アッ//咥えたまま喋らないでっンンンッ//』
翔太💙『亮平すおーい長持ちくん//……んっ』
〝イク………〟ゴホゴホと咽せ返る翔太はゴクリと喉を鳴らし白濁を飲み込むと今度は頰を膨らませて怒っている〝もっと早く言えよ//〟頭を撫でて労うと嬉しそうに、うっとりと上目遣いで微笑んだ。コロコロと変わる表情に思わず頰が緩む。
ボディーソープで互いの身体を洗いっこすると再び重なった唇を貪り合い、自然に揺れる腰は一度落ち着いた熱茎をまた勃ち上がらせた。
翔太の後孔に伸びた俺の手が中へ侵入する。互いの舌を突き出し抱き合わせた先から滴る愛液、上気した身体は制御できずに快楽へと堕ちていく。
翔太の片足を膝上から持ち上げて俺の腰あたりで支えると二本目の指が侵入する。舌を突き出したまま水音が喘ぎ声に変わると、肩に置いた両手でしっかりとしがみつくと舌が離れていき首元に顔を埋めて鳴いている。
翔太💙『ンンンッ……//リョウ…気持ちイイ……』
足がガクガクと震えたところで指を引き抜き、熱茎を押し込むとぶるっと肩を震わせ、キツく抱きしめた翔太は下から突き上げられる刺激に声を上げて鳴くと俺は、密着する二人の中心に聳え立つ花茎を手で覆い上下に扱いていく。同時に与えられる快感に花茎からはダラダラと蜜が溢れ、翔太は顎を上げ薄く開かれた口からは甘い鳴き声が漏れ出た。
翔太💙『はっんんっ//……イっちゃう』
翔太は右手を庇いながらも両手で俺の首に必死にしがみ付き爪を立てると絶頂に達し白濁を放った。
亮平💚『ごめん……もう少しだけ付き合って♡』
ガラス張りの壁に手を付かせて翔太の背中に抱きつくと恐怖にも満ちた叫び声で顔を上げるとガラスの向こうにいる長身の男と目が合った。何でも忘れ物したのだとか。そう言えば鍵をかけ忘れてた…
蓮 🖤『お世話は仕方ないとしてコレは如何なものかな……一発OUTでは?』
翔太💙『ンンンンッ//見るなよ変態っ……あっリョウ突くな💢止めろよ//あぁん……』
亮平💚『即刻やめた方がいい?今回はお咎めなしにしてよ。大体無理でしょお世話しながら手を出さないなんて…』
蓮 🖤『それはそうだけど……じゃあ混ぜて?』
〝無理に決まってるだろ💢お前いつからソコにいるんだよ?〟蓮は〝亮平Jr.が大きくなるところ♡じゃあ見学させてもらうね〟……ほぼ全部じゃないか…。蓮は立ちバック中の俺らを時折煽りながら楽しそうだった。
蓮 🖤『翔太気持ちイイね…早く俺も翔太の中掻き回したい♡腰振っちゃってエロいね翔太』
人に見られながらの行為は何だか緊張するし興奮した。鋭い視線で見つめられ翔太の中の男根がドクドクと脈打ち膨らむと〝バカ大きくなるなよ💢〟そう言ってる翔太だって見られて相当に大興奮のご様子で息子さんギャン勃ちしてますけどね…
亮平💚『ちょっとバカァ締めないでキツイじゃない…』
翔太💙『あんっ……だって蓮見てる////ンンッ…』
蓮 🖤『ねぇ君たちいっつもそんなエッチしてるの?騒がしいねぇ〜』
亮平💚『用が済んだなら早く帰りなさいよ変態っ』
〝どっちが変態だよ見られて興奮してるじゃないか〟翔太の屹立を掴んで腰を打ち付け律動を繰り返すと僅かな残滓を放った翔太は壁に手を預けたままズルズルと下がっていく。胸に手を当て身体を支えると最奥を目指して抽挿を繰り返し翔太の中に夥しい量の白濁を放って熱茎を引き抜くとお尻からどろっと溢れ出た欲が足を伝って流れた。
蓮は悔しそうな顔を浮かべて舌打ちすると〝コレ薬渡し忘れたから〟と言って脱衣場の棚に置くと〝明日は僕が面倒見ますから〟そう言って立ち去って行った。後処理を済ませバスタオルに包み抱き抱えるとベットに横になった翔太の包帯を解き手当てをする。
亮平💚『ねぇ…料理って何作ってたの?』
翔太は〝え?あぁ…魚?焼いてた〟釈然としない回答に首を傾げると伸びてきた腕に捉えられて再び唇が触れ合うと〝言いから…もう一回しよっ〟全く禁欲出来て無いじゃないかと思いつつも翔太が良いのならなんて自分勝手な都合を付けて交わる。足を絡めて擦り合わせると答えるように伸びてきた手を取り指を絡ませて再び繋がった。
愛してるからこそ身体を求め合うこの行為は、愛や好きを確かめ合う手段であって愛そのものではないはずなのに、どうやったら蓮に分かってもらえるだろうか…そう思いながらも蓮の前で抱き合った俺達は…
亮平💚『どうしようもないな///』
翔太💙『なぁに?どうしたの亮平?』
亮平💚『な〜んでもない…ライブ楽しみだね』
蓮に佐久間と心配が尽きないこのどうしようもない男はうつ伏せ寝になって足をバタつかせて可愛らしいお尻を左右に振ると〝うん//すっごく楽しみいくら丼♡〟なんて相変わらずな能天気ぶりに頭を抱えた俺を心配すると、元気になるおまじないと称しておでこにキスすると〝そんなんじゃ元気にならない〟と言って甘く深い口付けを交わした。
コメント
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怪我の謎が気になる……そしてライブのユニット曲🖤💚も気になる🤣🤣見られて興奮する2人かわちい
禁欲が秒で終わってて最高🤤🤤🤤
