テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
40
715
kana
79
阿「そんなに俺が怪しいなら、俺に投票してよ…!」
遂に叫んでしまった。死にたくなかった…、けどもう無理なんだ。だったら殺してよ…。
ラ「…阿部ちゃんは、死にたいの?」
…死にたいよ。めめの死ぬ所なんか、見たくない。せめて俺が先に死にたいの…。
阿「…そう、死にたい。だから、殺して?」
ラ「阿部ちゃん、」
向「いや、阿部ちゃんに入れたら、今夜で人狼と村人陣営が同じ数になって村人陣営が負けるで?」
阿「…俺は人狼だから…!」
ラ「…それは無いでしょ?」
阿「…ッ、」
渡「おい、時間。」
宮「投票、しよう…?」
阿「…泣、」
目「…阿部ちゃん、もう良いよ。…ありがとう。」
宮「じゃあ、せーの、」
…
俺は舘さんを指した。めめも同じ。…でも、俺達以外の指は、めめの方向を向いていた。
目「…ッ、」
阿「めめッ、」
めめは全てを諦めたように天井を見上げている。俺はそんなめめと最後まで一緒に居たくて、めめに近寄る。
めめは泣きじゃくっている俺の頭を撫でながら、ずっと名前を呼んでくれてる。
目「阿部ちゃん、…阿部ちゃん、ごめんね、」
阿「…泣、」
ラ「何でそんなに泣くの…、」
渡「…、」
めめは俺の手を強く握って言った。
目「阿部ちゃん、ごめんね。生き残れなかった…。阿部ちゃんと一緒にこれからも生きたかったんだけど…、」
阿「…泣、」
目「ねぇ、阿部ちゃん、好きだよ。…大好き、今までありがとう、」
ピー、ピー、ピー
目「俺ね、阿部ちゃんが死ぬ所なんて見たくないよ。だからさ、俺が先で良かったんだよ。」
阿「俺だって…、見たくない泣、」
目「そっか…、それはごめんね…。」
阿「めめ…泣、」
目「阿部ちゃん、愛してるよ。だからさ、最後に、キス、してくれない?」
阿「…ッ泣、」
チュッ
目「あり、がと…、」
阿「…あの時、返事出来なくてごめん、俺、…めめが大好き、」
目「…そっか、嬉しい、な…。じゃあ、あの世…、で、結ばれ、ようね…、」
阿「…うんッ泣、」
めめの手から力が抜けていって、めめの目から光が消えて、一筋の涙を流しながら、めめは死んだ。…俺とあの世で結ばれるって、誓って。
ラ「めめ…、」
向「…めめぇ泣、」
宮「…、」
渡「…めめ…、」
モニターが突然ついた。遂に来た、俺への、死の宣告。
『恋人が処刑されました。よって、もう1人の恋人も処刑します。』
ラ「…えっ、」
向「めめ、恋人やったんか…、」
宮「恋、人…?」
ピー、ピー、ピー
阿「うぁッ、」
ラ「阿部ちゃん…?」
向「嘘、やろ…、」
阿「めめ…、」
…これが死ぬ、ってやつなんだ…。意外と怖くないな…。ねぇ、めめ…、最後に、好きだ、って伝えられて良かったよ。悔しいけど、あの世で一緒に幸せになろうね。
阿「うぅ…、」
苦しい…、苦しいよ。でもめめはあの世で待ってくれてるもんね。…今、そっちに行くから…。
また温もりのあるめめの手を握って、俺はこの世に別れを告げた。
…
―渡side―
…死んだ。2人も、死んだ。俺が選んだから。…2人の恋を応援したくて恋人に指定したのに、終わり方がこれかよ。…ごめん、ごめんな、
渡「…くそ泣、」
宮「翔太?」
渡「くそ、くそ…泣、」
舘様が俺の背中をさすってくれた。それすら何も感じなくて、手を握って死んだ阿部ちゃんとめめを見ては、涙を流した。
渡「…ごめん、1人に、させて欲しい…。」
宮「…大丈夫なの?」
渡「…おう、」
バタン、
体に力なんて入らないけど、力を振り絞って自分の部屋まで帰った。部屋に入った瞬間、ベッドに倒れ込んで、泣きながら眠りについた。
…
《3日目夜》
―宮side―
とうとう1人になってしまった…。相方の目黒は死に、恋人だった阿部まで一緒に…。
…俺は最低だ。目黒が死んで、少し喜んでいる自分が居る。翔太の好きな人だっためめが死んだ。これは、恋のライバルが居なくなった、って事。でもさっき翔太、滅茶苦茶泣いてた。…本当に、大好きだったんだな…。
1人になっても、誰か1人を殺さないといけないのは変わらない。今日も、誰かの部屋に行かないと…。
宮「さて、どうするかな…。」
ラウは守られてる可能性が高い。翔太は…、殺したくない。…康二は?…康二は用心棒、ってラウが言ってた。用心棒は自分を守れない。という事は、康二は確実に殺せる。
でもここまで来て俺が生き残る理由、って、何?康二を殺した所で、俺は次に処刑される。
いや、違う。翔太と2人で生き残るんだ。俺はクズだから、翔太以外は、要らない。…ごめん、皆。
…
ガチャ
向「舘様…?」
宮「康二…、」
向「人狼、やったんやな…、」
宮「そうだよ。俺が、人狼。」
向「せやったんか…、」
宮「怒らないの?メンバー殺したでしょ、とか、言われると、思ってた。」
向「もう、ええんや。舘様も、殺したい訳じゃ、なかったんやろ?」
宮「…、」
向「舘様…?」
宮「どうなんだろうね…。」
向「…え?」
宮「俺、翔太の事、好きなんだ。翔太が俺に振り返ってくれるように、ずっと行動してきた。俺には翔太が全てだった。…だから…、俺は、殺したかったのかもね、邪魔してくる人達を。」
向「…ッ、」
宮「ごめんね、…俺は、クズで、汚い人だよ。」
あーあ、全部言っちゃった。俺も誰かに、この気持ちを相談してればこんなクズにはならなかったのかな…。いや、もう後悔しても、遅いよね。
康二に向かって刃を向けて、ゆっくりと近付いていく。
向「舘さんは、クズなんか、ちゃうやろ?」
宮「…え?」
向「真っ直ぐに誰かを思うなんて、誰でも出来る事ちゃうよ。それが出来る舘さんは、すごいで。」
宮「…そんな事ないよ、」
向「ずっと一緒にやってきたんやで?そんくらい分かるわ。舘さんは、クズなんかちゃう。」
宮「…康二…、」
向「俺もすごいんやで。昨日、阿部ちゃん守ったんや。」
宮「…びっくりしたよ、ドア、開かなかったもん。」
向「霊媒師に行くかなー思て、結構頭使ったんやで?」
宮「まんまと騙されたよ、」
向「せやろ?」
俺は…クズじゃない、って言ってくれた。寧ろすごい、って。…嬉しい、ずっと、ずっと悩んでたから。
宮「俺、翔太が好き。」
向「それで良いんやで。」
宮「康二、ありがとう。」
向「ほな、そろそろかな、…ほい、」
康二が両手を広げて、目を閉じて。…まるで何かを待ってるかのように。
宮「…何?」
向「俺の事刺さんと、皆死ぬやん。人狼やから来たんやろ?…刺してや。」
宮「…ッ、」
今、改めて気付いた。俺が一緒に頑張ってきた、メンバーの偉大さ。俺は、殺せない。…出来ない、
宮「出来ない、」
向「さっきまで刃、向けとったやん。」
宮「…嫌だ、」
向「もう良いんや、これで。…舘さんは生き残らんと、」
宮「…やだ、」
向「やだ、ちゃうやろ?…ほら、」
宮「…ッ泣、」
すると康二は、俺の手を持って自分の腹の前まで持ってきた。
向「舘さんが刺さんと、人狼が殺した判定にならへんかもやな。…1歩前出ぇや、」
宮「…ッごめん、ごめん…泣、」
向「じゃあな、舘さん。」
俺は1歩前に出て、ゆっくりと、康二の腹を刺した。涙が引いて、目の前に居たのは、俺の足元に倒れた、康二だった。
コメント
4件
めめあべとだてこじの所で涙腺崩壊😭😭続きが気になりすぎる

可哀想😢やっとお互いの思い告げた途端に…あちらで幸せになってね。 舘様の思いどうなるんだろう。
