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《4日目昼》
―ラside―
ラ「…泣、康二くん…、」
昨日、一緒に頑張ろう、って、誓ったのに…。でも何故か康二くんの顔は苦しそうではなくて、寧ろ穏やかで。それが逆に僕には苦しかった。
僕は、もう1人の人狼を知ってる。あの人だ…、あの人が康二くんを刺して…殺した。…許せない、
…
講義室に移動して、それぞれ椅子に座る。最初は9人で賑やかだったこの部屋も、今は3人の沈黙で埋まっている。
僕が発言すべきなんだろうけど、口篭ってしまう。今までのメンバーとの思い出が溢れ出してきて、その度に涙を堪えるので必死だった。
渡「ラウ…、結果、」
ラ「…えっ、と…、」
僕は何でこの役職を引いてしまったのだろう。僕の発言で投票の矛先が決まる。僕が殺してるようなもんじゃないか…。…辛い、辛いよ…、
ラ「…泣、」
渡「ラウ…、」
ラ「舘さんが…泣、」
宮「俺が人狼。」
ラ「…え、」
渡「自白…?」
宮「そう、自白。俺が、人狼。」
舘さんが人狼だ、って言った。僕の占った結果と同じ。
…
―宮side―
ラウール、言いづらそうだな。まぁそうだよね、最年少のラウールには重圧が掛かる大役だもんね。
もう、俺が処刑される事は確定。ラウはきっと、結果を見ただろうし、翔太はラウが預言者だ、って確信してるんだから、消去法で俺、って分かるもん。だから、全てを話す。
宮「俺が人狼。」
ラ「…え、」
渡「自白…?」
宮「そう、自白。俺が、人狼。」
言った、言ってしまった。俺の命は今日の20時まで…、か…。
宮「相方は目黒。ふっかを刺したのも俺だし、昨日、康二を殺したのも俺。2日目に阿部の部屋に行こう、って決めたのも俺だし…、まぁ、開かなかったけど。」
ラ「…康二くんは…、」
宮「…?」
ラ「…どんな感じだった…の、最後…泣、」
宮「…最後は、両手を広げて、刺して、って言われた。俺の事、慰めてくれて、俺の事、全然責めなくて。ムカついてるはずなのに、俺の事、庇って…、」
ラ「…泣、」
宮「俺さ、ずっと好きな人が居て…。人狼になった時から、その人以外、どうでも良い、って思ってた。…康二は庇ってくれたけど、俺は正真正銘のクズだよ。」
渡「…、」
宮「だから今夜は、俺に入れて、終わり。今まで、ごめんなさい…、」
ラ「…ッ泣、」
ガチャン!
ラウールが泣きながら講義室を出ていった。…でもラウールには未来がある。だから、生きて…。
…
翔太と2人の部屋で、沈黙が続く。俺と顔なんて合わせたくないだろう、って思って、部屋から出ていこうとすると、翔太に止められた。
渡「…待てよ、」
宮「…何?」
渡「好きな奴、って、誰だよ。」
宮「…へ?」
そんな事、聞かれると思ってなかった…。
渡「…なぁ、」
宮「…翔太。」
渡「俺…?」
宮「そう、翔太。でも翔太には好きな人が居るもんね…。叶わない、って、分かってたんだよ。だから、もう良いの。伝えられて良かった。」
渡「…おい、」
宮「ごめんね、」
ガチャン
俺は翔太からの返事を聞きたくなくて、部屋を出た。
…
―渡side―
舘様が…、俺の事を…好き…?
俺もずっと舘様、いや、涼太が好きだった。俺は照れ屋で、弱気だから、ずっと伝えられなかった。ずっと…、片思いだと、思ってた…。
叶わない…?俺には好きな人が居る…?どういう事だ?俺は涼太が好きなのに、涼太はまるで俺が他の誰かを好き、みたいな事を言っていた。…勘違いしてる?俺ら、まさかすれ違ってる?
俺以外どうでも良い、って思ってた、って……どういう事だよ、分かんねぇよ…。取り敢えず、涼太にもう1回会ってちゃんと話しよう。
渡「涼太ッ、」
俺は涼太の後を追って講義室を出た。
…
―ラside―
ふっかさんも、康二くんも…、殺したのは舘さんだった。未だに信じられない。こんなゲーム、何であるの?俺達は、9人で仲が良くて、最高の仲間で…、だったのに、何で?こんなゲームでメンバーを失って、殺しあって…。もう僕はこんな事、したくない。
…でも、ここまで来たなら生き残って、全てを話すんだ。こんなゲームをさせてきた奴を、絶対に捕まえる。
僕の預言者の役職は、僕には荷が重かった。毎回正体を知っては、ショックで…。俺がずっと人狼に殺されなかったのは、きっと、康二くんが守ってくれてたからなんだろう。
ラ「…康二くん泣、」
昨日まで隣で支えてくれていた、康二くんがこの世にはもう居ない。人って、全てこんなに脆くて、弱いものだ、って事を、実感した。
今夜、舘さんに投票したらこのゲームは終わる。僕はしょっぴーと生き残って、SnowManの意思を継ぐ、必ず。
…
―渡side―
必死に涼太を探したけど、何処にも居ない。全部の部屋を探した。講義室も、大広間も、勿論涼太の部屋も。…何処に居るんだよ…、俺はちゃんと、話がしたい…。涼太と。ただ、それだけなのに…、
渡「涼太…、涼太、」
俺も涼太が好きだ、ってちゃんと伝えたい。俺の為に殺す人を決めたのなら、ちゃんと謝りたい。涼太の意思を、俺が決めてごめん、って。そしてもう1回、涼太の気持ちを聞いて…、涼太と一緒に生きたい。たとえ残された時間が少しでも…。
だから涼太、俺の前に現れてくれよ。いつもみたいにさ、俺の事、心配してさ、あの笑顔と、優しい声で、俺の隣に居てよ。
渡「涼太ぁ…泣!」
…
―宮side―
渡「涼太ぁ…泣!」
翔太が、俺の事を、探してる…?さっきから俺の名前を呼ぶ声が聞こえていて、翔太に会わないように、その声から逃げて来た。
何で俺の事を探すの…?何で俺を求めるの…?翔太には、好きな人が居たんでしょ?俺の事なんか、気にしなくて良いのに。
でも、翔太と話したい。触れたい。隣に居たい。俺の命が尽きるまで、翔太と一緒に過ごして居たいんだ。
いや、駄目だ。甘えちゃ駄目。もう翔太には会えない。俺には会う資格が無い。人を殺して、死に導いて…。翔太と会うのは、俺の命が尽きる時。…それで良い。
宮「翔太…、ごめんね、」
俺は翔太から逃げ続けた。
…
―渡side―
1日中探し回ったけど、結局涼太には会えなかった。伝えたい事、聞きたい事、まだ沢山あるのに。
なのに、時間は刻一刻と迫ってきて、とうとう、投票の時間がやって来る。俺は、覚悟を決めた。
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kana
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コメント
3件


2人のすれ違い ちゃんとお互いの思い話して欲しいな 少しくらい明るい未来を
まさかの自白から一気に展開が動いたね…!! 舘さんの「好きな人がいる」→まさかの翔太だった時の衝撃と、二人がお互いに想い合ってるのにすれ違ってる切なさが胸に刺さったよ。ラウが預言者の重圧に押し潰されそうになりながらも「意志を継ぐ」って決意したシーンも熱かった。今夜の投票でどう決着するのか、目が離せない…!