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皆様おはこんばんにちは、悻でございます。
なんとまぁ、フォロワーが250人を突破致しました! わぁおわぁおって感じで、アホみたいに口を開けて唖然としているんですけれども。いやぁありがとうございますこれから先も精進して行こうと思いますよ。
コロシアイの流れを一通り決め終えたということで … 多分更新頻度上がるかなって感じです。
ですが今年度から受験生ということで、はい。受験勉強の邪魔にならない程度のペースで頑張っていこうと思います。
では行きましょう!
葛葉 「 ん …… 、 」
パチ、と目を開けて、朧気に天井を眺める。
朝か、昨日は楽しかったな。第一に思い浮かんだ思考はそれだった。
こんな絶望的な状況下じゃ、ゲームをするなんて言う当たり前のことが、とても幸せに感じられたんだ。
今日もゲームやりたいな〜。そんな事を考えながら、体を起こして服を着替えた。
すっかり生活習慣が正しくなって来た気がする。前までの俺だったら朝食食おうなんて思わなかったし…。
くぁ、と浅く欠伸をして、扉を開けた時だった。
《 …… あー、あー。おはようございます。今日は予定があるので … 体育館に来てください。以上。 》
ピンポンパンポンという音と共に、そんな要件が伝えられた。
んん? 今なんて言ったっけ、体育館? … 体育館とかもあるんだ。地図も何も無いからわかんねーな。
『 … ついてきて、体育館まで案内するから。 』
葛葉 「 うおっ?! 」
体育館ってどこだよ、とイライラしていたら、ホログラムがパッと目の前に浮かんで驚く声を出す。
あーまぁ、流石に体育館まで自分で辿り着けとか言うほど鬼畜じゃない感じか。だとしてもコロシアイさせている時点で鬼畜なんだけど。
憂鬱な気分に浸りながらも、移動するホログラムに大人しく着いていくことにした。
……変なところ連れてかれないよな?? そう考えていたら、見るからに体育館っぽい扉の前に着いた。
葛葉 「 … マジかぁ、設備凄いな。 」
うわー、と眺めていたら、ホログラムがドアノブを指さして消えた。
やっぱ思ったけど、案外無口な野郎だよな、この黒幕的存在。
浅く苦笑いを零しながら、俺は扉を引き開けた。
笹木 「 お、葛葉〜! 」
本間 「 遅いって 葛葉! みんな待っとるよ! 」
ぶん、と数人が俺へ向けて手を振った。元気だな〜、良い事なんだけどさ。俺はもう既に集まっていた皆の元に歩いて、輪に入って足を止めた。そしたらすぐにその時は来た。
『 やっと揃ったね、じゃあ本題に移ります。 』
剣持 「 どうせあれでしょ。 」
伏見 「 まぁ予想はつきますよね、 」
弦月 「 まぁ … ねぇ。 」
『 今回集まって貰ったのは他でもなく、シロクロの運命を決めるカードを引くこと。あとは … 改めてコロシアイのルール説明と、この施設の地図とか、皆のプロフィールが乗った手帳を配ることだよ。 』
甲斐田 「 あ、それは普通に嬉しい。 」
長尾 「 それな 」
ケロッとした皆の反応におぉと軽く笑い半分に驚いた。いや、慣れたとかいう訳ではないだろうけど、普通に対応能力は凄いよな。数年ライバーをやってるだけあるって言うか。
『 じゃあ、こんなので時間を潰すのも嫌だろうし、早速配るね。 』
ホログラムがそう言うと、目の前に手帳らしきものと、謎のカードが現れた。それに各々驚きながらも、確認が始まったみたいだ。
『 電子手帳だよ、タップすれば起動して、そしたら皆のプロフィールが乗っている欄とコロシアイとかのルール、この施設の地図が載ってる欄があるから、ゆっくり確認してね。 』
ソイツが言った言葉に耳を傾けながら、俺は電子手帳を起動させた。
そしたら謎に洒落た動きをして自分は名前が表示された後、その3つの選択肢が出てきた。
まぁ、後で確認しようかな。それよりも、こっちのカードの方が大事だろう。
謎のカード、きっとシロかクロかが書かれた紙。… 何か緊張するな。自分がクロになったらどうしようって。
『 じゃ、とりあえずカードをタップして一斉に確認しようか。せーの …… 』
葛葉 「 え ちょ心の準備 」
月ノ 「 親切じゃねぇなこのホログラム 」
呆れからか笑いながら委員長がそう言って、その直後、皆でカードを確認した。勿論他人に見せずに。
俺は …… シロだ。 … 良かった、俺の手で殺すことは無さそうだ。
安堵から溜息を吐きたいところではあるが、察される動きはしない方が良い。いや、シロだって分かるリアクションなら別に良いと思うんだけど。
ちら、と皆の顔色を伺ってみた。でも、皆表情が微妙だ。何でだろう、そう思ったが、その理由はすぐに理解出来た。
シロを引いたところで、殺される可能性があるからだ。
俺は吸血鬼だし、相当死なないから素直に喜べた … ってだけ。
『 … クロを引いた人は、明日の夜時間、つまり22時までに人を殺してね。殺さなかったら … まぁ、それはお楽しみ。 』
笹木 「 あぁ … 制限時間とかあるんや。 」
星川 「 え、死ぬ覚悟が必要ってこと? キツすぎでしょ 」
俺がそうこう考えていたら、ホログラムは時間制限を口にした。
ナルホドな。殺さなければ死ぬ … って事か? そう言えば、殺人が起きると思ってるらしい。まぁ、そりゃ起きても仕方ないよな。… 起きないのが、1番なんだけど、起きなかったら、クロを引いた優しいヤツが死ぬのか。
… 残酷なゲームだな。
『 次はこのコロシアイのルールね。前回は何もせず殺人が来たから説明出来なかったんだけど … 今回詳しく説明するから。あ、電子手帳にも載ってるから、いつでも見返して。 』
その後、詳しくルールを説明された。内容を簡単に言うと、
・毎日、22時に夜時間が始まります。
・毎度、シロとクロの運命を分けるカードを引きます。
・クロを引いた人間は、次の日の夜時間までに人を殺してください。殺さなかった場合、オシオキがあるかも。
・死体は3人以上の人間が目撃すると、死体発見アナウンスが流れます。
・殺人が起きると、被害者に関する事が書かれた事件ファイルが配られます。そらは捜査で使って貰って構いません。
・殺人が起きて一定時間経つと裁判が行われます。皆で協力してクロを見つけ出しましょう。見つけ出せなくても、コロシアイは続きます。
・黒幕について調べることは自由です。しかし自己責任で。
・尚、ルールは追加されていく可能性があります。
叶 「 ふーん … 、だいぶ増えたね、最初は無かったのが沢山だよ。 」
『 前回のクロが早すぎたんだよ、俺にだって用意する時間が必要なの。 』
叶 「 へぇ? 」
俺は手帳の字を読んで聞いた。ルール多いな … めんどくせぇ … とか思いながら。
葛葉 「 … なぁ、ちょっと良い? 」
『 ん? 』
葛葉 「 お前さぁ、なんて呼べば良い? 黒幕って呼ぶのなんか嫌なんだよ。 」
叶 「 ちょっと分かる 」
加賀美 「 あー … まぁ、確かに? 」
俺がホログラムにそう問いかけたら、ホログラムはちょっとだけ驚いたように目を開いて、黙り込んだ。悩んでるのか? そう思って皆で待っていたら、ようやく言葉を発してくれた。
『 …… カグ。 』
弦月 「 カグ??? 」
長尾 「 ダs … んぐっ! 」
甲斐田 「 黙れちょっと、何かされたらどうすんの! 」
長尾 「 いや、だって … カグってぇ … 」
剣持 「 なんかガっくんと似てますね … 」
伏見 「 ッスー、黒幕とお揃いはちょっとキツいかも 」
皆して笑いを堪えながらも、その名で呼ぶことを賛成した。
なんとはなしに賑やかに感じた会話も終わり、自由時間へと移る。
まぁ、探索するのが普通だよな? そう思って、最初に調べた時と同じメンツで調べることになった。