今回は月里様からのリクエストを基に作った物語です。リクエストありがとうございます!
おまたせし過ぎてすみませんでした。
それでは本編へどうぞ!
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北斗side
仕事を終えて、“ただいまー”と言いながら愛しの樹が待つ家に帰って来た。
いつもは玄関に来ないものの“おかえり”と返事をしてくれるのに今日は返事がない。寝てるのかな?
ガチャ
リビングに入るとゲームをしてる樹がいた。 なんだいるじゃん。
よく見るとイヤホンをしてる。だから聞こえてなかったんだ。
北斗「ただいま」
帰って来た事を知らせようと樹の肩を軽く叩いた。すると、
樹「わぁ!……もぅいいとこだったのにぃ」
北斗「ごめん」
樹「はぁ…」
怒った不機嫌な顔でまたゲームを再開する樹。
ゲームの邪魔をしたのは悪かったけど、そんなに怒る?樹の“おかえり”が早く聞きたくて会いたくて帰って来たのに…。
そう思いながらご飯を作る為にキッチンへ。
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樹「北斗、今日のご飯なに?」
ゲームが終わったのかキッチンを覗きに来た樹。さっきの不機嫌さは無くいつも通りだった。 でも、俺はまださっきの事を消化しきれなくて意地悪したくなって少し冷たくする。
北斗「唐揚げ」
樹「北斗?なんかあった?」
すぐに冷たい事に気付いた。でも、自分が原因だとはまだ分かってないみたい。
北斗「別に?危ないからあっち行ってて」
そう言うと少し寂しそうな顔をしてソファに戻って行った。
ご飯を食べる時ほとんど話さなかった。
樹はずっと何かを考えているような顔をしていたから、 多分俺の機嫌が悪い理由を考えてたんだと思う。
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寝る準備をして寝室に向かう。 いつもなら向かい合わせで寝るが、今日は背中を向けてみた。
すると、後ろから弱くて小さな声がした。
樹「北斗、なんで、そっち向いてんの?こっち、向けよ…」
北斗「俺が怒ってる理由が分かったら向いてあげる」
俺は最後の意地悪のつもりで言った。正直結構きつかったんだよね。冷たくするの。だから、早く答えを出して、樹。
そう思っていると、
樹「ごめん、俺、バカだから分かんない、グスッ」
泣き始めちゃった。
俺は思わず樹と向かい合わせなるように向き直した。
北斗「泣かないで。ごめんね」
樹「北斗、俺の事、嫌いになっちゃった?グスッ」
北斗「嫌いになんかなって無いよ?ちょっと寂しくて意地悪してた」
樹「寂しかったの?グスッ」
北斗「そう。帰って来た時、樹から“おかえり”って言って貰えなくて、その上ため息つかれたから」
樹「ごめん…」
北斗「ううん。俺も意地悪し過ぎたね。ごめん」
俺が樹の頬を伝ってた涙を拭うと抱きついてきた樹。
北斗「どうしたの?」
樹「“おかえり”って言うから、もうこんな事するなよ?」
北斗「分かった」
樹「今日はこれで寝る」
抱きついたままそんな事を言うもんだから俺は嬉しくて頬が緩む。
北斗「いいよ、おやすみ、ニコッ」
樹「おやすみ」
こうして俺たちの喧嘩?俺の意地悪?が終わった。こんな事するもんじゃないね。
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どうでしたか?
ご期待に応えれていれば幸いです。
またのリクエストをお待ちしております!
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