テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
nb side
宮舘とかいう人の家を出て数時間。公園を見たら寄りたくなったから遊具に腰をかけた。ボーとしながら空を見上げる。不思議だ。地上にはいろんな物があってごちゃごちゃしているのに、空には何もない。あるのは蒼い空に浮かぶ雲だけ。
そんなことを考えていたら、額に水滴が落ちた。雨か…。すると、しだいに強くなっていた。屋根のある遊具に身を潜めていた。
nb (あーあ、あいつらに冷たい態度とったから、その罰なんだろう。)
あの時、もっと違う言葉を発していたら、おとなしく家にいたら…。なんて、今更考えてもだけどな。…冷えてきたな。生まれて1日も経ってないのにもう死ぬのか…。
そう、諦め始めた瞬間。
dt )ねぇ、なべくん?一緒に帰ろ?
こいつ。片手に傘を持ってる癖に、指さずに全身びしょ濡れで姿を現した。
nb (…んだよそれ。なんだよそれ!!ケンカ売ってるのか?!
ああ、違う。この言葉は宮舘さんに向けての言葉じゃない。この言葉は俺に向けられるはずの言葉なんだ…。
dt side
dt (…。ケンカなんて全く売ってないよ。
nb (じゃあ…なんだよ、その格好。俺なんかほっとけばお前はそんな格好にならなかっただろっ。
dt (ほっとけない。絶対に君を家に連れて帰る。
nb (…っ余計なお世話なんだよ!あのアホ2人と友達ごっこでもしとけばいいだろっ!
さっきまで我慢して聞いていたが、限界はすぐきた。
気がついた時には、なべくんの頬を叩いていた。
dt (さっきから聞いていれば、3人を侮辱する様な発言ばかり。流石に限度があるでしょ。
nb (…っ。
dt (たとえ、それが君自身だとしても許さないから!
あ、やばい。普通に言いすぎた。今度こそ本気で家出(?)されちゃう。
dt (あ、えっと、だから、えっと言いすぎて…あーと………
nb (っぷは笑
俺がまたアタフタしていると、今度は吹っ切れたような笑い声が聞こえた。
dt (ふふっ笑
流石の俺もつられて笑ってしまった。?あれ、今一瞬なべくんの顔が赤くなったような…。まぁ、気のせいだよね。
nb (ありがと。吹っ切れた。
dt (良かった!…家、帰ろっか?
nb (うん
そこから雑談しながら2人で帰った。帰ってからびしょ濡れの俺らをみてめめとふっかが説教したのはここだけの秘密ね?笑
一章end…