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スミセス🍏年内200人目標中
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「……..若井、」
「….なに?」
冬のバス停で、俺ら二人は乗り遅れ取り残されていた。
レオンライトが光るこの街で、輝くのは至難の技だ。
アスファルトに反射し、水溜まりに映る君の顔が、夜の明かりにぼんやり照らされている。
「バス、乗り遅れちゃったね。」
「….そうだね。」
少し素っ気なくて、寒そうにはぁっと白い息を手にかけるその姿に、ふいに胸がドキンと揺れる。
東京のシンボルである東京タワーが、夜の街に大きく佇んでいる。
それはまるで、晴れの日に笑う君の笑顔のようだ。
そんなこと思いながら、次のバスを待っていると、服の裾を軽く引っ張られて。
「….?若井?」
「……..寒いから、温めて。」
そう言って、自身の手を横に広げる。
抱きしめて温めろ、ということであろう。
俺は何のためらいもなく、若井の瞳に飛び込んだ。
そして、背中を抱く力をより一層強くして、若井の肩に頭をのせる。
若井がくすぐったそうに、俺の胸に顔を埋めて、背中に手を回す。
雪のバス停というものはいいものなんだな、としみじみ感じていると、次のバスが来た。
「若井….?」
「…………ずっとこうしてたい。」
雪が俺の頬を伝った時、バスはまた遠くへと道を作りにいった。
我儘だな、と思いながらも、俺は若井には勝てない。
そのまま、若井の体を、強く自分の方に寄せ、髪にそっと口付けた。
主が冬が大好きなので….
冬の話が多いのは許してください。