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警察庁の深部に潜む裏ゼロの指令室。
神城 蓮は、冷たいモニターの光に照らされながら、膨大な資料と映像を見つめていた。そこには、亡き相棒・霧島 修平が追っていた国家規模の陰謀の全貌が映し出されている。
「……これは……」
氷室 悠真の声が震える。モニターには、警察上層部の複数の高官が、裏ゼロの指令を受け、国内外の情報操作や秘密裏の捜査操作に関与している証拠映像があった。
黒瀬 鷹真も無言で画面を見つめる。その目は怒りと覚悟に燃えていた。
「……国家の秩序の裏で、俺たちは操られていたのか」
神城は拳を握り、深く息をつく。
(相棒は……真実を暴こうとして死んだ。俺が止められなかった……)
胸の奥に燻る悔恨と、しかしその悔恨を力に変える決意が交錯する。
モニターの映像には、裏ゼロが長年にわたり国家機密を操作し、犯罪の隠蔽、情報操作、そして特定人物の抹消まで計画していた証拠が並んでいた。
「奴らは……正義の名の下に、すべてを支配していた」
氷室が静かに吐き出す言葉には、知性と倫理の葛藤が滲んでいた。
神城は目を閉じ、深く静かに息をつく。
「裏ゼロは、警察の表の顔とは別の国家組織……でも、止める」
彼の決意は揺るがない。亡き相棒の無念を背負い、ゼロディヴィジョンは国家の闇そのものに立ち向かう覚悟を固めた。
そして、東京の夜明け前――
都市の眠りを裂くように、ゼロディヴィジョンの戦いが始まろうとしていた。
裏ゼロの存在を知った今、神城たちに残された道はひとつ。
真実を暴き、そして、信じる正義のために戦うこと。