喧嘩組短篇

　　新年の初日、朝の陽射しがカーテンを通してNakamuの部屋に差し込んできた。彼は休暇の怠惰に浸っており、もう少し寝ていたいと思っていたが、外からのノックの音が聞こえた。

ドンドン

　　

　　Nakamuはぼんやりしながら起き上がり、外套を羽織ってドアへ向かう。ドアを開けると、そこにはシャークんがいた。彼は厚手の冬服を着て、冷たい空気で頬が少し赤くなっていた。「おはよう、一緒に初詣に行かない？」

　　Nakamuは一瞬驚き、目をこすった。「どうしてこんなに朝早く来たの？」

　　「これは新年の伝統的な活動だから。それに、ちょうど君の家の近くを通ったから」シャークんは少し苛立ちながら促した。「早く準備してくれよ、一人で行くわけにはいかないから」

　　Nakamuは笑いながら、テーブルの上に置いてあった年賀状をシャークんに渡した。「ちょうどいい、新年のカードを君に〜いつも忘れるって文句言ってるから、今回は特別に準備したんだ」

　　シャークんは年賀状を受け取ると、口元に微笑みを浮かべた。「ありがとう、じゃあ、受け取るよ。」彼もリュックから年賀状を取り出し、Nakamuに渡した。そこにはシンプルだけど温かい手描きの絵が描かれており、画風は少し粗いが面白い。「これ、俺が自分で描いたんだ、嫌がらないでくれ」

　　「そんなことないよ、シャークんらしいスタイルだね」Nakamuは笑いながら年賀状を受け取り、ポケットに入れて、すぐに外套を着た。「行こう、準備できたよ！」

　　二人は雑談しながら神社へ向かい、道には人が行き交い、皆が新年の喜びと期待を抱いていた。空気には香が漂い、餅やお菓子を売る屋台の声が聞こえてきた。神社に着くと、すでに多くの人が参拝の列に並んでいた。

　　並んでいると、突然誰かがNakamuの肩を叩いた。「Nakamu、シャークん、新年おめでとう〜！！」振り向くと、きんときとBroooockがいた。

　　「きんとき？Broooock？君たちも来たの？」Nakamuは少し驚いた。

　　「俺とBroooockは家が近いから、ちょうど出会って一緒に来たんだ。新年だから、神社に参拝しないとね」きんときは笑って言った。

　　Broooockも頷き、彼の特徴的な微笑みを見せた。「そうだね、ついでにおみくじを引いて、新年の運勢を見てみよう！！」

「君たちは本当に賑やかだね」シャークんはからかうように言ったが、その口調には隠しきれない嬉しさがあった。「せっかく会ったんだから、みんなで行こう」

　　四人は一緒に参拝し、新年のカードを交換しながら、お互いの字やイラストをからかい合った。きんときの年賀状には元気な子犬が描かれており、Broooockの年賀状にはいろんな言語で「新年おめでとう」と書かれていて、色とりどりだった。

　　「Broooock、この年賀状は本当に国際的だね」Nakamuは年賀状を見ながら笑った。

　　「みんなが新しい年に多くの言語を学べるように祝うためなんだ。」Broooockは得意そうに答え、目にいたずらっぽい光を宿していた。

　　初詣を終えた後、四人は近くの屋台で餅や団子を食べることにした。新年の陽射しの下でおしゃべりしながら、いつの間にかそれぞれの家に帰っていた。この新年の初詣は特別な計画がなかったが、彼らの出会いによってさらに特別で忘れられないものとなった。