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〘 👑視点 〙
*ガラガラッ*
入院し始めてから1日も経っていない頃、滅多に開かない扉が開く音がする。
閉じていた瞼を上げると、そこには賑やかな4人が立っていた。
寝転んでいた体を起こしてみんなに向き合う。
🍍「よぉーっす!👑〜!元気にしてるか〜!」
🦈「いぇーい!」
🌸「ちょ、!?🍍に🦈!ここ病院、!」
📢「充分に🌸もうるせーぞ〜」
👑「もぅ、!wみんなぅうるさい!」
静かすぎた病室が一気に騒がしくなる。
冷たかった空気がほんのりと和んでいき、暖かくなっていくような気がした。
🍍「つか、また交通事故って不運すぎるよなぁ……、」
👑「うぅ、二学期から学校だよ……(泣」
🦈「まあ🦈達が毎日会いに来るから!」
🌸「そーそー!勉強とかも一緒に頑張ろ〜!」
📢「🌸は英語は壊滅的だけどな」
🌸「それは言わない約束だろ📢!?」
👑「www」
自分の視界に映る4人の青年が、遅れた自分にとってはただ眩しく見える。
いつも自分だけが事故にあっては学校を長い期間休んで行けない。
それでも彼らは学校があるなし関係なく毎日俺に会いに来てくれる。
──それは、ただの偽善なのではないか。なんて思ってしまう自分が憎らしい。
🍍「👑。手、震えてる」
🦈「…ナースコールしようか?」
📢「やった方がいいだろ。」
👑「ッぁ、ぃやっ、大丈夫、!! 」
🌸「……溜め込みすぎんなよ。👑。」
👑「おん、!」
ーーでも、彼らの優しさはそんな偽善のようには思えなかった。
根拠も理由もない。ただ、 彼らの目から溢れる優しさが物語っていた。
🦈「あ、てかな〜、体育担任の先生がとんだ変人でさーーー。」
🍍「そうそう!みんなから変人ってたまに言われるわしも流石にその行動にはびっくりでさ〜」
🌸「確か〜、今日はーーーー。」
👑「うぇ、、??何その変人、、?w」
📢「それに加えて……うん。」
🍍「あー、、……うん。」
👑「ちょっ、!?なんなん!?ww」
🦈「ハg_んぐッ」(🌸が口抑
🌸「それ以上は言わないでおこう、🦈。」
👑「あっ…」(察し
📢「あーあー、あの鈍感な👑さえも気づいちまったよ〜。」
🍍「そうだな〜。いつも人の話を聞いてない👑がな〜。」
👑「ちょッ……!それ悪口やない!?」
白で囲まれた病室に笑顔が咲く。
4人の話を聞いていると、ついつい笑い声が口から漏れる。
彼らは、面白くて可笑しいような学校であった話をしてくれる。
おかげで、学校に行くのが待ち遠しく感じる。
🦈「あ、ていうかさ〜、昨日ーー」
🌸「……🦈。」
🦈「っあ、ごめんごめん!w今の話はちょっとした冗談!w」
👑「………」
📢「つ、つかさ〜、実はその変人な先生がさーーーーー。」
🍍「あ、それ死ぬほど分かるww」
ただ、そんな話とは対照的な存在。
───”暗い話”は絶対話さない。
あったとしても、俺の前では絶対に離さない。
俺の気持ちを暗くしないためなのかもしれない。
ーーでも、その暗い話をする前、必ず彼らは口を紡いで俺の目を見ようとしない。 そんな癖がある。
だから、嫌という程に分かってしまう。
__けれど、そんな癖があっても彼らは話そうとはしなかった。
それが少し、省かれているかのように思える。
だけれど、それが彼らにとっての隠し方。
その隠し方に、俺は口を挟むことはできなかった。
🌸「……あ、そろそろ帰んないとやばいかも……」
🍍「あれ、ほんとじゃん。」
2人が目線を向けた先には、赤く染った空が広がっている。
そろそろ、帰らなければいけない時間がやってきたのだった。
📢「んじゃ、俺らは帰るな。」
👑「ぉん!」
🦈「また明日も来るね〜!!」
👑「楽しみに待っとる!」
騒がしかった病室が一気に静寂に包まれる。
沈みかけた夕日が照らしているが、空気は暖かくは感じず、暖かさとは反対。 冷たかった。
赤色だった空はいつの間にか消え、青色のような藍色のような空が浮かんでいた。
───冷たい夜がやってきた。
冷たい夜がやってくると、毎度のことながらに思うことがある。
それは、先程まであった騒がしさ。
それが何となく。いや明らかに恋しく感じる。
少し手を伸ばしてテレビのリモコンを持つ。
リモコンを付けてみると、ニュース番組をやっていた。
分かりやすくて端的にまとめられた内容を見ながら、何とかしてこの寂しさを誤魔化している。
ーーいつしかそれは、俺にとっての日常のようにも思えた。
*コンコン*
👑「ぁ!どうぞ!」
規則正しいノック音。
そしてこの時間帯。
きっと、食事を運びに来たのだろう。
*ガラガラッ*
看「失礼しま〜す。食事届けに来ましたよ〜。」
👑「ぅありがとうございます!!」
看「じゃあ、私はこれで。」
*ガラガラッ*
見事に、俺の予想は的中した。
一瞬だけ、静寂を失った病室だったが、またそれはやってきた。
その変わり。とでも言うように目の前には、少し湯気がたっている病院食がある。
箸をとる。
👑「いただきます」
丁寧に手を合わせ終わると、茶碗を持ち、箸でご飯をすくい取って口へと運ぶ。
しっかりと噛み砕いてから、ゴクリと音を立てて飲み込んだ。
自分の咀嚼音と、食器を置いた時になる音。
それだけが、静寂な病室に虚しいように響いていた。
4話 暖かさと冷たさ _ 𝐟𝐢𝐧𝐢𝐬𝐡
コメント
5件
僕も入院したことがあって、、👑くんの気持ちがめちゃくちゃわかって、もうすでに涙が出てきそうでした、、、!こんなんじゃ最後まで泣くのは我慢出来ないかも、、笑
すっちーだけまだ出てきてないけど…、いつ出てくるんだろ…、?