俺は指定された住所へ向かうと誰も通らない住宅街に一人、十字路の真ん中にオレンジ色のパーカーを着てサングラスを付けて立ってる人がいた。俺は恐る恐る話しかけてみた。「君が青村くんかい?」その問いに彼は笑顔で答えた。「そうだよ。君が例の人だね」そう言うと青村は俺に手を差し伸べた。それに俺は答えてその手を固く握った。すると付けていたサングラスを外し胸元に付け直し「これからよろしく相棒」俺は軽く笑った。「こちらこそ」その後、俺らは近くのカフェに入り、今回の件について話した。先に口を開いたのは青村だった「財団の報告によると盗み出したのはドクター・ペストらしい」そう言うと彼は紅茶を飲んだ。俺が話しかけようとしようとした時だった。窓の外で爆発音がしたのだ。それと同時に窓にヒビが入った。俺が窓の外を見ると、そこには黒服を着てガスマスクをつけた奴が紫色の鉱石を右手に持って立っていた。俺はすぐにわかった。あれはコリンだ!あいつがコリンを盗み出したの犯人、ペストか。険しい顔で奴を見ていると青村が窓の外を向いてこう言った。「あれはペストではなく、ペストの部下だよ」俺は豆鉄砲を食らったように固まった。ペストではなく部下!?とう言うことはペストは組織的に盗み出したことになる。しかし、よくよく考えると何故ペストはコリンを盗み出して使っているんのか?財団の存在知られたければ記事にしたり、週刊誌にリークすれば良いものを。まず、何でペストは財団の存在を知っているだ?財団は一般人は知らないはずだが……何かで知ったのか?そう考えてるとペストの部下がこちらを向き、数秒見た後コリンを投げてきたのだ!俺は必死に机の下に潜り込んだ。机の上に出ると青村が窓の外に出て、頭から血を流しながら必死に鉄パイプを持っていた。青村が殴り掛かろうとした時だった。青村が急に倒れたのだ。「青村!!」その直後ペストの部下は上空に丸いものを投げると辺り一面に白い煙が広がったのだ!くそ視界が遮って青村を見つけられない。探すこと数分、白い煙が無くなってきたころ、青村が倒れたのが見え、俺はポケットから急いでスマホを取り出して救急車を呼んだ。その後、青村の元へ行って意識を確かめに行くと、どうやら青村は貧血になって倒れたらしい。ひとまず安心すると急に前が暗くなり……。