テラーノベル
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続きです
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此処は何処なのだろうか。
私は入水をし、今度こそ死ねた筈なのだが。
真っ暗闇だ。
織田作は、何処だ。
私は地獄にでも居るのかな。
でもそうなら織田作が居ないのは可笑しい。
彼は善人だが、あくまでも私にとってはだ。
昔は殺し屋だったから。
やはり、地獄も天国も存在しないか。
其れなら、一体此処は何処なのだ。
記憶があって、思考を続けている上に独りであるこの状況では、
死んだ意味が無いのだが。入水は結構辛いものなのだ。
肺に川の水が入り込み、嫌な音が出て、息を吐くだけでも
身体が焼けるように暑かった。
死にたい。消えたい。思考を辞めたい。
色々な可能性が勝手に脳で出来上がっていく。
此の思考から逃れたい。
命を断った理由も一つに思考を止めたいというのもあった。
だが、命を落としても生きていたら意味が無い。
『……ぁ、あぃ、ぁ、あぇぁ。』
何だ、此の声は。
恐らく私が発しているものだとは分かる。
声帯が振動しているから。
目を開くと、女性の顔が視界に入った。
女 「修治~。かわいいね~。」
先ず、状況が呑み込めない。
私は、何処に居る。私は、武装探偵社の……
自分の手が思うように動かせない。足もだ。指が動かせない。
まるで、赤子に成ったかの様な、感覚だ。
女 「もうあの人ったら、修治が生まれたからって修治のために
新しい敷地を買ったのよ?少し大きくなったときに遊べるようにって。」
敷地を買う。子供が生まれたから。
私は察した。また、名家の男として産まれて仕舞ったことを。
また、恥の多い生涯を送るんだ。屹度。
私は四歳の誕生日。個性が発現した。
言いそびれていたが、私が今生きている此の世では
異能、の代わりに個性と云うものがある。
異能と比べ、発生者は世界の8割程である。
そして此の世界にはヒーローという職業が存在する。
その敵がヴィランというものだ。
個性を無断使用するのは禁止だが、
ヴィランは個性を使い犯罪を犯す者達らしい。
私の名は、〖津島修治〗
個性【人間失格】
触れた者の個性を無効化する事が出来る。
反個性の個性だ。
異能と同じ能力であることを私は少し残念に感じた。
生まれ変わって仕舞い、個性と云うものがある世界。
中也や芥川くん、敦くんみたいな派手で強い個性が
手に入るかもしれないと期待していたからだ。
両家の末っ子。
私は愛されていた。両親から、使用人から、兄弟達から。
だが、齢六歳で、私を取り巻く環境は一気に変わった。
コメント
1件
うわ、これ第3話で一気に世界観が広がったな…! 「異能」から「個性」に変わって、しかも津島修治として再転生してるの、伏線の張り方が上手すぎる。 「人間失格」がそのまま個性名になってるのもニヤリとするところ。 6歳で環境が激変するラスト、続きが気になって仕方ないわ…!
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