テラーノベル
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次の瞬間には天使のような化け物は消え失せていた。安堵感からか、全身の力がふっと抜けて、その場に座り込む。mtwは天使の残骸が無いか確認した後、こちらへ小走りで来ると、Itさん達に電話し始めた。
「あー、あー、聞こえてる?It?」
『聞こえてる聞こえてる。何?何かあった?』
「いやぁ、それがさ、あの天使にまた会って…」
『は???…ちょっと待ってて、今すぐ行く』
「あー、もう倒したからそんな急がなくていいよ。」
と、そんな調子でしばらく通話を続けた後、プツリと通話が切れ、mtwも横に座り込んだ。
手元のあの、天使を切り刻んだ時の感覚が全く消えない。なんとも言えない、不快な感覚、この世のものとは思えない感触。今まで感じたことの無いものだった。
しばらく考え事をしていると、視界が揺れる。そういえば、俺地面に体を思いっきり叩きつけられたんだったな、と今になって 思い出す。アドレナリンが切れてきたのだろう、されるがままに、俺は意識を落とした。
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「はい、iemnの負けな。」
ババ抜きの最終盤面、そう言ってmtwが俺から抜き取ったカードはダイヤのA。そして俺の手元に残ったカードはジョーカー一枚。
目元を細めて、ニヤリと得意げに笑っているmtwの顔を叩き潰したくなるのを無理やり抑えて、カードをシャッフルし直す。
「今度はさすがに俺が勝つから。」
そう言って手札を引き、捨てていく。
「いやいや無理無理、iemnがmtwに勝つとか論外だから。」
さすがにムカついて、机の上に置いてあったみかんをmtwの顔面目掛けて全力で投げた…が、キャッチされて投げ返されて、結局俺の顔面にクリーンヒットした。
「このクソ悪魔〜…!!」
苦虫を噛み潰したような顔をしながらも、なんとかゲームを始める。
その時、ガラガラと音を立てて扉が開く。イラつきを抑えながら振り返ると、こちらもいつも通り機嫌のよろしくない様子なItが立っていた。
「いつまで遊んでる気?そろそろ任務来てるんだけど、ほら、行ってきて」
ベッドの横にかけてあった隊服を俺たちの方に雑に放り投げると、Itは身を翻してすぐにどこかへ歩いていく。Itも最近仕事が溜まってそうだから、まあ疲れてるんだろうな、なんて少し上から目線で自分を落ち着かせて、足元に落ちている隊服を着る。
「ちぇっ…今いいとこだったのにな。」
文句を言いながらも隊服を着始めるmtwを横目に、相棒を手に取る。窓から差し込む光に当てると、黒く輝く日本刀。こいつのお陰で俺はここまでやってこれた、二番目に最高な相棒だ。
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目の前に光が差す。ゆっくりと目を開けると、ボロボロの天井が目に入り、次に…俺に…キスをしようとしている…..hnちゃんが………
「….ぁ…起きたっ…!!」
俺が目を擦りながら起き上がると、弾かれたようにhnちゃんは後ろに下がった。遠くからでも分かるぐらいに顔を真っ赤にして、顔を覆った手の指の隙間から覗き込む目がそっと俺を見ていた。
「えっとぉ….い、今のは……」
次の瞬間、もじもじとしながら、 なにやら言おうとしているhnちゃんの肩に手が置かれる。
「…..お、起きたんか。…….?…なんかあったん?」
軽い調子で声をかけてくるrkだが、この空気に気づいたようで、不思議そうな目でこちらを見てくる。
「….え、えっと!…わ、私がiemnさんを治そうとしたの…っ!!」
顔を真っ赤にしながら、早口で言うhnちゃんを見て、rkもなにか察したようだ。うんうんと頷くと、hnちゃんの肩を持ったまま部屋の外へ出ていった。
二人が出ていって、静かになった部屋でふと思う。最近見るあの夢はなんなのだろうか、と。あんな記憶俺にはない、だが、やけに鮮明で、懐かしく感じられた。遠い昔であった出来事のように。
「….あ、良かった〜、目覚ましたんだな。」
薄っぺらい毛布の端を弄っていると、いつも通りな呑気な声が聞こえてくる。声のするほうを見てみると、前より少し血色の悪くなったmtwが壁に背を預けて立っていた。
「mtwこそ、調子悪そうじゃないですか。」
「お互い様だろ?」
ニヤリと笑って、茶化すように俺の額を中指でピン、と弾く。
反撃しようと身を乗り出すと、そのまますごい音を立ててベッドから転がり落ちる。その音を聞いてか、Itさん達が飛んできてドアを蹴り開けるように勢いよく開けると、床に転がっている俺を見て、アホを見るような目で見つめてくる。
「……なにやってんの…」
「これは…その…あの…」
視界の端で僅かに、口元を手で押えて笑いを堪えているmtwが目に入り、思わず殴り飛ばしたくなる…が、ここは堪えることにする。
「痛むとことか…無いですか?」
そんな地獄みたいな状況の中、唯一まともに俺を心配してくれるrimrさんが今は天使に見えた。首を横に振ると、安心したように息をつき通信機を渡してきた。
「mmさんから通信です」
「….もしかして、お怒りのですか?」
一瞬で頭の中が真っ白になるが、なんとか平常心を保って通信機を受け取り、通信に出る。
しばらくツー、ツー、と鳴った後mmさんの声が聞こえた。
『iemnさん聞こえますか?』
「聞こえてます….えっと…何の御用でしょうか」
余計なことを付け足してしまったかと思い、冷や汗が頬を伝って毛布に落ちるが、言ってしまっものはしょうがなかった。
『例の天使と戦闘があったとItさんから聞きました。….お怪我はありませんか?』
その意外すぎる言葉に開いた口が塞がらなくなる。てっきり、勝手に突っ込んで負傷して戻ってきたことについてこっぴどく叱られるのかと思っていたのに、逆に心配なんて…意外にも程がある。というか、俺の思い込みが強すぎただけなのかもしれない。
その後もしばらくその時の状況や、その天使の見た目、能力について説明した後mmさんから通信を切った。
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MIRAN@復活!!
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コメント
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おひさ
wwwみかんww
あぶねえ、ダイヤのAがダイヤの剣に見えた(?)