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マンションを出た私由岐と茜

赤い眼になってた茜を宥めた。

パトカーの窓から顔を出した若い刑事が

「渡辺さんの娘ですよね」

「はい…」

降りてきた

まったく如月刑事も人使い洗いよな…

それだけでも南戸と萩原の息子を取り調べたいって言ったな

乗りなさい…

あの…萩原俊哉君何かしました?

「話しても良いのか…」

「言ってから話しますよ」

運転手の男性が私と茜をちらりとバックミラーから見つめた。

「茜?…大丈夫なの」

うん…でも酔いそう…

すみません停めてくれませんか…

降りた茜がおもいっきり吐いた!

桐田~タオルに水あるか!

桐田優仁ってタクシーカードみたいに胸元にかけてた。

先輩これどうぞ

降りてきて、

2人の刑事が

抱き上げた。

横になるか?…茜さん

「すみません御迷惑かけて」

「私達の仕事ですよ」

「酔うよな。それにパトカー出しお姉さんの由岐さん大丈夫か?」

この人の名前ついてなかった

父親が医師してるからってマメな桐田さんだった


だからって!!交差点でアクセル踏むか!考えろ!免許取立てで運転する馬鹿いないだろ!

怒鳴り声が聞こえてきた。


「すみません…」

如月刑事連れて来ましたよ。

ん?…どうした?…

彼女妹さんがはいて寝てしまった。

「休憩室に寝かせろ…渡辺由岐さんいらっしゃい…」

如月刑事と会えた

「おい!神木、妹さんが眼を開いたら連れてきなさい」

「はい先輩…」

神木刑事っていうのね…

母と父親の顔を見せる確認して欲しいって言われた。

警察病院の長い廊下を歩いてた。

「渡辺脩の家族ですか」

「だからって自殺する!…どうしてよ!」

玲子おば様…

由岐ちゃん…

やめなさい!

兄さん~!

もう一人の女性も泣いてた…

如月刑事?親族ですけど…

「君はお母さんと義理の父親が大事だろ?」

待ってください!…

新木のおじさんが私達に声をかけてきた。

「親が亡くなったら親族がいるのか…」

「新木さんあなたがこの子を引き取るつもりか…」

「一応南戸さんが来てる本当の親と子供達が決める事だろ口を挟まないで欲しい…母親の娘が泣いてるそっちを面倒見るのがほんとだろ…」


すみませんおじさん…

「いやいいよ」

父さん~

洋輔、大輔が見えたな…

この時初めて見たっていうか相手のおじさんの息子が気になってた


「お姉ちゃん!」

茜がさっきの刑事神木刑事に連れられてきた。


そんなに騒ぐな!

ーお金が欲しいならやるから渡辺の家を出ていけ~!ー


お母さん…お父さんの顔を見た。

涙が溢れた…

何でよ!私なら良いけど茜が可哀想よ!!

夫婦で私達を置いてくのよ!!

泣いた。茜も泣き崩れた!

由岐…茜…

私は憎んだ南戸の父を睨んだ

「お父さんのせいでこんな運命になったのよ!!人殺し!」

茜が父を叩いた!人殺し!女の人について行ったからお母さんが死んじゃった!

泣きじゃくる茜を抱いた!


ごめんなさい俺の母さんが車をぶつけた…

振り向いたら萩原君が立ってた!

俊哉君…

母さんー!!

人生と歯車が変わり始めた…


夏子来い!

大変申し訳ありませんでした!

俊哉お前がでしゃばるな!

なっちゃん!

健二さんの奥様だったの…私渡辺の前夫よ…

再婚したのか…

俊哉が渡辺の子供よ!

え?…

父親と萩原俊哉の母と揉めた…


私達の行き場所はどうするのよー!!

子供達…

憎んだ南戸に萩原家を…

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