今回は烏野マネージャー2年の西川ゆり
(自分の名前に変えてね!)が、一週間だけ白鳥沢のマネージャーになる話です。
お楽しみに!(シンジラレナイホドナガイシトツゼンオワルヨ)
今日は3日目、みんながすぐ話しかけてくれたおかげで私は結構馴染めていた。
今朝はその中でも特に仲のいい天童さんと学校のベンチで勉強会をしている。
『そうです。で、そこが・・・』
「ウンウン、あーー・・・」
天童さんとは不思議と気が合い話しやすい。
勉強が一段落して、私がずっと疑問に思っていたことを言う。
『・・・あの、これって意味あるんですか、?』
「ン?というと?」
『おこがましくも私が天童さんに教えていますが、天童さん頭いいじゃないですか!』
『ぶっちゃけ私より。』
「・・・あーー、なるほどネ。意味はあるヨ。」
「俺の目的は勉強じゃないからネ。」
『・・・じゃあ、、?』
私が首を傾げると、天童さんが何も言わず長い間私を見てくる。
(よく分かんないけど、この人顔かわいいな)
私もしばらく見ていると、天童さんは下に置いてある教材に目を移した。
「ゆりチャンって俺の目、怖くないノ?」
『え、ん?目ですか・・・?』
「・・・ホラ、大きくて怖いでしょ。」
『・・・・・・』
「あは、ごめん。いまのなs」『いいえ!』
『目が大きいのは可愛いと言うんですよ。』
天童さんの頬をつかみ目を合わせる。
『ほら、かわいい。』
「・・・・・・え、」
(はっ!まずい!つい触ってしまった!!)
天童さんは驚いた顔でしばらく固まってから、勢いよくそっぽを向いた。
『・・・えと、天童さん?』
「ごめん!今こっち見ないで!俺のカオ!」
『は、はい・・・?』
「〜〜〜!チョット、、また後でネ!!」
教材を手に持ち走っていく天童さんを、私はきょとんと見ていた。
(何なんだ・・・あの人?)
あの後部活が始まり、私はいつも以上に張り切っていた。なぜなら新しいマネージャー候補の子が見学来ているから!
(どうにかいい部活だと思われなければ!)
私はいつでもその子を守れるよう、近くでバレー部たちの記録をとっていた。
天童「若利くんナイッサー!」
女子「す、凄いですね!」
『ね。牛島さんはめちゃ凄いよ。』
(えーっと、調子は良好・・・)
川西「おいっ!?」
突然川西が叫んだと思えば、目の前にすごい勢いのバレーボールが。
(やばっ、このままだとこの子にあたる!)
私は咄嗟に手を出しボールを弾いた。
『っ・・・!ごめんね、大丈夫・・・?』
女子「あ、えと、私・・・」
『あそこにベンチの、救急箱もらえる、?』
手が焼けるように痛い。手を開いて見れば、手のひらが切れ血が出ていた。
女子「は、はい」
瀬見「おい・・・大丈夫か、?!」
こういう時は1番に駆けつける瀬見さん。
『はい、私は平気です!あの子に傷がなくてよかった・・・!』
瀬見「お前・・・無茶すんなよ、」
瀬見「今のボール、牛島のだったんだぞ。」
『え、あ、そんなんですね。』
(そりゃ手も切れるわけだ。)
女子「こ、これ!」
『ん・・・ありがとう。このあと・・・』
女子「おっ、お暇させていただきます!」
そう言ってあの子は行ってしまう。
『あーーー!!』
(せっかくの見学者が・・・!!)
瀬見「いいからお前手当しろ、!」
(聞き手でやりづらいな、天童さん器用だし)
『天童さんは・・・あれ、いない、?』
周りを見渡すと、なぜか天童さんが居ない。
瀬見「仕方ない。俺がやるよ。」
瀬見さんが包帯やらなんやらを取り出すが、点でよくわかっていない。
『・・・ふは、もういいですよ、瀬見さん笑』
(全く、この人は優しいけれど不器用だ。)
瀬見「難しいなこれ・・・!」
そう瀬見さんが弱音を吐くと、後ろから白布が出てくる。
白布「俺ならできるけど。」
『白布!じゃあお願いします!』
白布「ん。動かすなよ」
そう言いながら白布はすごい速さで私の手に包帯を巻いた。
『わ、白布上手いね。器用なの意外。』
白布「お前が不器用すぎたろ。」
白布「てか、牛島さんと天童さんは?」
白布の言葉を聞き、私は再度周りを見渡すと牛島さんもいないことに気づいた。
『知らない・・・ごめん、』
(白布にはよく謝ってしまう癖がある。)
白布「・・・はあ、お前が見学逃したからしりぬぐいでもしてくれてんだろ」
白布「お前のせいじゃん。」
瀬見「おい、お前、」
『うん、そうだね・・・ごめん、』
(でも白布の冷たさには傷つくことが多い。)
私は目が熱くなるのを感じて焦る。
(一旦席を外そう。)
『わ、私探してくるね、!』
白布「は、おい」
白布に呼び止められたような気がしたが、私は無視して走っていった。
瀬見「・・・おい、白布。」
瀬見「言い方ってもんがあるだろ。」
白布「・・・はい。」
瀬見「西川は体張って1年守ったんだから、泣かせんのは違くね?」
白布「・・・すみません。」
白布(クソ・・・、あいつと話そうとすると調子狂うんだよ、!)
しばらく無我夢中で走っていると、角を曲がったところから特徴的な声が聞こえてきた。
(! 天童さんだ!)
私は声をかけようとしたが、さっきの女の子と牛島さんもいることに気づき、反射で壁に隠れた。盗み聞きを試みる。
(何の話だろ・・・やっぱ私のしりぬぐいかな、)
天童「ネーネー、部活に入らないのは君の勝手だから別にいいけどサ、」
天童「せめてあの子にお礼言いなヨ。」
天童「なんで陰口叩いてんの??」
女子「・・・・・・」
天童「ゆりチャン張り切ってたんだよ?新しい子が入るからいいとこ見せるって」
女子「でも、私別に助けろとは、」
牛島「・・・実際助けられたんだからお前はよかっただろう。俺のサーブは痛い。」
牛島「問題は何故恩を仇で返している?」
女子「・・・もう失礼します。」
そう言い残し女の子は逃げていく。
天童「・・・あーあー、若利くんダメだよ!」
天童「あんな怖い感じで言っちゃうと、すぐ逃げちゃって面倒だからね。」
牛島「そうなのか。すまない。」
牛島「しかし天童の方が怖いと感じる。」
天童「そんなコトないヨーー」
(・・・どうやら終わったかな。)
私は目をこすって天童さん達に話しかけた。
『てっ天童さん。ここにいたんですか!』
天童「ン?ゆりチャン!色々ねー」
天童「手は大丈夫?」
『はい。包帯だけで十分です!』
すると天童さんはこちらに寄ってきて私の頭を撫でる。おどろき。
『・・・天童さん、?』
天童「いいコいいコ〜」
天童「よく守れたネ。俺なら無理かも笑」
そう言ってわしゃわしゃ撫でてくる天童さんを、私はただ見ていた。
牛島「・・・おい、天童。少し近くないか。」
天童「エーー?そうかな?」
牛島さんも近寄ってきたかと思えば、私の頭から天童さんの手を無理矢理離した。
牛島「西川、怪我をさせてすまない。」
『え、いえいえ!平気ですよ!』
『相変わらずすごいサーブです!』
牛島「ふ、そうか。ありがとう。」
(わ、笑った?!あの牛島さんが!!)
『もう戻りますよ!』
『皆さん待っていますから。』
天童「ハーーイ」
私たち3人は、体育館に戻った。
『ふーんふーん♪』
花歌を歌いながらお弁当を開ける。
(今日は手作り頑張ったからなー!)
私は蓋を開けて上機嫌になった。ここは学校の屋上。それに美味しいお弁当!
(ここ結構すきなんだよねー)
『いただきまーす!』
(あーー今日もいい天気!)
食べ始めてから少し経つと、人が来ないはずの屋上の扉が開いた。
『! 白布!なんで、?』
(さっきのこともあるし、気まずいな・・・)
『ごめん!私どくね、!』
私は急いで立ち上がり、白布を通り過ぎようとすると腕を掴まれる。
「いい。お前も食えよ」
『う、うん。じゃあ失礼します・・・。』
食べ始めたはいいものの、沈黙が続く。
(なんか白布いつもより暗いし、)
「・・・おい。西川。」
『な、なんでしょう?』
「さっきは悪かった。お前は頑張ったのに、嫌なことを言った。」
「なんか・・・お前と話すと調子狂う、」
落ち込んでしょぼんとする白布をみて、私は驚いた。しかもなぜか素直。
(なんか、犬みたい・・・)
『・・・大丈夫、じゃないけど、』
『今ので白布が良い人だって分かった!』
「・・・は、」
『今回は許してあげましょう!』
『その代わり!女の子には優しくすること!特に好きな子にはね!』
「・・・ありがとう。分かった優しくする。」
『うん!約束ね!』
「西川は優しいんだな。」
『・・・えへへ、ごめん白布!やっぱ私には優しくしなくていいよ、!』
『ちょっと、照れるって言うか、なんか、』
私が目を逸らしながらそう言うと、白布はクスッと笑った。
「・・・無理だな笑 お前が言ったんだろ?」
「好きな子には優しくって」
『・・・ん、え?白布?それって、』 ガチャァン!!
私の声をさえぎり扉の音が響く。
五色「先輩!聞いてください俺!」
五色「牛島さんより早く飯食い終わりました!すごくないですか?!」
この子は1年の五色くん。最初は冷たい子かと思えば、いつの間にか懐かれていた。
今日も話しながら私に突っ込んでくる。
『わ!重いよ五色!!』
五色「すんません!褒めてください!」
『はいはい。えらいえらい!』
白布「・・・・・・」
五色「俺もここで食っていいすか?!」
白布「おい、お前もう食ったんだろ。」
白布「どっかいけ。」
『こら、白布言葉遣い・・・』
五色「もう!分かりましたよ!」
(あら、意外とあっさり。)
五色「その代わり!ゆり先輩一緒に帰ってくださいね!!」
『はいはい。じゃあ気をつけてね』
五色「うす!」
そう言うと五色くんは元気よく扉を閉める。
(嵐みたいな子だ・・・)
「・・・西川、五色と親しいのかよ。」
『ん?まあまあかな、?』
「でも名前呼びだっただろ。」
『あーー、あの子が勝手にね。良いけど!』
「・・・おれは、」
「俺も呼ばせろよ。西川も呼べ。」
『え、え?!』
「なあゆり?呼べよ。」
『・・・う、けっ、けんじろう、!』
「・・・へーー笑」
(もう無理、一旦逃げよう・・・)
『ちょっっと失礼いたしまーーす。』
「おい逃げんな!」
私が急いで階段を駆け下りるが、白布も追いかけてくる。
「なあ待てよゆり!」
『っ〜〜〜!』
私は白布に名前を呼ばれる度顔が熱くなるのを感じながらがむしゃらに走る。
(もーー!無理この学校!!)
はい。終わりです。突然終わってびっくりしたことでしょう。今回の白鳥沢は私の推しが多いので、長くなりました。
今回はこれで終わりですが、もし人気だったら続きを出すかもしれません。その時はぜひまた読んでください。
それでは!
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