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※注意※
・死ネタ
・二次創作
・学パロ
・曲パロ
・歌詞変更有り
※曲パロとは、ある曲を物語の基盤や参考にして書くことです。曲の世界観で書くので曲パロです。ボカロの小説化。と言えば分かりやすいでしょうか。
今回は和田たけあき(くらげP)さんの
という曲を参考にさせて頂きました。YouTubeからでも聞けますので是非一度、読み始める前に聞くことをおすすめします。少しだけ言ってしまうと〇殺のお話?曲です。見る方は自己責任で(と言ってもそれほど重い雰囲気の曲ではありませんが…)
重々承知だとは思いますが、この話は参考にした「わたしのアール」とは一切関係ありません。
前置きが長くなりましたが、本編スタートです。
トン、トン、トン。
上へと続く階段を上る。この先がこのままあの世へと続くのなら何百でも何千でも上ってやるのに…
キィ…
少し古びて建付けが悪い扉を押し開けて屋上に入る。靴を脱ぎかけた時に先客の後輩につい声をかけてしまった。
「なあ、やめなよ。
「…いきなり何すか
(口をついて出ただけ)
「本当はどうでもいいさ
「なら、何で
「(ああ、きっと、)先を越されるのが癪…なのかもな
「ワイの話聞いてくれます?
「好きにしろ
「…その
俺の後輩”ショッピ”はぽつりとぽつりと話し出す。独り言のように、どこかで聞いてような話を。
「きもい奴かもしれませんけど、運命の人”だった”んです。
「どうしても、結ばれたかった…。でも、
気持ち悪い
「ふざけんな!そんなことぐらいで!
「は?そんな事って、こっちは本気すっよ。
端正に整った顔を不愉快そうに歪める。不愉快なのはこっちだ。
欲しいものが手に入らないぐらいで
「そんな事で私の先を行こうとは、正気か
「そうすっね。まともではないかもしれませんよ、やけど
「…奪われたことすらない癖に
何か諭すように言いながら後輩を見る目はどす黒いほどの闇が巣食っていた。
底なし沼のように暗く、深い闇が
「…何だか、話したら楽になりました。誰かに聞いて貰いたかったのかも
そう言って紫の後輩は屋上から出て行った
「…今日はもういい。最悪の気分だ
数日後
さあ今日こそはと期待しながら扉を開けると身長の高い彼と低い彼。
また声をかけてしまった。
??「もう無理なんすよ」
???「耐えられへんのや」
「なら、言ってみろ
??「え?
「百聞は一見に如かずと言うだろう
??「どうする、”ロボロ”…?
??「…話してみようや
疲れ切った顔の”チーノ”とロボロは語りだす
ci「教室で無視されて、奪われて」
rbr「もう、居場所がないんや」
…何を言っているんだこの二人は、たかがそれ程の事で..何だか笑えてくるな
「…フハッw」
..笑ってしまった。まあ致し方ないだろう
rbr「何や、笑って」
「いや、すまないなw」
ci「どうせ、どこにだって居場所があるような貴方には分からないですよ」
「俺が…どこにでも?」
ci「ええそうですよ、いつだって頼りがいのある仲間に囲まれて、笑っていて」
rbr「俺らにはもう逃げる道以外に居場所がないんや」
「ふざけるな!俺が、どこにだって居場所がある、だと?」
二人は予想外の反応に一瞬怯んだが
ci「…まさか、自分に居場所がないとでも?」
rbr「そんなふざけた事抜かすんやったら、お前こそふざけんなよ」
「確かにそうだな、君らの言い分も一理ある。それでも…それでも家では愛されて、温かい食事が出されるのだろう?」
「冷たい食事を一人で食べた事などないのだろう…?」
最期に小さく呟いた彼の瞳は寂しさで揺れていた
ci,rbr「…」
ci「ロボロさん、泣いてますよ…」
rbr「お前やって…」
「帰るといい…君らの居場所へ」
rbr「…何か腹減ってきたわ」
ci「僕もです、帰りますか」
rbr「せやな」
最初に見た時よりかは幾分か晴れやかな顔をして背の高い彼と低い彼は消えてった
次に持ち越します。
追記:これ誰が主役か分かる?(皆を追い返してる人の事やで)